日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ヴィクトワール&ペルーサ撃沈!戦国ダービーを制したのはエイシンフラッシュ!

2010年05月31日 | 競馬

2010年の牡馬クラシック第2戦・第77回日本ダービー(東京優駿)が30日、東京競馬場で行われました。2007年に生まれたサラブレッド7611頭の頂点を決める今年のダービーは、18頭で争われる予定でしたが、⑱ダノンシャンティが右後肢の第3中足骨近位骨折のため出走取消、17頭となりました。
皐月賞との2冠を狙う⑦ヴィクトワールピサ、無敗でのダービー馬を目指す⑨ペルーサ、父・キングカメハメハ&母・エアグルーヴという良血馬・③ルーラーシップ、皐月2着の⑫ヒルノダムール、2歳王者・⑧ローズキングダム、⑭リルダヴァルといった強力メンバーが集結。史上最高クラスのダービーを制したのは、意外にもあの馬だった!?


直前の単勝オッズは、1番人気がヴィクトワールピサ(2.1倍)、2番人気がペルーサ(2.6倍)と「2強」が上位人気を分けあい、3番人気のヒルノダムール(8.8倍)までが単勝10倍以下、4番人気以降はルーラーシップ、ローズキングダム、⑥アリゼオ、①エイシンフラッシュ、リルダヴァルと続きました。
17頭が順調にゲートに入った後、スタートで⑪ハンソデバンドが躓いてしまい、蛯名正義騎手が落馬しそうになる。そしてペルーサもスタートタイミングが悪かった。まず先行争いで⑤コスモファントムが好スタートを切り、ゴール板手前で⑯シャインが先頭に並びかける。ヴィクトワールは5番手、⑰トゥザグローリーの後ろにつけた。ヒルノダムールは中団、ペルーサは後方でゴール板を過ぎた。
1,2コーナーを回り、先行集団はアリゼオが先頭に立ち、シャイン2番手、コスモファントムが3番手。4番手にトゥザグローリー、5番手の位置にヴィクトワールピサ、その横に⑬ゲシュタルト。6番手付近にルーラーシップとローズキングダム、エイシンフラッシュは10番手。中団の10番手にはルーラーシップ、リルダヴァル13番手、②レーヴドリアン後方2番手、⑩トーセンアレスが最後方。
3コーナーに入り、依然としてアリゼオ先頭。ゲシュタルトが進出し、ペルーサが残り1000mの所で上昇しはじめ、ヴィクトワールは中団まで下がる。残り800で17頭が一団となり、残り600m~4コーナーでアリゼオとシャインが並んだまま最後の直線勝負!ヴィクトワールは馬群の中、ローズキングダムとペルーサは外に持ち出した。残り400mでトゥザグローリーがアリゼオをかわすが、ローズキングダムが追い上げて来る。ヴィクトワールピサは前が塞がって抜け出せず、ペルーサはあまり伸びてこない!残り200でローキンが先頭、しかし真ん中からエイシンフラッシュが突き差し、残り100mで完全に抜け出してそのまま1着ゴールイン!ゴールの瞬間、内田博幸の右手が上がってガッツポーズ!ローズキングダムが2着、ヴィクトワールピサは3着に敗れました。


最終成績&払戻金
1①エイシンフラッシュ 2:26.9
2⑧ローズキングダム  クビ
3⑦ヴィクトワールピサ 1.3/4
4⑬ゲシュタルト    クビ
5③ルーラーシップ   アタマ
6⑨ペルーサ      1.1/4
7⑰トゥザグローリー  ハナ
8④サンディエゴシチー ハナ
9⑫ヒルノダムール    3/4
10⑤コスモファントム    2
11②レーヴドリアン    1/2
12⑭リルダヴァル    アタマ
13⑥アリゼオ      1.3/4
14⑮メイショウウズシオ 1.1/4
15⑩トーセンアレス   2.1/2
16⑪ハンソデバンド   2.1/2
17⑯シャイン      1.3/4
  ⑱ダノンシャンティ   取消
単勝 1 3,190円
複勝 1 490円 8 500円 7 120円
枠連 1-4 1,320円
馬連 1-8 16,720円
馬単 1-8 46,210円
ワイド 1-8 4,080円 1-7 810円 7-8 900円
3連複 1-7-8 10,630円
3連単 1-8-7 152,910円


実力馬が集まった第77回日本ダービーは予想外の結末となり、伏兵のエイシンフラッシュが優勝して2007年生まれのサラブレッド7611頭の頂点に立ちました!2着には2歳王者のローズキングダム、1番人気のヴィクトワールピサは3着に敗れて2冠制覇ならず。ルーラーシップ5着、2番人気・ペルーサは直線で伸びを欠いて6着、3番人気・ヒルノダムールは9着に終わりました。
エイシンフラッシュに騎乗した内田博幸騎手は、6度目のダービー挑戦で嬉しい初制覇。中央でのGI競走は昨年のフェブラリーステークス以来通算7勝目となりました。昨年は全国リーディングに輝きながらも、今年1月に落馬事故で左腕を骨折。それから約5カ月後にダービー制覇、よくここまで這い上がって来ました!管理する藤原英昭調教師もダービー初勝利です。
キングズベスト産駒のGI制覇はこれが初めて。キングズベストをご存知ない方も多いと思いますが、1997年の2000ギニーの優勝馬で、その父は日本でもお馴染みの種牡馬・キングマンボなんです。ダービーを勝ったことで、キングズベスト産駒の評価が一気に上がることは間違いないでしょう。
エイシンフラッシュは道中は中団で待機、直線では真ん中から突き割ってローズキングダムやゲシュタルト、ヴィクトワールピサをかわしました。「ダービーでは運の良い馬が勝つ」の格言があり、フラッシュには「勝負運」の他に最内枠を引き当てた「くじ運」の強さがありました。これまでの道のりを歩むと、2009年7月の新馬戦では6着とあまりにも奮いませんでしたが、その後は未勝利、エリカ賞と勝ち、今年1月の京成杯で重賞初勝利。皐月賞で3着と健闘しました。2000mで3勝、今回の2400mのダービーを勝ったことで中長距離の適正はあると思います。ダービーで世代の頂点に上り詰めたエイシンフラッシュ、これからも光り輝き続ける事を願っています。
2強と言われていたヴィクトワールピサとペルーサは、ともに期待を裏切る結果となりました。ヴィクトワールは府中未経験が露呈し、直線で皐月賞と同じく内側に入るも前が開かずに苦労しました。2年連続で1番人気の馬に騎乗しながらも敗れた岩田康誠騎手は、レース後の談話で「ダービーは難しいです」とコメント。2年続けて2冠挑戦に失敗、岩田騎手の悲願達成はいつになるのか…。ペルーサはスタートの出遅れが大きく響いて6着。大舞台の経験が無かった事も敗因の一つだと思います。青葉賞ではこれと言ったライバルがいなくて快勝できたけど、ダービーでは勝負の厳しさを知ったのではないでしょうか。

来週は春のマイル王決定戦・第60回安田記念。東京競馬場のGI5連戦もこれが最後となります。昨年のウオッカの逆転劇が記憶に新しいこのレース、今年はマイルで新境地を開拓したリーチザクラウン、キャプテントゥーレ、トライアンフマーチ、セイウンワンダー、サンカルロ、スーパーホーネット、スマイルジャック、マイネルファルケ、マルカフェニックスなどが出走予定。香港からはサイトウィナー、ビューティーフラッシュ、フェローシップの3頭が出走します。日本VS香港のマイル決戦、日本勢の圧勝なるか?


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