日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

阪神ジュベナイルフィリーズ2018 平成最後の2歳女王はダノンファンタジー!

2018年12月10日 | 競馬

競馬界は今週から2歳馬のGⅠレースが続きます。9日は阪神競馬場で2歳女王決定戦・第70回阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が行われました。姉・ソウルスターリングとの姉妹制覇に挑む④シェーングランツ、ファンタジーステークスを勝った⑬ダノンファンタジー、名牝ウオッカの子⑩タニノミッション、デビュー2戦2勝⑨クロノジェネシス、⑪ビーチサンバ・⑫レッドアネモス・⑭サヴォワールエメの友道康夫厩舎トリオなどが出走しました。


単勝のオッズは、1番人気ダノンファンタジー(2.6倍)、2番人気クロノジェネシス(3.6倍)、3番人気シェーングランツ(6.2倍)、4番人気のビーチサンバ(8.2倍)までが10倍以下で、その後はタニノミッション、レッドアネモス、⑤メイショウユウブ、⑯グレイシア、①ベルスールと続きました。

向正面でのスタートで、クロノジェネシスと⑰トロシュナが少し出遅れ。ダノンファンタジーも後方から。外回り3コーナーに向かっての先行争いで、ベルスールが先頭に立ち、2番手にメイショウショウブ、⑧ラブミーファイン・⑥スタークォーツ・③プールヴィルが3番手争い。6番手⑮ローゼンクリーガー、7番手⑦ウインゼノビア、8番手レッドアネモス、9番手に②ジョディー。中団グループには⑱メイショウケイメイ、ビーチサンバ、タニノミッションと続く。13番手グレイシア、14番手サヴォワールエメ。内側15番手にシェーングランツ、その外側にダノンファンタジーが並走。後方ではクロノジェネシスとトロシュナが並んでいる。
外回り3,4コーナー中間を過ぎ、先頭のベルスールは前半800mを47.0秒で通過。ショウブ2番手、ラブファイが3番手に上がり、クリーガーが4番手。アネモスとビーサンは中団馬群、ミッションは12,13番手あたり、グランツとファンタジーは中団より後ろ、後方2番手のクロジェネは大外に回した。上位人気は中団~後方待機で4コーナーから最後の直線コースへ。
直線に入り、真ん中からメイショウショウブが前に出るが、プールヴィルが内を突き、外からラブミーファインが迫る。後続勢ではダノンファンタジーとクロノジェネシスが大外から追い上げ、シェーングランツは後方馬群のまま。ゴール残り200mを切り、ファンタジーとクロジェネが先頭のショウブに襲い掛かる。4番手からビーチサンバも追い込み、グランツもようやく上がってきたが逆転は厳しい。残り100mでファンタジーとクロジェネの2頭が競り合い、ゴール前でファンタジーが抜け出す。内側からビーサンもやって来たが、ダノンファンタジーが先頭でゴールイン!ダノンファンタジーが2018年の2歳女王の座を勝ち取りました!


阪神JF 全着順
1着⑬ダノンファンタジー  1分34秒1
2着⑨クロノジェネシス    1/2馬身
3着⑫ビーチサンバ      クビ差
4着④シェーングランツ    3/4馬身
5着③プールヴィル      1/2馬身
6着⑤メイショウショウブ
7着⑩タニノミッション
8着⑭サヴォワールエメ
9着⑫レッドアネモス
10着⑰トロシュナ
11着⑱メイショウケイメイ
12着⑮ローゼンクリーガー
13着⑦ウインゼノビア
14着⑧ラブミーファイン
15着⑯グレイシア
16着②ジョディー
17着①ベルスール
18着⑥スタークォーツ

払戻金
単勝 ⑬ 260円
複勝 ⑬ 120円  ⑨ 140円  ⑪ 160円
枠連 5⃣-7⃣  520円
馬連 ⑨-⑬  640円
馬単 ⑬-⑨ 1,190円
3連複 ⑨-⑪-⑬ 1,310円
3連単 ⑬-⑨-⑪ 5,020円
ワイド ⑨-⑬ 270円
    ⑪-⑬ 320円
    ⑨-⑪ 430円

来年のクラシック世代最初のGⅠ競走は、1番人気のダノンファンタジーが、2番人気・クロノジェネシスとのマッチレースを制して優勝しました。2着のクロノジェネシスは、ラスト600mで33.9秒のタイムはメンバー最速でしたが、スタートでの出遅れが痛かった。3着には4番人気のビーチサンバが入り、3番人気のシェーングランツは4着。アルテミスステークスで見せた末脚は不発。終わってみれば人気上位4頭の決着となりました。ウオッカの子・タニノミッションは7着でした。
GⅠ初勝利のダノンファンタジーは、栗東・中内田充正厩舎に所属し、父・ディープインパクト、母・ライフフォーセールの間に生まれました。ダノン、中内田厩舎、ディープ産駒といえば、昨年の朝日杯FSのダノンプレミアムを思い出させます。昨年は牡馬、今年は牝馬で2歳GⅠ競走を制しました。鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手は、昨年のホープフルステークス以来のJRA・GⅠ勝利。先週は兄・ミルコがルヴァンスレーヴとのコンビでチャンピオンズカップを勝ちましたが、弟も続きましたね~。これで9週連続で外国人ジョッキーがGⅠ勝利となりました。馬主のダノックスと中内田調教師は阪神JF初勝利です。
ダノンファンタジーは今年6月の新馬戦(@東京)でグランアレグリアに敗れて2着。グランアレグリアはその後、サウジアラビアロイヤルカップを勝っています。未勝利戦で初勝利を挙げると、3戦目のファンタジーステークスを快勝。この日の阪神JFで3連勝を達成しました。今回はデビューから騎乗していた川田将雅騎手が香港遠征のため、クリスチャン・デムーロ騎手に乗り替わりとなりましたが、次走以降はまた川田騎手に戻ると思います。来年の牝馬クラシック戦線もダノンファンタジーが主役となるのかな。