日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

レッドディザイア&ナカヤマフェスタが現役引退。今までお疲れ様でした。

2011年11月03日 | 競馬
2009年の秋華賞を制したレッドディザイアと、2010年の宝塚記念馬で凱旋門賞で2着と健闘したナカヤマフェスタが、2日に現役引退を発表しました。また、先日の秋の天皇賞で競走中止したメイショウベルーガも引退を表明しています。


レッドディザイアは2日、出走予定だったエリザベス女王杯(13日・京都)の1週前追い切りを行った後、鼻出血を発症していたことが判明。ディザイア陣営は競技の結果、エリ女の出走回避と同時に引退を決断しました。同馬を管理する松永幹夫調教師は、「G1の大舞台で走る姿をまだ見たかったし、ファンに見せたかった。こういう形で終わることになって残念」とコメントしていました。
同馬は2009年1月にデビュー。新馬戦を勝利で飾ると、2戦目のエルフィンステークスにも快勝してデビュー2連勝。迎えた3戦目の桜花賞ではブエナビスタの2着に敗れると、オークスでもブエナの前に敗れて2着。しかし、牝馬3冠最終戦の秋華賞で悲願のGI制覇&ブエナビスタの3冠制覇を阻止。
4歳となった2010年、3月に先輩のウオッカと共にドバイ遠征を行い、「マクトゥームチャレンジラウンド3」に勝利。この勝利で自身を得て、ドバイワールドカップに参戦するも11着に終わりました。秋にはアメリカに渡り、フラワーボウル招待ステークスで3着、「ブリーダーズカップフィリー&メアターフ」で4着という結果に。今年に入ってからは、約8か月ぶりの実戦となった札幌記念で3着と好走し、復活を予感させていました。

ブエナビスタの最大のライバルだったレッドディザイアが、残念な形で引退する事になってしまいましたね。この馬は以前にも一度鼻出血を発症し、2010年の宝塚記念を回避していて、これが2回目となります。牝馬の鼻血はなかなか治らくて、歴史的名牝のウオッカも2度発症し、その影響で引退しました。ブエナとの直接対決がもう見られないのもそうだけど、今度のエリ女でレーヴディソール、アヴェンチュラ、アパパネ、スノーフェアリーと言った強力メンバーとの勝負が見たかったなあ。
通算成績は14戦4勝。今後は社台ファームで繁殖牝馬になる予定。素敵な子供を産んで、逞しいお母さんになってもらいたい。それにディザイアの子供がGIを制する事を願っています。


ナカヤマフェスタは先月13日に引退が決まっていましたが、2日付で競走馬登録を抹消しました。2008年11月にデビューし、2走目の東京スポーツ杯2歳ステークスで重賞初制覇。2009年のクラシックでは、皐月賞で8着、ダービーで4着。4歳となった2010年、宝塚記念でブエナビスタやドリームジャーニーらを破って優勝。凱旋門賞ではワークフォースと叩き合いの末2着と健闘。この活躍が評価され、JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞。
今年は国内のレースには参戦せず、春シーズン全休→9月に2度目のフランス遠征を敢行。フォワ賞で4着(4頭立ての最下位)、昨年のリベンジを目指した凱旋門賞では11着に終わりました。結局凱旋門賞を最後に引退、通算成績は15戦5勝でした。今後はブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬になる予定で、父・ステイゴールドの後継者として期待されています。

フェスタ&ディザイアの同期2頭が相次いで引退する前日、10月30日の秋の天皇賞のレース中に右前けいじん帯不全断裂を発症して競走を中止したメイショウベルーガも現役引退。予後不良にならず、無事で何よりです。ベルーガはウオッカやダイワスカーレット、ブエナにアパパネといった名牝たちに比べて地味な存在でしたが、日経新春杯と京都大賞典で重賞勝ち。長丁場のレースにチャレンジしてみたり、切れ味鋭い末脚が印象的でした。今はケガの治療が大事。しっかり治して元気な子供が生まれてほしいですね。




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