日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

アーモンドアイが大外一気の末脚で、無敗のラッキーライラックを撃破!

2018年04月08日 | 競馬

2018年3歳牝馬クラシックの第1戦・第78回桜花賞(GⅠ・芝1600m)が8日、阪神競馬場で行われました。②アマルフィコーストが左前肢跛行で出走取消のため、17頭立てで争われた今年は、デビュー4戦4勝の2歳女王①ラッキーライラックが、無敗のまま桜花賞制覇に挑戦。勝てば2004年のダンスインザムード以来14年ぶりの無敗の桜花賞馬、オルフェーヴル産駒にとっても初のクラシック制覇となります。
ライラックの他にも、シンザン記念で牡馬を破った⑬アーモンドアイ、阪神ジュベナイルフィリーズ2着⑨リリーノーブル、チューリップ賞2着⑰マウレア、フェアリーステークスを勝った⑮プリモシーン、③リバティハイツ・④アンコールプリュ・⑫デルニエオールの「フィリーズレビュー組」、⑧ハーレムライン&⑭レッドレグナントのアネモネステークス組、フラワーカップ2着⑦トーセンブレス、クイーンカップ2着⑯フィニフティなどが参戦しました。



単勝の人気は、ラッキーライラックが1.9倍で1番人気、アーモンドアイが2番人気(3.9倍)、3番人気リリーノーブル(7.4倍)。4番人気以降はマウレア、フィニフティ、プリモシーン、レッドレグナント、トーセンブレス、アンコールプリュと続きました。

スタートでラッキーライラックが絶好の飛び出しを見せたのに対し、プリモシーンが出遅れ。アーモンドアイも後方から。外回り3コーナーに向かっての先行争いで、ラッキーライラックが行くかと思いきや、コーディエライトが先手を取り、2番手に⑱ツヅミモン、3番手に⑩アンヴァル、ライラックは4番手に下げた。5番手に⑤レッドサクヤ、6,7番手にリバティハイツとハーレムライン、リリーノーブルは8番手。中団9番手にレッドレグナント、10番手⑥スカーレットカラー、11番手アンコールプリュ、12番手にマウレア追走。13番手トーセンブレス、14番手フィニフティ、15番手にプリモシーン、その後ろの16番手にアーモンドアイがつけ、最後方にデルニエオールという展開。
外回り3,4コーナー中間点を過ぎ、先頭のコーディエは前半800mを46.6秒で通過。ツヅミモンがガッチリ2番手、ライラックがアンヴァルをかわして3番手進出。ノーブルは外側の6番手あたり、マウレアとレグナントは中団の外、フィニフティ13番手、プリモシーン後方3番手、アーモンドはまだ後方2番手だ。
4コーナーを回り、勝負は最後の直線コースへ!直線に入ったところでツヅミモンが先頭に立つが、馬場の真ん中からラッキーライラックとレッドサクヤが接近し、外からリリーノーブルが追い上げる。さらに一番外からアーモンドアイが飛んできた。ゴール残り200mを切り、ライラックが先頭に躍り出て、アーモンドが2番手に上がり、ラスト100mでライラックを抜き去った!ゴール前で3番手のノーブルがライラックに迫るが、アーモンドアイが先頭でゴールイン!大外ごぼう抜きを決めたアーモンドアイ、ラッキーライラックを撃破しました!


第78回桜花賞 全着順&払戻金
1着⑬アーモンドアイ    1分33秒1
2着①ラッキーライラック   1馬身3/4
3着⑨リリーノーブル     1/2馬身
4着⑦トーセンブレス     1馬身3/4
5着⑰マウレア         ハナ
6着③リバティハイツ
7着⑤レッドサクヤ
8着⑥スカーレットカラー
9着⑱ツヅミモン
10着⑮プリモシーン
11着④アンコールプリュ
12着⑯フィニフティ
13着⑫デルニエオール
14着⑧ハーレムライン
15着⑭レッドレグナント
16着⑪コーディエライト
17着⑩アンヴァル
取消②アマルフィコースト

単勝 ⑬ 390円
複勝 ⑬ 140円  ① 110円  ⑨ 140円
枠連 1⃣-7⃣ 380円
馬連 ①-⑬ 480円
馬単 ⑬-① 990円
3連複 ①-⑨-⑬  830円
3連単 ⑬-①-⑨ 3,780円
ワイド ①-⑬ 230円  ⑨-⑬ 430円  ①-⑨ 230円


桜の女王を決める一戦は、ラッキーライラックが大外追い込んで差し切り勝ち。後方2番手からごぼう抜きを見せ、最後は1馬身3/4馬身差の快勝を飾りました。無敗での桜花賞制覇を目指したラッキーライラックは2着に終わり、キャリア5戦目で初めての敗戦。非常に厳しい1番枠でしたが、スタートの飛び出しや、直線での追い出しも良かった。ただ、アーモンドアイが強すぎた…。3番人気のリリーノーブルが3着に入り、人気上位3頭の決着となりました。
優勝したアーモンドアイは、前走のシンザン記念に続いての重賞勝ちで、未勝利戦からの3連勝でGⅠ初制覇。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は桜花賞初勝利で、牝馬GⅠ完全制覇を達成。ルメール騎手は一昨年のメジャーエンブレム、昨年のソウルスターリングと単勝1倍台の馬で敗れており、3度目の正直で勝利を手にしました。アーモンドを管理する国枝栄調教師は桜花賞2勝目。アーモンドの父・ロードカナロア産駒はGⅠ初勝利。種牡馬同期のオルフェーヴルより先にクラシック馬を輩出することになりました。カナロア産駒は、ステルヴィオが来週の皐月賞に出走予定です。
前走のシンザン記念では、スタートで出遅れながらも、ラストの直線で大外から追い込んで1着。今回も前走同様、道中は後方2番手追走、直線で大外から末脚を炸裂させました。この馬の直線での爆発力はハンパないし、鞭なし・馬なりで突き抜けたから、怪物級の牝馬かもしれません。勝ちタイム1分33秒1は、アパパネの持つ桜花賞レコードタイム(1分33秒3)を0.2秒も更新。上がり3ハロンのタイム「33.2秒」は、メンバー唯一の33秒台をマーク。圧巻の勝ちっぷりにルメール騎手も「三冠も狙える」と大絶賛。次のオークスでもアーモンドVSライラックの戦いが見逃せません。


来週・4月15日は中山競馬場で牡馬クラシックの初戦・皐月賞が行われます。大本命と言われていたダノンプレミアムが挫跖で出走回避を表明し、一転して大混戦ムード。スプリングステークスを勝ったステルヴィオ、弥生賞でダノプレの2着だったワグネリアン、ホープフルステークス覇者・タイムフライヤー、共同通信杯を勝ったオウケンムーン、オルフェーヴル産駒のエポカドーロ、デビュー2戦2勝のキタノコマンドール、京成杯を勝ったジェネラーレウーノ、ホープフル2着・ジャンダルム、京都2歳ステークスを勝ったグレイルなどが登録。ダノプレ主役の皐月賞、1冠目を手にするのは?






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