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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

グレイテスト・ショーマン あらすじと感想 #2

2018-04-07 17:39:06 | 映画+ドラマ
The Greatest Showman

Directed by Michael Gracey
Produced by Laurence Mark Peter Chernin Jenno Topping
Screenplay by Jenny Bicks Bill Condon
Story by Jenny Bicks
Music by John Debney Joseph Trapanese
2018 USA

続きです。

映画の内容やネタバレを含みますのでご注意ください。


ジェニーの公演は成功をおさめます。
上流が集まったアフターパーティに団員たちがやってきますが
バーナムは客たちの手前もあり彼らを追い払おうとします。

怒った髭女、レティ・ルッツが歌ったのが「This is me」です。


前半だけですけど意訳してみました。

I'm not a stranger to the dark
暗闇には慣れている
"Hide away, " they say
「隠れていろ」と言われた
"'Cause we don't want your broken parts"
「お前の壊れた部品など見たくないから」
I've learned to be ashamed of all my scars
自分の傷が恥ずかしいものだと思い知った。
"Run away, " they say
「どこかにいけ。」と言われた。
"No one will love you as you are"
「誰もありのままのお前など愛さない」
But I won't let them break me down to dust
だけど落ちぶれて朽ち果てたりはしない
I know that there's a place for us
私たちには居場所がある
For we are glorious
私たちが輝くために
When the sharpest words wanna cut me down
辛辣な言葉で私を打ちのめそうとしたら
I'm gonna send a flood, gonna drown them out
私は洪水を起こし彼らを溺れさせてやる
I am brave, I am bruised
私には勇気があるし傷もある
I am who I'm meant to be, this is me
私のあるべき姿、これが私。
Look out 'cause here I come
用心なさい、私の登場よ
And I'm marching on to the beat I drum
自分で叩くドラムに合わせて行進するの
I'm not scared to be seen
見られることを恐れたりしない
I make no apologies, this is me
謝ったりもしない、これが私なの。
Oh-oh-oh-oh
Oh-oh-oh-oh
Oh-oh-oh-oh
Oh-oh-oh-oh
Oh-oh-oh, oh-oh-oh, oh-oh-oh, oh, oh
Another round of bullets hits my skin
また私の肌に無数の弾丸が撃ち込まれる
Well, fire away 'cause today, I won't let the shame sink in
いいわ、好きなだけ撃ちなさい、もう恥ずかしさで落ち込んだりはしないから
We are bursting through the barricades
私たちはバリケードを打ち破り
And reaching for the sun (we are warriors)
太陽に手を伸ばす(私たちは戦士)
Yeah, that's what we've become
そう、それが私たちの姿
I won't let them break me down to dust
落ちぶれて朽ち果てたりはしない
I know that there's a place for us
私たちには居場所がある
For we are glorious!
私たちが輝くために
When the sharpest words wanna cut me down
辛辣な言葉で私を打ちのめそうとしたら
I'm gonna send a flood, gonna drown them out
私は洪水を起こし彼らを溺れさせてやる
I am brave, I am bruised
私には勇気があるし傷もある。
I am who I'm meant to be, this is me
私のあるべき姿、これが私。
Look out 'cause here I come
用心なさい、私の登場よ。
And I'm marching on to the beat I drum
自分で叩くドラムに合わせて行進するの
I'm not scared to be seen
見られることを恐れたりしない
I make no apologies, this is me
謝ったりもしない、これが私なの。


「見られることを恐れない、謝ったりしない」ってすごく好きです。
実際はなかなかこの境地にまで達せないんですけどね。
ただ攻撃的な人に関しては、
他人を攻撃することでしかアイデンティティを保てない人ってどこにでもいるから
そういう人に対しては向き合わないようにしています。

あとね、仕事を持つってすごく大事で、ワンコだって仕事をしているときはとても誇らしい表情をしています。
自分の居場所があると強いですね。彼らはやっと自我を持った、そんな印象でした。

映画に戻ります。

しばらくは順調でしたが彼女から寄せられる好意以上の感情に我に返るバーナムさん。

それを知った彼女は公演を中止してしまいしかもマスコミの目の前で当てつけるように
バーナムさんに別れにキスをするジェニー。


一方サーカスも次第に人気が落ちてきたところに放火されてしまいます。
逃げ遅れたアンを救おうと火の中に飛び込んだフィリップをさらに助けに行くバーナムさん。
アンは無事、フィリップもバーナムさんに助けられたものの意識不明の重体でした。

バーナムさんはサーカスを失い家も財産も失い、
ジェニーの事で愛想をつかしたチャリティは娘たちを連れて実家に帰ってしまいます。


何もかも失ったバーナムさんはパブでひとりお酒を飲んでいると団員たちがやってきます。
彼らにとってサーカスは唯一のホームでありみんなは家族だから再建するよう説得をします。
バーナムさんもやっと自分にとって本当に大切なものは何だったのかに気づきます。
自分と向き合った瞬間でした。

その時に歌う曲が「From now on」です。

I saw the sun begin to dim
太陽が翳り始め
And felt that winter wind
冬の風を感じた
Blow cold
冷たい風が吹く
A man learns who is there for him
自分に寄り添っていてくれてたのは誰だったのかやっと気づいた
When the glitter fades and the walls won't hold
輝きが失せ壁が崩れ、
'Cause from then, rubble
瓦礫の中から
One remains
残ったもの
Can only be what's true
それだけが真実になる
If all was lost
すべてを失ったとしても
There's more I gained
それ以上に得たものがある
'Cause it led me back
僕は戻るから
To you
あなたのもとに
From now on
これからは
These eyes will not be blinded by the lights
輝きに目がくらむことはない
From now on
これからは
What's waited till tomorrow starts tonight
明日に引き伸ばしていたものを今夜始めよう
Tonight
今夜だ
Let this promise in me start
まずは約束をさせてくれ
Like an anthem in my heart
心に響く賛歌のように
From now on
これからは
From now on
これからは
I drank champagne with kings and queens
王や妃とシャンパンを飲んだ
The politicians praised my name
政治家は私の名を讃えた
But those are someone else's dreams
だがそれは他の誰かの夢だ
The pitfalls of the man I became
それには落とし穴がある
For years and years
何年もの間
I chased their cheers
喝采を追い求めていた
The crazy speed of always needing more
狂ったようなスピードで走り続けた
But when I stop
だけど足を止めた時
And see you here
そこにあなたがいた
I remember who all this was for
すべては誰のためだったのかを思い出したんだ
And from now on
これからは
These eyes will not be blinded by the lights
輝きに目がくらむことはない
From now on
これからは
What's waited till tomorrow starts tonight
明日に引き伸ばしていたものを今夜始めよう
It starts tonight
今夜始めるんだ。
And let this promise in me start
まずは約束をさせてくれ
Like an anthem in my heart
心に響く賛歌のように
From now on
これからは
From now on
From now on
And we will come back home
家に帰ろう
And we will come back home
家に帰ろう
Home, again!
もう一度、家に!

ワークショップセッションでこの2曲を歌っている様子がYoutubeにありますが
本番じゃないので自由にセッションしているのがとても良いんです。
エキシビションな感じですね。

映画『グレイテスト・ショーマン』「From Now On」特別映像

「This Is Me」ワークショップセッションの様子

This Is Me (from The Greatest Showman Soundtrack) [Official Audio]

From Now On (from The Greatest Showman Soundtrack) [Official Audio]



回復したフィリップが自分の貯金から費用を出すと言いました。
建物は買えませんでしたが大きなテントでサーカスが復活し、
バーナムさんは再びチャリティを迎えにいきます。


サーカスに再び活気が戻るとバーナムはフィリップに帽子を譲ります。


そして今度は家族を大切にしながらゆっくりと歩いていきます。


ラスト、バーナムさんは大きな象に乗って娘ちゃんたちの前に現れますが、
もしかしたらゆっくりと歩いていこう、という気持ちが込められてるとか?

ここでおしまい。

まーとにかくヒューさんがさすがヒューさんなんですよ。(語彙が・・・)
なんてたってトニー賞ですからね。

ところでゼンデイヤもほぼスタントなしで頑張っていたそうです。
もちろん彼女に限らず皆さんすごいパフォーマンスでした。

ララランドでライアン・ゴズリングがピアノを弾く場面、あれもご本人なんですよ。
ただ弾いているだけじゃないんですよ。プロ並みに弾いてるんです。
特訓したらしいですが、並みの努力じゃ成しえないですよ。

アメリカはやっぱりエンターテイメントの国なんだとあらためて思いました。


一方、実在のバーナム氏を少し検索してみると「バーナム効果」という言葉が目につきました。
氏が言ったとされる「we've got something for everyone"(誰にでも当てはまる要点というものがある)に因んで
つけられた心理学の現象だそうです。
占いやセールスなどにも使われる手法で、
自分の性格や心境をよくわかってくれていると勘違いし相手を信用していまうという、あるある手法です。

バーナム氏の伝記についてはきちんと読んでいないので言及しませんが
映画でも口だけで相手を信用させてしまう場面がありました。
それは天性のものだと思いますが詐欺師だと言われる所以でもあるのかもしれません。

今は医学的にも様々な病気が解明され治療が行われているので
外見的な差別や偏見はかなり減ったと思いますがこの時代は誰もが「無知」だった事も
彼らを「奇形」と呼び遠ざけ目をそむける原因ではないでしょうか。

バーナムはそんな「奇形=フリーク」と呼ばれる彼らを利用していたかもしれませんが
彼らもまたバーナムを利用していたと思うし、
それこそが共存していく、という事なんだと私は思います。

誰でも仕事を持っているし仕事があるからこそ生きている実感が湧いますよね。
会社で働くだけが仕事じゃないですよ、主婦だって同じ事です。
仕事イコール役目です。
だからバーナムは隠れて生きてきた彼らに仕事を与えたことはすごく大きいと思うんです。

障がいがあろうとなかろうと男だろうと女だろうとみんなそれぞれできることをやればいいと思います。
そうしてお互いを認め合っていければそれこそが平等な生き方なんだと私は思っています。
実際のバーナム氏がどうだったのかはわかりませんがこの映画に限って言えばそんな印象を持ちました。



偉そうな事ばかり書いてしまいました。
すみません。て、やっぱり謝ってしまう私でした・・・・

長くなりましたがこれで終わります。
次はいよいよインフィニティウォーですね。
最近はあまりに辛そうな内容に観たくないような気にもなってきましたが、
でもとりあえずは、映画部ー、アッセンブル!

グレイテスト・ショーマン あらすじと感想 #1

2018-04-04 21:06:43 | 映画+ドラマ
The Greatest Showman

Directed by Michael Gracey
Produced by Laurence Mark Peter Chernin Jenno Topping
Screenplay by Jenny Bicks Bill Condon
Story by Jenny Bicks
Music by John Debney Joseph Trapanese
2018 USA

映画の内容やネタバレを含みますのでご注意ください。




美化し過ぎと批評家の評価も賛否両論になったようです。
バーナムの人生を振り返ってみると確かに美化してるし
そもそも脚色し過ぎてただのフィクションになってる気がするので
バーナムという名前の別人が主役のフィクションストーリーとして観たほうが良いのかも。

でも実際に観るとそんなことはどうでもよくなるくらい歌とダンスに圧倒されました。
楽曲も馴染みやすいフレーズばかりなのでオープニングからするっと作品の世界に入る事ができました。
ララランドよりも万人向けです。


私はミュージカルに本当に弱くて・・・
今回もオープニングの曲だけで号泣ですよ。まだ何にも始まってないというのに・・・
構成が上手いし楽曲のアレンジも良いし感動せざるを得ないんです。

映画を観た後はサントラが欲しくなると言われていましたが本当にその通りでした。
既に帰りの電車の中でiTunesで検索し、買おうかどうしようかな悩み、
ダメ元でAmazon musicも探してみたら、あった!ありました!配信してました。
Amazonすげー。
なので毎日通勤はこれを聞いています。


登場人物です。
ヒュー・ジャックマン as P・T・バーナム

ヒュー・ジャックマンは何歳なの?って思うほど歌って踊れてます。
Wikiで調べたら49歳ですってー。
ハリウッドの良心とか言われていましたがこの方の笑顔がとても穏やかで、
いい人なんだろうなあ、とか勝手に思っています。

そしてこの映画のもうひとりの、いえふたりの主役、それは娘ちゃんたちです。
もうホントに可愛いんです。彼女たちの活躍でパパバーナムもママも幸せになるんです。


ミシェル・ウィリアムズ as チャリティ・バーナム

ミシェルさんも歌って踊っていました。
しかもかなり難しい技も駆使していてスタントかな?とも思いますが
ビハインドシーンを見るとご本人なんですよね。
昨今の役者は歌って踊れないとダメなのね。

しかしバーナムさんは良い嫁をもらったと思うの。
幼少のチャリティはスカイラー・ダン 。

バーナムはエリス・ルビンが演じています。


ふたりは身分の違いを乗り越え、バーナムは立派なサラリーマンとなって
チャリティを迎えにいき結婚します。


ふたりの娘を授かり貧しくても幸せに暮らすバーナム家ですが
突然バーナムが務める会社が倒産してしまいます。
途方に暮れたバーナムですが閃いたアイデアを実現させ、フリーク・ショーのサーカスたどり着きます。

そこで知り合ったのがザック・エフロン演じる演出家のフィリップ・カーライル。


上流家庭に生まれたフィリップですが上流社会に嫌気がさしていた模様。
バーナムさんの熱心なお誘いもあり、パートナーになることにしました。


フィリップがサーカスで一目ぼれしたのがゼンデイヤ演じるアン・ウィーラー。
彼女は有色人種の団員。当時は有色人種の人たちも後ろ指をさされていたんですね。


ゼンデイヤはスパイダーマンのミシェル役とはまったく違うというか、
こちらのほうが元の彼女に近いんでしょうけど。
さすがのごるちゃんも彼女がスパイダーマンに出ていたことは気づかなかったです。


↓ミシェル。


サーカスは軌道にのっていましたが一方で団員たちを目の敵にする団体や
バーナムさん一家をペテン師だとバカにする人たちも少なくなく、
娘たちたもそれが原因でいじめにあっていました。

フィリップのコネでヴィクトリア女王に謁見したバーナムさんと団員達。
そこにいたのがレベッカ・ファーガソン演じる有名なオペラ歌手、ジェニー・リンド。


バーナムさんは「見世物」ではなく本物の芸術家を興行すれば世間に認めてもらえると考え
サーカスをフィリップに任せ全財産をかけて彼女の公演を興行することを決意します。
チャリティからこれ以上望まなくてもいいのに、と言われましたが半ば強引にツアーに出てしまいます。
バーナムは家族や団員たちに背を向けてしまうんですね。

長くなってしまったので分けます。

レッド・オクトーバーを追え!

2013-06-21 12:12:53 | 映画+ドラマ
原題:The Hunt for Red October


この映画カテゴリーにずいぶん悩みました(笑)結局ドラマにしましたが・・・
冷戦時代のソ連とアメリカの原潜を中心としたミリタリーというよりは人間ドラマですよね、やっぱり。

原作はトム・クランシーの小説なのですが、トム・クランシーといえば「ジャック・ライアン」ですよね。
てか、ジャックライアンしか知らないです。すみません

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

そしてジャック・ライアンといえばハリソン・フォードのほうが有名かもしれませんが、
初代ジャック・ライアンはこの人、アレック・ボールドウィンです。

以前、このブログのディパーテッドの中でアレック・ボールドウィンが太ったと書きましたが、
こうしてみると本当に本当に別人ですね。↓ディパーテッドの記事で貼った画像。

でも、レッド・オクトーバーのアレックさんは本当にイケメンです

本筋に戻ります。
ソ連のタイフーン級原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」の艦長マルコ・ラミウスは新しく造られたこの原潜と引きかえに
アメリカに亡命しようとします。
亡命の意図を読み取ったジャック・ライアンと亡命を知ったソ連の妨害、そしてアメリカの原潜「ダラス」マンキューソ艦長と
ラミウス艦長がお互いの意図を読み合いがストーリーの軸となっています。

レッド・オクトーバーのラミウス艦長はショーン・コネリー。

この人は本当にいい歳のとり方をしてるなーと思います。かっこいいおじいちゃんです。大好きー。
マンキューソ艦長はスコット・グレン。

レッド・オクトーバーの副長はサム・ニール。サム・ニールといえばどうしても「オーメン最後の闘争」が浮かぶのですが、
一般的には「ジュラシックパーク」なんでしょうね(笑)


そしてCIA副長官、海軍提督にジェームズ・アール・ジョーンズ

もうこの方、たくさんの映画に出ているのですがここはあえて「ダースベイダー」の声をやっている人と書いてしまおう(笑)

ラミウス艦長が亡命を決意した理由は奥様を亡くされた事、レッド・オクトーバーの推進システムが無音のシステム
「キャタピラー・ドライブ」だった事。そしてソ連の体制に見切りをつけたことでした。
副長のボロディンが「アメリカに行けば許可書がなくてもいろいろなところに旅行ができるんでしょうね」と言っていたのが印象的でした。


ラミウスの亡命に気づいたソ連は周辺の艦船にレッド・オクトーバーの撃沈を命じます。
この艦船の動きを警戒したアメリカがソ連大使から事情を聞くと「ラミウスは気が違ってしまった。レッド・オクトーバーで
アメリカに近づき核攻撃をする恐れがある」と言いますがCIAのアナリスト、ジャックライアンはラミウスの動きを分析し、
亡命であることを見抜きます。

またその頃、レッド・オクトーバーの近くにいたダラスは艦長の判断によりそっと追跡をしていました。
ジャック・ライアンはダラスに乗り込み何とかラミウスと接触しようと試みます。

見どころのひとつは原潜同士の戦いです。
特にソ連の原潜は発射した魚雷に対して逃げるのではなく魚雷に向かっていきセットされたスピードを上回り不発にする場面はスゴイです。
この発想にびっくりです。この他にもびっくりな発想がたくさん出てきますが、かわぐちかいじ氏の「沈黙の艦隊」で詳しく
描かれていますのそちらをご参照ください(え?禁句?)

どんな場面でも冷静に指示を出すラミウスとマンキューソ。ふたりとも人格者なんですよねー。
この二人が協力してソ連の原潜と戦う場面はちょっとトリハダものです。

それにしても潜水艦の戦いって本当に不思議。
だって前が見えないんですよ(笑)海底の地図と計器を見ながら頭の中でイメージしてるだけでしょ?

本題に戻ります。
そして、ジャック・ライアンはダラスの艦長とレッド・オクトーバーの「音」を見つけたソナーとともに
レッド・オクトーバーに乗り込みラミウスと対峙することに成功します。
ラミウスは副長やほかの乗組員とともに迎えます。

この時点でレッド・オクトーバーに残っているのはラミウスの腹心だけで他の大多数の乗組員は既に下艦しています。

艦内に潜むKGBの破壊工作員とソ連原潜と戦い抜きラミウスは無事に亡命を果たしますが副長は途中、
破壊工作員の凶弾に倒れてしまいます。
いや、この場面は本当に悲しかったですねー。あんなにアメリカに住むことを楽しみにしていたのに。

アレック・ボールドウィンはこの映画で初の大役をゲットしたんですが、その後ラミウス艦長がショーン・コネリーに
決まった時はかなりショックだったらしいです。「俺が目立たない」って(笑)確かに、気持ちはわかります。

1990年制作なのでもう10年以上前の作品ですが、今観ても面白いです。
私の拙い文章ではまったく伝わりませんが(涙)

そして、ショーン・コネリーもやっぱりカッコいい!

近いうちにボンドナイトやろうかな。


英国王のスピーチ

2013-04-26 17:53:02 | 映画+ドラマ
The King's Speech


私の中では「ショーシャンクの空に」に次ぐ名作となっております、この映画は2010年にトム・フーバー監督で公開されました。
トム・フーバーは昨年末に公開されたレ・ミゼラブルの監督でもあります。

吃音に悩むヨーク公アルバート王子、後のジョージ6世をコリン・ファース

吃音の治療にあたった言語療法士ライオネル・ローグをジェフリー・ラッシュが演じています。


癇癪持ちでコンプレックスの塊のような扱いづらいヨーク公をコリン・ファースが演じるとこんなにキュートになるんですね
しかも、対するローグはジェフリー・ラッシュ。ジェフリー・ラッシュと言えばパイレーツオブカリビアンのバルボッサなんですが、最初は気付かなかったくらい別人と言うか、本当に芸達者ですよ。

この二人の共演、いや競演は観ているだけで楽しいですね。

この映画は史実の元にしたフィクションでヨーク公とローグの友情は本当にあったお話です。
イギリスの史実ということなのか、コリン・ファースとその奥方を演じるヘレナさんはイギリス人、ジェフリーさんはオーストラリアですが、実際のローグもオーストラリアの人です。映画の中でもちゃんとイギリス英語で会話してますね。


以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

ヒトラーが台頭し、不安定な世界情勢に突入するころ、ヨーク公(バーティ)は父王ジョージ5世の代理として大勢の前で演説しますが、吃音が原因でちゃんと話せず失敗に終わります。

様々な治療を試みますがうまくいかず、奥様のエリザベスが独自に優秀な言語療法士を探し出し治療を受けるようバーティを説得します。それがローグとの出会いでした。

「治療中は対等に」とローグはヨーク公をバーティと呼び自分のことは「ライオネル」と呼んでね。と言いますが、絶対に呼びません。バーティの呼び名も家族だけだからやめてね。と全身で拒否するわ、突然怒鳴るわ、まったくもって毛を逆立てた猫状態。
でも、何だかんだとローグのいう事を素直に実践するところが本当にかわいい


一度は治療を拒否しましたが、効果がありそうだとわかってから二人で毎日の治療トレーニングが始まります。
しかもかなりユニークなトレーニングなんですが、ちゃんと言うとおりにこなしていくバーティ、かわいすぎます。
奥様もとても素敵な女性で、バーティの良き理解者という感じでなかなか理想の夫婦です。

ヘレナさんは、レ・ミゼラブルで何と詐欺師の極悪夫婦のテナルディエ夫人を演じております。すごいw

ヨーク公には兄がいるので、次期王はお兄さんがなるはずでした。しかし、父王が亡くなった後一旦王位を継ぐものの、愛する女性に離婚歴があるため、結婚を認められずやがてヨーク公に王位を譲ることになります。

お兄さんの事で悩むヨーク公はローグに心境を打ち明けます。うまく話せないヨーク公に「心境を歌詞にして歌いなさい」と言われ、最初は拒否したものの最後は歌います。いや、ほんとに素直すぎ!こんなヨーク公ではローグも可愛かったろうと察します(笑)
ふとした表情も本当に可愛らしくて王族としてたまに横柄な態度をとったりしますがホントは優しくてかわいい人なんだろうなー、
そこにエリザベスは惚れたんだろうなーとひとり妄想してます(笑)コリン・ファースが可愛いんでしょうね。

しかし、何度「可愛い」と言えば気が済むんでしょうか、私。

先を進めます。
王位を継ぐことになったヨーク公は戴冠式のためにローグを呼びます。が、この頃既にローグの調査が行われていて、ローグが医師の資格も何ももたない事にヨーク公は裏切られたと怒ります。
実はローグは最初から医師を名乗ったことはないんですね。
「言語療法も経験と知識で行っている。実際に傷ついて離せなくなった兵士たちの治療をしている。彼らに必要なのは心の傷を治すことだ。ヨーク公、あなたに似ているだろう。」
それでもうじうじしているヨーク公の前で戴冠式に使う由緒ある椅子に座ってみせわざと怒りを買い結果的に「私が王だ」と自覚を促します。


無事に戴冠式も終わりますが、イギリスはポーランドの侵攻を受けてドイツに宣戦布告をし第2次世界大戦が始まろうとしていました。そして急きょ全国民に向けて演説をする時がきました。

ヨーク公あらため、ジョージ6世はすぐにローグを呼び、ふたりで練習をします。
「People」のところでどうしてもつっかえちゃうんだけど。
「Peopleの前に母音を入れれば言いやすくなる。「a people」と言いなさい。
とか
歌詞にして歌いながら話したり、今までのトレーニングがいろいろ出てきます。

そして本番。
この映画のクライマックスである、ちょっと長い演説。見せ場とはいえ、ともすれば退屈になりかねない演説だけのシーンですが、ふたりの演技とフーバー監督のマジックのおかげか、最後まで感動すら覚える演説シーンでした。


きっちりと演説を行ったヨーク公にローグが「Wのところでつっかえたな」「わざとだよ、私だとわかるようにね」と言うヨーク公には自信ともいえる確かなパワーを得たように思えました。

演説を行った部屋から出ると、たくさんの賛辞の声。
「ライオネル」と呼んで。
「ローグ」
と、最後までライオネルと呼ばなかったヨーク公が「あなたは私の友人だ」と言うと、この時初めてローグは「陛下」と呼びます。
これは、ヨーク公が吃音を克服したことで師弟の関係が終わり友人というあらたな段階に入ったことを示唆し、お互いにお互いの存在を認め合ったからこその一線がライオネルと呼ばず「ローグ」になっているような気がします。
そのとき、入ってきた奥様が「ありがとう、ライオネル」と言っているのは、ヨーク公は一線を画す立場であるけど、事実上最も近い存在として受け入れているように思えるんです。

そして、バルコニーに立ち民衆に手を振るヨーク公。もうコンプレックスを持った自信の無い今までとは違うヨーク公をローグが静かに見守りながらこの映画は終わります。



何度みてもクライマックスはほろりとしてしまいます。静かだけど心温まる映画でした。
最後にヨーク公とローグの友情は続き、戦争のスピーチはすべてローグが立ち会ったという字幕が出ます。
こうゆう、史実に基づいたお話に私は弱いんですね~


余談ですが、劇中何度かチャーチルが出てくるのですが、何か似てるんですけど(笑)


と、本当に余計な感想で終わることをお詫びします。すみません、どうしても言いたかったんです

ライトスタッフ

2013-03-22 23:27:38 | 映画+ドラマ
The Right Stuff
正しい資質という意味なんだそうです。

冒頭からチャック・イェーガーさんが出てくるんです。イェーガーさんと言えば、人類初の飛行機での音速突破ですよねー。
なので、この映画はイェーガーさんがどうやって音速突破するかを感動的に作ってるんだろうなーと思ってました。
こころの隅では公開当時、よく目にした下の画像があって、あの宇宙服は何だったんだろう。。。とは思ってましたが(笑)

しかーし、そのイェーガーさんがあっさりと音速突破しちゃったので「あ、違うの?」なんて思ってるうちにちゃんと宇宙服に関係したお話になったのでちょっとがっかり(笑)

さて、この映画はアメリカが人類を宇宙に送り出そう計画を立てて、戦闘機パイロットが宇宙飛行士にチャレンジするお話です。
フィクションではあるけど、登場人物はほとんど実在の人物だしこの計画も実在した計画なのでちょっと脚色したドキュメンタリーな感じでしょうか。

しかし!
長いんです、この映画。193分ですって。3時間以上です。いや、ほんとに長かった長かった(笑)
これ映画館で観たらかなりしんどいかも。あまり飛行機とかロケットとかが好きじゃない人にはおススメできないです。

出てくる俳優さんたちはどの人も観たことある人ばかりなんだけど名前が出てこなくて、どこで観たんだろう?と出演作を調べても名前は知ってるけど、イマイチピンとこないんですがその中でひとりだけは観てすぐわかりましたw
その人の名はランスヘンリクセン、そうあのエイリアン2のアンドロイド、ビショップさんです。


あと、デニスクエイドとエドハリスも出演作観て、やっとわかりましたが、肝心のイェーガーさんを演じた方、絶対どこかで観てるはずなんだけど未だにわからずです。。。それとも誰かに似てるんでしょうかね。


ちなみにこの映画の撮影技術は後にトップガンでも応用されているそうです。
飛行中のガガガーと揺れる映像ですね。
そして、この映画は飛行機好きにはたまらないそうで特にイェーガーさんが乗ったX-1とか観てると楽しいようですよ。


が!
私はもうちょっと新しい戦闘機の方が好きなのでこの映画は一度観ればいいかなーと思ってます。
トップガンやファイナルカウントダウンのほうが楽しいです。

戦闘機パイロットと言えば、三菱重工のサイトでテストパイロットのブログ(?)が連載されていてすごなどく面白かったです。
今の戦闘機は普通に音速超えてしまいますが、超える瞬間の体験談とか、基本空気があるところならどこまでも高く飛んでいけるとかなかなか興味深いので興味があればご一読してみてください
コックピットから

以上、話が逸れてしまった感もありますがライトスタッフの感想でした。