

今週から2018年春のGⅠシリーズがスタート!25日は中京競馬場で春のスプリント王決定戦・第48回高松宮記念(GⅠ・芝1200m 18頭立て)が行われました。スプリンターズステークス2連覇の⑥レッドファルクス、昨年の優勝馬①セイウンコウセイ、短距離GⅠで2戦連続2着⑧レッツゴードンキ、まだまだ頑張る10歳馬④スノードラゴン、昨年の桜花賞馬⑬レーヌミノル、2度目の日本GⅠ挑戦となる③ブリザード(香港)、シルクロードステークスを勝った⑨ファインニードル、待望の宮記念参戦⑪ダンスディレクター、阪急杯覇者⑩ダイアナヘイロー、オーシャンステークスを勝った⑰キングハートなどが参戦しました。
単勝のオッズは、1番人気レッドファルクス(2.3倍)、2番人気ファインニードル(5.5倍)、3番人気レッツゴードンキ(6.3倍)。4番人気のダンスディレクター(8.1倍)まで10倍以下で、その後はセイウンコウセイ、ブリザード、レーヌミノル、⑯シャイニングレイ、⑫ネロと続きました。
スタートは18頭横一線。好ダッシュを決めたセイウンコウセイが先手を奪うが、外からダイアナヘイローが並びかける。3番手集団は②リエノテソーロ・ブリザード・ネロの3頭が固まる。6番手ファインニードル、7番手⑦ナックビーナス、レッツゴードンキは8番手。中団の9,10番手の位置にレーヌミノルと⑮ジューヌエコールの2頭が並び、11番手ダンスディレクター、その外側12番手にシャイニングレイ。13番手キングハート、14番手スノードラゴン、15番手⑭ラインミーティア、16番手⑱ラインスピリット、レッドファルクスは後方2番手に控え、ノボバカラが最後方を追走。
3,4コーナー中間、ゴール残り600mのところで、前はコウセイ・ダイアナの2頭が競り合い、好位にはネロとブリザード、ドンキが最内キープ。ニードルとディレクターは中団馬群、ファルクスは後方2番手で4コーナーを回る。
最後の直線コースに入り、セイウンコウセイが先頭だが、内からレッツゴードンキが接近し、ダンスディレクターが最内を突きにかかる。真ん中からはブリザードとナックビーナス、大外からファインニードルも追い込んで来た。レッドファルクスはまだ後ろでもがいていて、逆転は絶望的だ。残り200mでドンキが抜け出して先頭に立つ。2番手争いではディレクター・コウセイ・ナック・ブリザード・ニードルと大混戦だが、ラスト100mでニードルが2番手に上がると、勢いそのままドンキに襲い掛かり、最後は2頭並んでゴール!レッツゴードンキが押し切ったか、ファインニードルが逆転したか?大接戦を制したのは一体どちらか?
高松宮記念 全着順&払戻金
1着⑨ファインニードル 1分08秒5
2着⑧レッツゴードンキ ハナ
3着⑦ナックビーナス 1/2馬身
4着⑪ダンスディレクター 1/2馬身
5着③ブリザード
6着①セイウンコウセイ
7着⑬レーヌミノル
8着⑥レッドファルクス
9着④スノードラゴン
10着⑰キングハート
11着⑫ネロ
12着⑯シャイニングレイ
13着⑤ノボバカラ
14着②リエノテソーロ
15着⑱ラインスピリット
16着⑭ラインミーティア
17着⑮ジューヌエコール
18着⑩ダイアナヘイロー
単勝 ⑨ 550円
複勝 ⑨ 240円 ⑧ 220円 ⑦ 750円
枠連 4⃣-5⃣ 1,300円
馬連 ⑧-⑨ 1,690円
馬単 ⑨-⑧ 3,170円
ワイド ⑧-⑨ 700円 ⑦-⑨ 2,290円 ⑦-⑧ 2,760円
3連複 ⑦-⑧-⑨ 15,910円
3連単 ⑨-⑧-⑦ 60,450円
春のGⅠシリーズの幕開けを告げる高松宮記念は、レッツゴードンキとファインニードルが並んでゴールしましたが、写真判定の結果、ファインニードルが逆転勝利を収めました。レッツゴードンキはハナ差の2着。残り200mで抜け出すも、最後に差されて、3年ぶりのGⅠ制覇がスルリと消えました。ドンキは昨年の宮記念とスプリンターズに続き、JRA短距離GⅠ3戦連続で2着…。彼女には何が足りないのでしょうか?
3着には10番人気のナックビーナス、4番人気のダンスディレクターが4着、香港馬のブリザードが5着。前回覇者のセイウンコウセイは、スタートからレースを引っ張ったものの最後は6着。1番人気だったレッドファルクスは、後方2番手からの追い上げも及ばず8着。最後の直線のところで内側に行ったけど、前が開きませんでしたね。なんで大外に回さなかったんだ?
今年の春のスプリント王に輝いたファインニードルは、ファンタジーステークスに続いての連勝で、重賞3勝目。鞍上の川田将雅騎手はこのレース初勝利、管理する高橋義忠調教師は開業8年目でGⅠ初勝利を飾りました。また、ニードルの父であるアドマイヤムーン産駒は、2年連続で宮記念に勝利。
馬主のゴドルフィンもGⅠ初勝利。これまでは「シェイク・モハメド」名義でしたが、今月から「ゴドルフィン」に変更し、勝負服も「青・袖水色1本輪」になりました。ゴドルフィンの馬がいきなりGⅠ馬になったので、今後「ゴドルフィン旋風」が吹き荒れるかもしれない?
ファインニードルは昨年の夏あたりから急成長を挙げ、昨年9月のセントウルステークスで重賞初制覇。スプリンターズステークス12着のあと、ファンタジーSで1着。今回のレースは、道中は中団より前の位置につけると、ラストの直線で大外からグイグイと脚を伸ばしました。馬名の和訳=細針のように、ズブリと突き刺さりましたなぁ。今後については「香港チェアマンズスプリントプライズ」に登録しているみたいですが、出走するかどうかは不明。ゴドルフィンパワーでさらに飛躍を目指してほしいです。
来週4月1日は、阪神競馬場で大阪杯が行われます。金鯱賞を勝ったスワーヴリチャードがGⅠ初制覇に挑み、昨年のジャパンカップ覇者・シュヴァルグランは三浦皇成騎手とのコンビで始動。復活を目指すサトノダイヤモンドは戸崎圭太騎手と初コンビ。他にも、マイルCS覇者・ペルシアンナイト、皐月賞馬・アルアイン、中山記念を勝ったウインブライト、昨年3着のヤマカツエース、AJCC覇者・ダンビュライト、3連勝中の4歳せん馬・トリオンフ、ミッキースワロー、ゴールドアクター、サトノノブレスなどが登録。
31日深夜は、ドバイ・メイダン競馬場で「ドバイ国際競走(ドバイミーティング)」があります。日本勢3連覇がかかる「ドバイターフ」は、昨年の優勝馬・ヴィブロス、一昨年の覇者・リアルスティール、香港GⅠ馬・ネオリアリズム、クロコスミア、ディアドラの5頭が出走。「ドバイシーマクラシック」は、ダービー馬・レイデオロ、サトノクラウン、モズカッチャンの3頭が参戦します。他にも「ドバイゴールデンシャヒーン」にマテラスカイ、「ドバイワールドカップ」にアウォーディーが出走します。今年も日本馬がドバイのレースで優勝するところが見たいですね。