宮崎キャンプ第4クール2日目の16日は、前日に続いて紅白戦が行われました。前日は柳田選手と立岡選手の若手2人が2安打のマルチヒット、松田選手がホームランを放ち、試合は4-1で紅組勝利。この日は開幕ローテーション入りを目指す2人の投手が好投を披露しました。
この日の両チームのスタメン
白組
(二)本多雄一 (遊)今宮健太 (三)松田宣浩 (左)松中信彦 (一)小斉祐輔 (中)柳田悠岐 (捕)細川享 (指)オーティズ (右)中村晃 (左)中原恵司 (捕)高谷裕亮
紅組
(遊)川崎宗則 (中)長谷川勇也 (左)内川聖一 (指)小久保裕紀 (右)多村仁志 (右)柴原洋 (捕)田上秀則 (二)立岡宗一郎 (捕)山崎勝己 (三)仲澤忠厚 (指)李杜軒
紅白戦初登場のオーティズが白組8番指名打者で出場。他にも高谷が白組、山崎が紅組に入りました。第2戦は白組が小倉真介投手、紅組は新垣渚投手の両先発の投げ合いでスタート。
試合は初回、紅組は1死から長谷川がレフト線を破る2塁打を放ち、内川が四球を選んで1死1,2塁。小久保の場面でバッテリー間のミスがあり、長谷川と内川が進塁し、多村の場面で小椋が暴投してしまい、長谷川が生還。労せずに1点を先制します。2回には柴原の四球、田上のセンター前ヒットで無死1,2塁と追加点のチャンスを作り、立岡が遊撃ゴロ併殺打で倒れるかと思われましたが、白組2塁手・本多が悪送球。これを見て柴原がホームインし、紅組2点目が入りました。
紅組先発の新垣は、初回に本多をライトフライ、今宮を遊撃ゴロ、松田を2塁フライに打ち取り3者凡退と上々の立ち上がりを見せます。2回は松中を外野フライ、小斉には投手ゴロに打ち取り、そして前日2安打の柳田をフルカウントまで追い込んで空振り三振を奪いました。新垣は2回を投げて無失点のパーフェクトピッチング。復活に向けて好調をキープしています。
2点を追う白組は3回、オーティズが紅組2番手・陽耀勲の初球を捕らえ、右中間フェンスに直撃する2塁打。打ったオーティズは2塁に到達した後に人差し指を天に突き上げてみせました。オーティズポーズは今年も健在なり。1死2塁で中村がライトへの長打を放ち、2塁代走・柳田が生還して1点差。中村は俊足を飛ばして一気に3塁を陥れて3塁打!なおも1死3塁で中原が3塁強襲のタイムリー内野安打で2-2。白組はオーティズの2塁打から3連打で同点に追い付きました。
3回裏、山田大樹が白組2番手で登板。紅組先頭の仲澤を2塁ゴロに打ち取ると、李杜軒を遊撃ゴロで簡単に2アウト。川崎に出塁されて2死2塁となるも、長谷川を遊撃ゴロに抑えて勝ち越しを許さず。4回は内川・小久保・多村の紅組クリーンナップと対戦し、小久保を低めの球で三振に仕留めてみせました。5回も三振を奪い3者凡退に抑えた山田は、3回無失点2奪三振と完璧な内容。
試合は中盤になってから落ち着きを見せ、6回裏に紅組は育成選手の藤田宗一(ロッテ→巨人)が3番手で登板。中村にいきなりセーフティバントを決められるも、中原を三振ゲッツー。本多には高めの球で三振を奪い、1回2奪三振という結果に。7回は育成外国人のデレオンが白組打線を無失点に抑える好リリーフ。
7回裏、紅組は3つの四球で2死満塁と勝ち越しのチャンス。この場面で田上が白組3番手・下沖勇樹の2球目を捕らえ、左中間を深々と破る走者一掃のタイムリー2塁打!これが決勝点となり、紅組が5-2で勝利。紅組はこれで2連勝です。
紅白戦(アイビースタジアム) ※特別ルール 試合結果
白組002 000 00 2
紅組110 000 3X 5
(8回終了)
投手リレー
(白組)小椋、山田、下沖
(紅組)新垣、陽、藤田、デレオン、高橋秀
第2戦も紅組が勝利を収める結果に終わりましたが、この日は先発ローテーション入りを狙う新垣投手と山田投手がアピール。右肩痛からの復活を目指している新垣投手は、打たせて取るピッチングで2回無失点。この日のピッチングを振り返って「バランス良く投げられた。また次もいけると思う」と好感触。今キャンプでは11日のシート打撃で無安打の好投を見せたりと調子は上々。ホークスの右の先発投手が手薄なだけに新垣投手の好投は良い事じゃないかと思います。完全復活が今からでも待ち遠しい、あとは暴投癖を無くすだけだ。
白組2番手で登板した山田投手は、3回無安打無失点で2奪三振。「この段階にしては順調にきている」と納得し、「無四球というのが一番大きかった」と満足されていました。今季の目標を2ケタ勝利と掲げている山田投手、昨年は育成から支配下入りして4勝、今季は進化する姿が見られそうです。山田投手と大隣投手による左腕の3番手争いは、今のところ山田投手がリードしているのかな?
他にも3番手で登板した藤田投手が、1イニング投げて2奪三振で支配下登録に一歩前進。高山投手コーチが「マウンドでは落ち着きがあった。十分戦力になれる」そりゃそうですよ。38歳と経験豊富、実力もまだあるから育成から這いあがれると思っています。左の中継ぎは森福投手しかいない、藤田投手が入ると中継ぎの層がまた厚くなりそう。どうか開幕前までに支配下登録できますように…。
野手陣の中では、田上選手がこの試合2安打3打点をマークし、7回に満塁の場面で走者一掃の2塁打を放ちました。若手では、中村晃選手が2安打のマルチヒット。3回の最初の打席では反撃のタイムリー3塁打、2打席目は意表を突くセーフティバントで内野安打。プロ入り3年間でまだ1軍経験が無し、今年こそは1軍入りしてほしいですね。それに紅白戦初出場のオーティズは2塁打を放ち復調をアピール。打撃面では今のところ問題無し、開幕に間に合うでしょう。