日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ステルヴィオが接戦を制して皐月賞へ!阪神大賞典はレインボーラインが2年ぶりの重賞勝ち。

2018年03月18日 | 競馬

3月18日は、中山競馬場で皐月賞の最終トライアル・スプリングステークス、阪神競馬場では春の天皇賞の前哨戦・阪神大賞典が行われました。


阪神メイン・第66回阪神大賞典(GⅡ・芝3000m 11頭立て)は、京都記念でレイデオロらを破った⑧クリンチャーが、武豊騎手との新コンビで参戦。さらには、関東の長距離巧者⑩アルバート、2016年の春天で2着の④カレンミロティック、2016年菊花賞2着⑦レインボーライン、長距離路線で飛躍を目指す⑥サトノクロニクルなどが出走しました。
1周目向正面中ほどのスタートで、⑪ヤマカツライデンが好ダッシュを見せ、そのまま先手を取る。2番手グループは⑨ムイトオブリガード、クリンチャー、カレンミロティック、①トミケンスラーヴァの4頭が固まる。6番手②スーパーマックス(佐賀)、7番手サトノクロニクル、8番手レインボーライン、9番手アルバート、10番手③シホウ、最後方にコウエイワンマンという展開。
かなり縦長の状態で1周目の正面スタンド前を通り、先頭のヤマカツライデンは前半1000mを60秒1で通過。2番手にムイトオブリガード、クリンチャーは4番手追走。サトノクロニクル7番手、レインボーライン8番手、アルバート9番手は変わらず。
スタンド前を過ぎて、2周目の向正面に向かうところで、ライデン先頭、2番手オブリガード、3番手にスラ―ヴァが上がり、クリンチャーは4番手に下げる。5番手グループは、ミロティック、サトクロ、外からシホウがグイグイとポジションを上げる。8番手マックス、9番手レインボー、アルバート10番手、ワンマンがポツンとしんがり。
2周目の内回り3,4コーナー中間のところで、オブリガードが先頭を行くライデンに並びかけ、クリンチャーが3番手から前に接近。その後ろからレインボーとサトクロが一緒に追い上げてきた。さらにはアルバートも中団までやってきた。
最後の直線に入り、ヤマカツライデンとムイトオブリガードが競り合うところを、レインボーラインが一番外からまとめて捕らえに掛かり、ゴール残り200mで先頭に躍り出る。2番手争いはサトノクロニクルとクリンチャーが競り合うが、ラスト100mでサトクロが2番手に浮上。しかし、レインボーがそのまま1着でゴール。レインボーラインが伝統の長距離戦を制しました!

春の天皇賞を占う重要な一戦は、3番人気のレインボーラインが直線抜け出して優勝。2着には4番人気のサトノクロニクル、3着には1番人気のクリンチャーが入りました。クリンチャーは前半掛かっており、武豊騎手が手綱を強く押さえてましたね。2番人気のアルバートは4着。地方から参戦のスーパーマックスは9着という結果でした。
勝ったレインボーラインは、2016年のアーリントンカップ以来の重賞勝利。自身の勝利も実に2年ぶり。この日はスタートから中団より後ろの位置で脚を溜め続け、2周目の3,4コーナーで捲り気味に押し上げ、直線残り200mで先頭に浮上し、最後はサトクロに1馬身1/4差をつけての快勝でした。おととしの菊花賞で2着と健闘した実力をようやく発揮しましたね。今回のレース内容ならば、次の春の天皇賞も上位争いしてくると思います。



中山のメイン・第67回フジテレビ賞スプリングステークス(GⅡ・芝1800m 13頭立て)は、朝日杯フューチュリティステークスで2着の⑧ステルヴィオ、オルフェーヴル産駒の⑤エポカドーロ、モーリスの弟②ルーカス、共同通信杯4着⑪ゴーフォザサミット、ホッカイドウ競馬所属ながらセントポーリア賞を勝った⑥ハッピーグリン、⑫マイネルファンロンなどが参戦。
揃ったスタートで始まったこのレース、スタンド前の先行争いで、⑬ライトカラカゼが⑤エポカドーロがかわし、内側で③コスモイグナーツ、4番手マイネルファンロン。ステルヴィオとハッピーグリン、ルーカスは中団の位置で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に差し掛かり、コスモイグナーツが先頭、2番手にエポカドーロ、3番手ライトカラカゼ、4,5番手にマイネルファンロンと⑦ビッグスモーキー。6番手ハッピーグリンの後ろにステルヴィオがいて、8番手①バールドバイ、ルーカスは内側の9番手、外側に④レノヴァール。後方は11番手⑨フォルツァエフ、12番手ゴーフォザサミット、最後方に⑩カフジバンガードという展開。
3コーナーを回り、大逃げを打つイグナーツは1000mを59秒6のハイペースで飛ばす。エポカが2番手を保ち、ファンロンが3番手に浮上。シャープは6番手、ステルヴィオは中団の外に持ち出す。ルーカスはまだ中団より後ろの位置。
4コーナーから直線コースのところで、エポカドーロが逃げるコスモイグナーツをかわし、ダブルシャープとバールドバイが内側を突きにかかる。外からはマイネルファンロン、大外からステルヴィオが脚を伸ばしてきた!残り100mで、エポカが先頭だが、ステルがゴール前で徐々に差を詰め、最後は2頭並んでゴール!エポカドーロが押し切ったか、ステルヴィオが最後捕らえたか?その後ろの3着争いも混戦だ。

キタサンブラックにオルフェーヴル、ナリタブライアンにネオユニヴァースなど、多くの名馬を輩出してきたスプリングステークス。今年はステルヴィオとエポカドーロの2頭の叩き合いとなり、写真判定までもつれましたが、ステルヴィオがゴール手前で差し切り、接戦を制しました。エポカドーロはハナ差の2着。3着争いの方はバールドバイとマイネルファンロンの2頭が並びましたが、マイネルファンロンが3着。ステル,エポカ,ファンロンの上位3頭が皐月賞の優先出走権を獲得しました。地方馬のハッピーグリンは直線で内側から追い上げを見せたものの8着、2番人気のルーカスは9着でした。
勝ったステルヴィオは重賞初制覇。サウジアラビアロイヤルカップと阪神ジュベナイルフィリーズでは、ダノンプレミアムの2着。この日は1番人気に推され、道中は7番手あたりを追走。直線では一番外から突き抜けるような末脚を見せました。ハイペースの展開でしっかり勝ちきったから、皐月賞がさらに期待できそうですね。エポカドーロも意外と実力あるので、重賞の1つは勝つんじゃないでしょうか。


これで皐月賞トライアル競走が終わり、弥生賞からはダノンプレミアム・ワグネリアン・ジャンダルムの3頭、若葉ステークスはアイトーンとダブルシャープの2頭、スプリングSからステルヴィオ・エポカドーロ・マイネルファンロンの3頭が皐月賞の切符を手にしました。トライアル戦で朝日杯組とホープフルステークス組の明暗が分かれたなって思いました。ダノプレもステルが結果を残した一方で、ホープフル組で頑張ったのはジャンダルムだけで、タイムフライヤーとルーカスはダメダメ。
優先出走権を獲得したメンバーの中で、ダノンプレミアムが頭一つ抜け出しており、無敗で皐月賞を勝ちそうな予感もしますが、ステルヴィオの末脚が爆発してダノプレを逆転するってこともあり得る。ワグネリアンもいい馬なんだけどな…。タイムフライヤーとオブセッションの巻き返しにも期待したいですし、共同通信杯組&毎日杯組も不気味かも。




来週は中京競馬場で春のスプリント王決定戦・高松宮記念が行われます。スプリンターズステークス2連覇のレッドファルクス、昨年の勝ち馬セイウンコウセイ、阪急杯を制したダイアナヘイロー、オーシャンステークスを勝ったキングハート、レーヌミノル&レッツゴードンキの桜花賞馬コンビ、今年10歳のスノードラゴン、ファインニードル、香港からブリザードが出走予定です。







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