大迷惑
「のぞみ225号」のニュース速報が入ったのは、お昼休みでテレビを見ている時でした。
気にはなりましたが、すぐに授業があるのでそのまま家を出ます。
その時にはまさか自分にも影響があるとは思いもしませんでした。
休憩時間にネットで少しだけ見ると、幸いにもテロではないということで、とりあえず一安心でしたが、この時点でもまだ気にとめていません。
午後四時前あたりで窓から見ていると、新幹線が動いているようなので、ここでも楽観しています。
というのは今日は夜に浜松でのお仕事があるからです。
お仕事は午後6時10分からですが、余裕を持って1時間前に浜松に着くことにしています。
逆算すると午後4時29分静岡発のこだま号です。
静岡駅にはその10分前に着きました。
駅の掲示では、2時間遅れで動き出しているということですが、まだ事態が理解できていませんでした。
動いているなら少しぐらい遅れても大丈夫だろう。
遅れているひかりに乗るつもりで、自由席のある1号車の列に並びます。
前から5人目という位置ですからまあ乗りはぐれることはないでしょう。
すると駅のアナウンスで
「列車は動いていますが、静岡駅の到着は16時50分ごろになります」
うーんどうしようか。
目的地が浜松ですから、在来線に乗り換えれば今の時間でもまだ余裕を持って間に合います。
しかし新幹線ならこの20分遅れで行けば、まだまだ余裕を持っていける。
上りの車線はすでに動き出していて、何台も静岡駅を通過しています。
見ているとちょうど修学旅行の団体列車がやって来ました。
時間調整でしょうか追い越しの車線でストップしています。
こういう光景も珍しいものだと余裕で見ていました。
ところがそのアナウンスを信じたのが大間違いだったと後で気がつくわけです。
上りの列車は来ますが、下りの電車は全く来ません。
そして数分後。
「火災を起こしたのぞみ号を三島に送るために遅れが増幅しています」
「静岡駅の到着は17時20分になる見込みです」
何の断りもなく一気に30分遅らせてしまいました。
これでは食事をする時間がなくなりますが、それでもまだ間に合うから仕方がないか。
お客さんの中には諦めた方が出てきて、順番が繰り上がりましたが、これは大した効果がありませんでした。
足も疲れてきて、立ったり座ったりの繰り返しです。
携帯で連絡を取りながら善処策を検討します。
困ったことに雨まで降ってきました。
すると弱り目に祟り目です。
「遅れが増幅しており、静岡の到着は17時35分の見込みです」
これはタクシーを使ってもギリギリです。
えらいことになりました。
責任者出てこーい。
携帯で間違いなく遅れる旨を伝えます。
これが名古屋とか、横浜行きでしたら他に手段はありませんから仕方がありません。
浜松というのがシャクですね。
駅に着いた時間にすぐ在来線に乗れたら、浜松にはもうとっくに着いている時間まで遅れました。
こうなったらとことん待ってやる。
「お客様にお知らせします、ただいま列車は三島駅を出ましたので、静岡駅には17時52分到着の予定です」
ついに待ち時間は1時間半になりました。
それでも来てくれるだけましです。
それから十数分、ようやくひかりが到着しました。
行列の前から5番目でしたが、もちろん座れるはずもなく、浜松までぎゅうぎゅう詰めの立ちっぱなしでした。
ともかく浜松駅についてタクシーを拾い、大学まで急行です。
駆け足で事務局に行きましたが、何とか15分ほどの遅刻で済んだのは幸運でした。
この話には続きがあって、帰る時間でも浜松は大雨です。
天気予報を信じていたので傘も用意していませんでした。
これは仕方がないし体も疲れているので、タクシーを呼ぶことにします。
タクシーの運転手さんに愚痴を聞いてもらって憂さ晴らしをしました。
まあ、事件の巻き添えを食って亡くなられたり怪我をした方に比べれば、私なぞ軽いものです。
しかしたった一人の自分勝手な行動でこれだけの混乱が起こるとは、日本の社会もまだまだセキュリティーが不備だということでしょうか。
お酒も飲まずにそのまま帰宅しましたが、さんざんな一日でした。
「のぞみ225号」のニュース速報が入ったのは、お昼休みでテレビを見ている時でした。
気にはなりましたが、すぐに授業があるのでそのまま家を出ます。
その時にはまさか自分にも影響があるとは思いもしませんでした。
休憩時間にネットで少しだけ見ると、幸いにもテロではないということで、とりあえず一安心でしたが、この時点でもまだ気にとめていません。
午後四時前あたりで窓から見ていると、新幹線が動いているようなので、ここでも楽観しています。
というのは今日は夜に浜松でのお仕事があるからです。
お仕事は午後6時10分からですが、余裕を持って1時間前に浜松に着くことにしています。
逆算すると午後4時29分静岡発のこだま号です。
静岡駅にはその10分前に着きました。
駅の掲示では、2時間遅れで動き出しているということですが、まだ事態が理解できていませんでした。
動いているなら少しぐらい遅れても大丈夫だろう。
遅れているひかりに乗るつもりで、自由席のある1号車の列に並びます。
前から5人目という位置ですからまあ乗りはぐれることはないでしょう。
すると駅のアナウンスで
「列車は動いていますが、静岡駅の到着は16時50分ごろになります」
うーんどうしようか。
目的地が浜松ですから、在来線に乗り換えれば今の時間でもまだ余裕を持って間に合います。
しかし新幹線ならこの20分遅れで行けば、まだまだ余裕を持っていける。
上りの車線はすでに動き出していて、何台も静岡駅を通過しています。
見ているとちょうど修学旅行の団体列車がやって来ました。
時間調整でしょうか追い越しの車線でストップしています。
こういう光景も珍しいものだと余裕で見ていました。
ところがそのアナウンスを信じたのが大間違いだったと後で気がつくわけです。
上りの列車は来ますが、下りの電車は全く来ません。
そして数分後。
「火災を起こしたのぞみ号を三島に送るために遅れが増幅しています」
「静岡駅の到着は17時20分になる見込みです」
何の断りもなく一気に30分遅らせてしまいました。
これでは食事をする時間がなくなりますが、それでもまだ間に合うから仕方がないか。
お客さんの中には諦めた方が出てきて、順番が繰り上がりましたが、これは大した効果がありませんでした。
足も疲れてきて、立ったり座ったりの繰り返しです。
携帯で連絡を取りながら善処策を検討します。
困ったことに雨まで降ってきました。
すると弱り目に祟り目です。
「遅れが増幅しており、静岡の到着は17時35分の見込みです」
これはタクシーを使ってもギリギリです。
えらいことになりました。
責任者出てこーい。
携帯で間違いなく遅れる旨を伝えます。
これが名古屋とか、横浜行きでしたら他に手段はありませんから仕方がありません。
浜松というのがシャクですね。
駅に着いた時間にすぐ在来線に乗れたら、浜松にはもうとっくに着いている時間まで遅れました。
こうなったらとことん待ってやる。
「お客様にお知らせします、ただいま列車は三島駅を出ましたので、静岡駅には17時52分到着の予定です」
ついに待ち時間は1時間半になりました。
それでも来てくれるだけましです。
それから十数分、ようやくひかりが到着しました。
行列の前から5番目でしたが、もちろん座れるはずもなく、浜松までぎゅうぎゅう詰めの立ちっぱなしでした。
ともかく浜松駅についてタクシーを拾い、大学まで急行です。
駆け足で事務局に行きましたが、何とか15分ほどの遅刻で済んだのは幸運でした。
この話には続きがあって、帰る時間でも浜松は大雨です。
天気予報を信じていたので傘も用意していませんでした。
これは仕方がないし体も疲れているので、タクシーを呼ぶことにします。
タクシーの運転手さんに愚痴を聞いてもらって憂さ晴らしをしました。
まあ、事件の巻き添えを食って亡くなられたり怪我をした方に比べれば、私なぞ軽いものです。
しかしたった一人の自分勝手な行動でこれだけの混乱が起こるとは、日本の社会もまだまだセキュリティーが不備だということでしょうか。
お酒も飲まずにそのまま帰宅しましたが、さんざんな一日でした。