プロ野球は17日からシーズン後半戦に突入。前半戦をパリーグ2位で折り返した福岡ソフトバンクホークスは、3位の埼玉西武ライオンズとの3連戦。17日と18日は福岡ヤフオクドーム、19日は北九州市民球場で「鷹の祭典」が行われます。後半戦初戦の17日の先発投手は、ソフトバンク・東浜巨VS西武・十亀剣。現在3連敗中のホークス、後半戦白星スタートを飾れるか?
両チームのスタメン
ソフトバンク 埼玉西武
1(二)川﨑宗則 (中)秋山翔吾
2(遊)髙田知季 (遊)源田壮亮
3(中)柳田悠岐 (二)浅村栄斗
4(一)内川聖一 (三)中村剛也
5(指)デスパイネ (左)栗山巧
6(左)中村晃 (一)山川穂高
7(三)松田宣浩 (指)メヒア
8(右)上林誠知 (右)外崎修汰
9(捕)甲斐拓也 (捕)岡田雅利
(投)東浜巨 (投)十亀剣
ここまで8勝を挙げているホークス先発の東浜は、初回は西武の上位3人を全て内野ゴロに打ち取って3者凡退の好スタート。2回は2死を取った後に山川から三振を奪い、2イニング連続3者凡退に抑えます。
ホークス打線は、1回に柳田が四球を選ぶも、内川が遊撃ゴロに倒れて無得点。2回は2アウトから松田と上林がヒットで繋ぎ、2死1,3塁とチャンスを作りますが、甲斐が空振り三振を喫して先制点を奪えません。
3回、東浜がメヒアにレフト線に2塁打を浴びると、外崎にもヒットを許し、無死1,3塁のピンチを背負う。この場面で岡田を遊撃ゴロ→3塁走者・メヒアを三本間で挟殺。1死2,3塁となり、秋山を2塁ゴロに打ち取ったが、3塁走者が生還し、東浜は1点を失った。
4回、東浜が先頭打者を出した後、4番・中村剛のセンター前に抜けそうな当たりを2塁手・川崎が飛びつき、華麗なグラブトスで1塁走者を2塁で封殺。遊撃手・高田が1塁に転送し、ダブルプレー成立。その裏のホークスの攻撃で、先頭のデスパイネが西武先発・十亀の4球目のスライダーを打ち上げる。右中間へ高く上がった打球は、ホームランテラスに着弾。デスパイネのソロ本塁打で、ホークスが1-1の同点に追いつきます。
ホークスは5回、1死から川崎のヒット、高田の2塁打、柳田の四球で満塁のチャンスを作る。犠牲フライでも勝ち越しの場面で、内川が4球目の直球を打ち返してセンター前へのタイムリーヒット。川崎が生還すると、2塁走者・高田も本塁を狙ったが、西武の中継プレーに阻まれ憤死。それでもホークスが2-1と勝ち越しに成功しました。
リードを貰った東浜は、6回を3者凡退に抑えると、7回は浅村にヒットを許すが、1死後に栗山を投手ゴロ併殺打に仕留めて無得点。8回、山川にフェンス直撃の2塁打を浴びたが、メヒアと外崎を続けて三振に切ってとり2死。しかし、代打・炭谷銀仁朗に死球を与え、ランナーを2人背負う。西武1番・秋山のところで、東浜から嘉弥真新也にスイッチ。一打同点または逆転のピンチで登板した嘉弥真は、秋山をスライダーで空振り三振に仕留め、反撃を封じました。
嘉弥真好リリーフのその裏、デスパイネレフト前安打、松田2塁打で2死2,3塁、上林敬遠で満塁。甲斐の代打・長谷川勇也の場面で、西武2番手・大石達也が暴投。この間に3塁走者が生還し、ホークスに大きな3点目が入る。そして9回は守護神・サファテが締めて試合終了。ホークスが3-1で西武に勝利しました。
パリーグ 2017年7月17日(月)
ソフトバンクVS西武 13回戦 ヤフオクドーム
<ソフトバンク8勝5敗 観衆:38,585人>
西|001 000 000|1
ソ|000 110 01X|3
[勝] 東浜(9勝3敗)
[負] 十亀(4勝4敗)
[S] サファテ(1勝1敗28セーブ)
[本] デスパイネ(ソ/22号)
ペナントレース後半戦の初戦は、オールスターゲームでMVPを獲得した内川選手とデスパイネ選手が存在感を示しました。デスパイネ選手が4回に同点ホームランを放つと、内川選手は5回の満塁のチャンスで勝ち越しタイムリーヒット。終盤には暴投で追加点を挙げました。先発の東浜投手は、8回途中(7回2/3)まで西武打線を1点に抑える好投。後半戦を白星スタートを飾ったホークスは、連敗を3で止め、試合の無かった首位・楽天に1ゲーム差に縮めました。
東浜投手は99球を投げ、被安打5・6奪三振・1死球・1失点の内容で今季9勝目。3回に連打が原因で先制点を献上したものの、失点はこれのみ。4回と7回にランナーを出す場面がありましたが、いずれも併殺打で切り抜けました。シーズンベストだった昨年の9勝に並ぶと共に、勝利数でもパリーグトップタイ。次の登板で自身初の2ケタ勝利に挑みます。
打線の方は全体で10安打。ヒットの数では西武の2倍。松田選手が3安打の猛打賞、上林選手は2安打のマルチヒット。4回に同点アーチを放ったデスパイネ選手は、十亀選手が投じたスライダーを上手く捉え、左中間のテラス席へ。この一発でリーグトップを行く柳田選手に1本差に迫りました。
5回に勝ち越しタイムリーを打った内川選手は、内角高めのストレートを上手く捌いて、詰まりながらもセンター前に運びました。通算2000本安打まで残り33本、後半戦はヒットを量産してほしいですね。
18日の予告先発は、ソフトバンク・バンデンハークVS西武・野上亮磨となっています。バンデンハーク投手はここ3試合白星が無く、9日の日ハム戦では7回2失点で今季4敗目。西武戦では3試合で2勝0敗ですが、前回の対戦では6回5失点でした。ホークス打線が野上投手を打ち砕いて、バンデンに勝ち星をプレゼントできればいいのですが…。