2011年3月11日に発生した東日本大震災から丸7年を迎えたこの日は、GⅠに直結するレースが各地で行われました。今週から始まった中京競馬場では、大阪杯の前哨戦・第54回金鯱賞(GⅡ・芝2000m 9頭立て)が行われました。昨年秋にフランス遠征を行った⑤サトノダイヤモンドと④サトノノブレス、今年はGⅠ初制覇が期待される⑨スワーヴリチャード、金鯱賞2連覇中の①ヤマカツエース、格上撃破で完全復活へ③ブレスジャーニー、中日新聞杯を勝った②メートルダール、今回がラストラン⑦デニムアンドルビーなどが参戦しました。
単勝の人気は、1番人気スワーヴリチャード(1.9倍)、2番人気サトノダイヤモンド(3.3倍)、ヤマカツエースが3番人気(8.5倍)、4番人気のメートルダール(9.9倍)までが10倍以下。5番人気以降はブレスジャーニー、⑥ダッシングブレイズ、⑦デニムアンドルビー、サトノノブレス、⑧アクションスターという順でした。
スタートでアクションスターが少し出遅れ。サトノノブレスとスワーヴリチャードが好スタート。正面スタンド前の先行争いで、サトノノブレスが先手を取り、ダッシングブレイズが2番手、スワーヴリチャード3番手、ヤマカツエースが内側4番手、サトノダイヤモンドは5番手でスタンド前を通過した。
2コーナーから向正面に入り、ノブレスが少し後続を引き離す。ダッシング2番手、ヤマカツ3番手、その直後にスワリチャが4番手から2番手に浮上し、ノブレスに接近。サトダイは5番手をキープし、6番手ブレジャニ、7番手メートル、8番手デニルビ、最後方にアクションという展開。
3コーナーを回り、先頭のノブレスは前半1000mを63秒の超スローペースで通過。2番手のスワリチャは折り合いがついているのか。ヤマカツ3番手、ダッシング4番手、サトダイ5番手、ブレジャニ6番手という態勢。3,4コーナー中間でノブレスが再び引き離し、ヤマカツとダッシングが2番手のスワリチャに接近し、サトダイは外に持ち出した。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、サトノノブレスがまだ先頭で粘り、2番手からスワーヴリチャードが追いかける。サトノダイヤモンドはゴール残り200mの時点でまだ6番手。残り100mでスワーヴリチャードがサトノノブレスをかわし、サトノダイヤモンドが脚を伸ばして3番手に上がったが、スワーヴリチャード先頭でゴールイン!スワーヴリチャード1番人気に応えて快勝!GⅠ制覇へ視界良好です!
金鯱賞 全着順&払戻金
1着⑨スワーヴリチャード 2分01秒6
2着④サトノノブレス 1/2馬身
3着⑤サトノダイヤモンド 1馬身
4着①ヤマカツエース 2馬身1/2
5着⑥ダッシングブレイズ 1/2馬身
6着③ブレスジャーニー
7着⑦デニムアンドルビー
8着②メートルダール
9着⑧アクションスター
単勝 ⑨ 160円
複勝 ⑨ 110円 ④ 520円 ⑤ 140円
枠連 4⃣-8⃣ 5,360円
馬連 ④-⑨ 5,860円
馬単 ⑨-④ 7,380円
ワイド ④-⑨ 1,120円 ⑤-⑨ 180円 ④-⑤ 1,740円
3連複 ④-⑤-⑨ 4,000円
3連単 ⑨-④-⑤ 24,410円
大阪杯の前哨戦・金鯱賞は、スワーヴリチャードが優勝。2着のサトノノブレスは、単勝でブービー人気ながら、粘り強い走りを見せました。ノブレスと同じく復帰戦だったサトノダイヤモンドは3着。追い切りでは併せ馬に遅れたりと調整不足が心配されましたが、ラスト1ハロンの伸びは良かったです。5か月の休み明けを考えると悪い内容ではなかったように思えます。3連覇を狙ったヤマカツエースは4着、ラストランのデニムアンドルビーは7着に終わりました。
スワーヴリチャードは昨年11月のアルゼンチン共和国杯以来の勝利で、重賞3勝目。向正面で結構掛かっていたので直線持つのかなって思いましたが、ゴール前で逃げ粘るサトノノブレスを捕らえ、キッチリと勝ちきってみせました。この馬は本当に左回りの相性が抜群ですなぁ。大阪杯の優先出走権を獲得し、GⅠ制覇に大きく前進。問題はミルコ・デムーロ騎手がスワリチャorペルシアンのどちらを選ぶかだ…。もしミルコがペルシアンを選んだ場合、スワリチャは四位洋文騎手が乗ることになるでしょう。