

前日のチューリップ賞は、ラッキーライラックが完勝し、デビューから負けなしの4連勝を飾りました。日曜日は中山競馬場で皐月賞トライアル・第55回報知杯弥生賞(GⅡ・芝2000m 10頭立て)が行われました。今年の弥生賞は例年以上に注目の一戦。3連勝で朝日杯フューチュリティステークスを制した⑨ダノンプレミアム、同じくデビュー3戦3勝の⑧ワグネリアン、関東期待の星①オブセッション(2戦2勝)と、無敗馬が3頭も出走。他にも、③ジャンダルム&⑩サンリヴァルの「ホープフルステークス組」、セントポーリア賞2着④リビーリング、初出走で重賞挑戦⑤ヘヴィータンクなどが参戦しました。
単勝オッズは、1番人気ダノンプレミアム(1.8倍)、2番人気ワグネリアン(3.6倍)、3番人気オブセッション(4.7倍)。4番人気以降は、ジャンダルム(8.0倍)、サンリヴァル、リビーリング、⑥アサクサスポットと続きました。
正面スタンド前のスタートで、ジャンダルムが良いタイミングで飛び出すと、ワグネリアンとダノンプレミアム、ジャンダルムも好スタートを切る。最初の先行争いで、サンリヴァルがスッと前に出て、ダノンプレミアムは2番手に控える。ジャンダルム4番手、ワグネリアン5番手、オブセッションは6番手。ヘヴィータンクがしんがりで1コーナーを回った。
かなり縦長の状態で2コーナーから向正面に差し掛かり、サンリヴァルが後続を引き離して単独先頭。ダノンプレミアムは2番手で上手く折り合っている。3番手にリビーリング、4番手ジャンダルムのすぐ後ろにワグネリアンが5番手を追走。6番手に⑥アサクサスポット、内側7番手にオブセッション、8番手②アラウン、9番手に⑦トラストケンシン、ヘヴィータンクは最後方。
3コーナーを回り、サンリヴァルがまだ先頭だが、後続勢が徐々に差を詰める。ゴール残り600mでダノプレがリヴァルに接近。ダルムも3番手に上がり、ワグネリも追い出し開始。7番手のオブセは内ラチ沿いから外側に進路変更しようとするが、4コーナーで膨れ上がった。
ラストの直線コースに入り、ダノンプレミアムが早くも先頭浮上!サンリヴァルが最内で粘る。ゴール残り200mでジャンダルム3番手、ワグネリアンはまだ4番手。坂を登り切って残り100mのところでダノプレが突き放し、ワグネリが外から追い上げるが、ダノンプレミアム先頭でゴールイン!ワグネリアンが追い込んで2着確保、3番手争いはサンリヴァルとワグネリアンの2頭が並んだ。
弥生賞 全着順&払戻金
1着⑨ダノンプレミアム 2分01秒0
2着⑧ワグネリアン 1馬身1/2
3着③ジャンダルム 1/2馬身
4着⑩サンリヴァル ハナ
5着④リビーリング 3馬身
6着⑦トラストケンシン
7着①オブセッション
8着②アラウン
9着⑥アサクサスポット
10着⑤ヘヴィータンク
単勝 ⑨ 180円
複勝 ⑨ 110円 ⑧ 110円 ③ 140円
枠連 7⃣-8⃣ 270円
馬連 ⑧-⑨ 300円
馬単 ⑨-⑧ 450円
ワイド ⑧-⑨ 150円 ③-⑨ 230円 ③-⑧ 320円
3連複 ③-⑧-⑨ 500円
3連単 ⑨-⑧-③ 1,320円
無敗馬が3頭も出走した今年の弥生賞は、2歳マイル王のダノンプレミアムが快勝しました。ワグネリアンはゴール前追い込んで2着。ワグネリも内容的に悪くなかったんだけど、ダノプレが強すぎたなぁ。ちなみに、ラスト3ハロンのタイムはワグネリアンの方が上回っております(ワグ:33.7秒、プレ:34.1秒)。3着争いの方はジャンダルムがハナ差で制し、皐月賞の優先出走権を獲得。スタートから逃げを打ったサンリヴァルは4着。もう1頭の無敗馬だったオブセッションは7着という結果。4コーナーを回ったとき、外に膨らんでましたね。コーナリングに課題を残したっていうか、中山のような小回りは合わないと思いました。
ダノンプレミアムはこれでデビューから負けなしの4連勝、重賞も3連勝となりました。3馬身半差の圧勝を飾った朝日杯から約2か月半ぶりのレースだった今回は、初めての2000m戦でしたが、距離延長も全く問題なしといった内容。2番手でじっくり脚を溜め、3,4コーナーで馬場の良い所を選び、直線ゴール前で突き放しての完勝でした。ムチを使わずに勝ちきったから、まだ余裕があるといったところか?
今回は10頭立てでしっかりと勝ったけど、皐月賞はフルゲート18頭立て。多頭数&ハイペースになった場合、どんな競馬をするか…。本番は楽勝にならない可能性もあるし、ワグネリアンに逆転される事も考えられる…。ディープインパクト以来となる無敗の皐月賞馬誕生も見てみたいですね~。
来週3月11日は、中京競馬場で古馬重賞の金鯱賞、阪神競馬場と中山競馬場で桜花賞トライアルがあります。
阪神のフィリーズレビューは、ファンタジーステークス3着のアマルフィコースト、コーディエライト、3連勝中のアンヴァル、2戦2勝のアンコールプリュ、アルモニカ、デビュー6戦して連対率100%のラブカンプー、紅梅ステークスを勝ったモルトアレグロ、デルニエオール、シグナライズなどが登録。
中山のアネモネステークスは、中山1600mの新馬戦を勝ったアングレーム、ダノングレース、ダンシングチコ、レッドレグナント、ハーレムラインなどが登録。ちなみに、FRとアネモネを同時に登録している馬も結構います。
小倉の金鯱賞は、昨年の凱旋門賞に挑戦したサトノダイヤモンドが久々に登場。サトダイ以外にも、金鯱賞2勝のヤマカツエース、ダービー2着スワーヴリチャード、ブレスジャーニー、小倉大賞典を勝ったトリオンフ、サトノノブレス、ダッシングブレイズなどが出走予定。