That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Bonus Part1 : Study in SHERLOCK その3

2016-02-21 20:34:30 | The Abominable Bride
続きです。

メアリーとアイリーンはシャーロックに匹敵すると証明した一方でひとりの女性は信頼できる盟友として、
ファンの間で人気上昇中だ。

MrsH「私は何にもしゃべらないのよ?
あなたに言わせると私は階段を上がったりあなたに朝食を提供するだけ!」
JW「大まかに言うと・・・話の中ではそれがあなたの役割なんです。」
MrsH「何ですって?」
SH「あなただけではないですよ、ハドソンさん。犬のやつでは僕もほとんど出てこないんです。」
JW「犬のやつ?」
MrsH「私は大家なの、舞台の大道具じゃないのよ!」

ウナさんのインタビューです。


MG:テレビ業界でのウナ・スタッブスは人間国宝級だね。
お元気ですか?
US:もちろんよ。
MG:スペシャルでのあなたの撮影が終わったところだ。
US:室内でよかったわ
MG:そう、彼女はいつも不平を言っているんだ。彼女ではなくね。
US:私じゃないわよ。
MG:彼女じゃないよ(笑)
ところで、最初にこの役をお願いした時にハドソンさんについてご存じだったことを教えて。
US:とても気難しくて厳しくて何事にも動じない大物らしいことは知っていたわ。
だけど何となくそんな風には感じなかったの。
私は3人の息子の母親だから、ボーイズの母親のような気持になるのね。

S3E2、ダンスの練習をしているシャーロックにお茶を持ってくるハドソンさん。


SH「なぜここに?」
MrsH「お茶を持ってきたのよ。いつもはまだ寝てるでしょ。」
SH「毎朝あなたが?」
MrsH「どこからお茶が来ると思ってたの?」
SH「湧いて出てくると思ってた。」
MrsH「お母様に問いただしたいわ。」
SH「わかるよ、僕も質問リストを持ってる。」



MG:彼女をもっと気難しく手厳しい人物に作り上げることもできたんだ。
だけど彼女は何というか、みんなが望む母親像なんだと思う。
シャーロックは彼女を尊敬していると思う?
US:彼は認めないでしょうね。だけど彼は彼女を祖母か母の様に愛しているし、それを示してくれていると思うわ。

ピンクの研究、Game is onの場面


SH「ハドソンさん、お茶は結構です。出かけますので。
MrsH「あら、ふたりとも?」
SH「自殺などあり得ない?彼ら4人とも?
いよいよ面白くなってきたのに家でただ座っているなんて無意味ですよ。」
MrsH「嬉しそうにしちゃって、不謹慎よ。」
SH「そんな事気にしていられませんよ。ゲームが始まったんですから。」


しかし、スペシャルでシャーロックのゲームが終わりに近づいた時、
ドラッグの過剰摂取の直後に賢い兄、マイクロフトが再び彼のジレンマを最初に理解する。


SP、最初の飛行機の中の場面


SH「戻らないと!もう少しだった、もう少しでわかったんだ!」
MH「お前は何を言っているんだ?」
JW「どこに戻るんだ?そんなに遠くには行ってないぞ。」
SH「リコレッティと忌まわしき妻だ!わからないか?」
MM「わかるわけないわ。あなたの言葉は意味をなしていないのよ、シャーロック。」



今日は「最後の誓い」の最後から続くプライベートジェットのスタジオセットで撮影している。
これはビクトリア時代からようやく抜け出し、
マイクロフトがシャーロックに電話をかけ飛行機が着陸してから5分の間に起こったことだと示す場面だ。

飛行機の中の場面


SH「僕はこの目で見てたんだ、何もかもすべて。没頭していた。」
MH「そうだろうね。」
MM「「ジョンのブログを読んでいたのね。あなたたちのなれ初めの話。」
SH「時々、ジョンの目を通して自分を見ると役に立つ。」
MH「誰もがお前を信じると本当に思っているのか?」



これは彼らの過去を見ることのできる絶好の機会だ。
10代後半か20代前半あたりの場面が少しだけフラッシュバックされる。
彼の避難場所のひとつで具合が悪くなった時からずっとマイクロフトは彼の禁断症状をある程度見てきた。

飛行機の場面の続き。


MH「彼は飛行機に乗る前からハイになっていた。」
MM「ハイになっているようには見えなかったわよ。」
MH「中毒者は人を騙すんだよ。」

シャーロックの麻薬中毒の過去に向けて開かれた窓でほんの少し垣間見る事ができる。


「I was there for you before. I'll be there for you again.」



BC:恒温動物のリレーションシップはすごく面白いよね。
争いを繰り返しては腹を立てるけど、もっと深いところには豊かな何かががあるんじゃないかと探っている。


「I'll always be there for you. 」



MG:常に言ってる事なんだけど、本当にマイクロフトの・・・それはは全て・・・
BC:Yeah.
MG:愛に基づいているんだ。
BC:Yeah.
MG:彼はシャーロックにテントの中にいて欲しいんだ(庇護下って意味?)
彼は弟を大事に思っているからね。
BC:そう、彼はシャーロックの弱さを知っているんだ。ずっと中毒になっていた事を知っている。
MG:何よりもシャーロックはこういうものに弱い事を知っているだろうと思うよ。


「Dr Watson...Look after him. Please」

BC:マイクロフトは範例や序列の仕組みを維持する必要があるけど
シャーロック・ホームズはマイクロフトのような者に絶望を感じ排除するんだ。

S3E1 兄弟でゲームをしている場面。


MH「首相にはお前がこの事件を捜査すると個人的に約束した。」
SH「僕だけじゃない、僕たち二人でやるんだ。」
ここでブザーが鳴ります。


MH「ああ、くそ!」
SH「おっと。傷ついた心を扱えなかったな。いかにもよく物語ってるよ。」
MH「利口ぶるな。」
SH「懐かしいな。『利口ぶるな、シャーロック。僕の方が利口なんだから』」
MH「私の方が賢いからね。」
SH「僕は自分がバカだとずっと思ってた。」
MH「私たち2人ともお前がバカだと思っていたんだよ、シャーロック。他の子供たちに会うまではね。」
SH「そうだよ、あれは間違いだった。」
※マイクロフトが自分のほうが賢い「"Don't be smart, Sherlock, I'm the smart one."」の



BC:マイクロフトは意地になって、柄にもなくモリアーティのように彼はシャーロックに友人がいることをからかう。
「人間の友達がいるのはどんな感じかね?」みたいに。


S3E1の兄弟の会話です。


MH「友達ね。確かにお前は今、そういったものを手に入れようとしてる。」
SH「あんたはそれだけはやらないんだな。」
MH「もしお前がバカに見えるのだとしたら、普通の人間がどんな風に見えるか想像できるか?
私は金魚の世界で生きているようなものなんだ。」
SH「そうだけど、僕は2年も離れていたんだ。」
MH「だから?」
S「いや、わからないけど、あんたは自分が金魚なんだと気づいたかもしれないと思ったんだ。」
※このあたりの会話、当時はいろいろとコメントをいただいたりして考察していました。
普通に考えれば、狭い世界に閉じ込められ何も考えずゆらゆら泳ぐ金魚なんでしょうけど
金魚と金魚鉢の揶揄を深読みするのも面白かったです。



BC:それだけではなく、弟症候群の兄はより素晴らしく、より速く、より優秀な能力を持って秀でようとしている。
そしてそれに刺激されるシャーロックもほとんど執着心で同じように能力を磨きマイクロフトに対抗し続けている。

続きます。
今回のベネディクトの話の訳も非常に怪しいです。
非常に怪しいと思う時は大抵間違っているので、それを踏まえてお読みいただければと思います。
無責任・・・

Bonus Part1 : Study in SHERLOCK その1

2016-02-17 14:50:33 | The Abominable Bride
「忌まわしき花嫁」UK版DVDの特典映像です。
いくつかパートがわかれていて最初はゲイティス御大のナビによる「シャーロックの研究」です。
何だかすごく難しくて、超超意訳でごまかしています。
もしかしたら途中で挫折するかもしれませんが・・・頑張ってみます。

もうすぐ映画が公開されますね。
私は一応友人と相談した結果21日(日)に行くことになりましたが、
さっきふと、21日って221Bの日か?もしかしてみんなこの日を狙ってる?と気づきました。(遅い)
なぜわざわざこの日に行くかなー、私。お互い空いている日がこの日しかなかったんだけど。
観れないかもしれないことも覚悟すべきかしら・・・

ナレーションはゲイティス御大です。
それぞれのインタビューは冒頭にイニシャルをつけていますが
イニシャルのない部分は御大のナレーションになります。



2010年6月10日、221Bへのドアが再び開き、サー・アーサー・コナン・ドイルの伝説の探偵、
シャーロック・ホームズの現代版がBBCで放送された。
伝統的なビクトリア時代の人物を現代の探偵に置き換え、
彼のフラットメイト、Dr.ジョン・ワトソンと一緒に現代のロンドンを舞台に犯罪を捜査するストーリーだ。

ここでピンクの研究からこの場面になります。

「名前はシャーロック・ホームズ、住所はベイカー街221Bだ。」

しかしスペシャルではビクトリア時代の舞台に戻りドラマチックな予想外の展開になる。
最後に宿敵、ジム・モリアーティの最期の謎が解けることになる事件を捜査することになる。

撮影からちょっと離れる機会ができたのでキャストと会い、
私立探偵と仲間たちの物語が世界中にいる数百万の視聴者をずっと引き付けているのか
その理由を知るためにアーカイブを振り返る。

Welcome to my "Study in Sherlock."


ここからしばらくはタイトルと各場面が入ります。







シャーロックの3シリーズが上手くいったので90分1回限りのスペシャルを作ることに決めた。
共同制作者で脚本家のスティーブン・モファットと私はこれまでシャーロックでやったことのない事をやる良い機会が持てた。
原作の熱心なファンとして我々がシャーロックスペシャルをビクトリア時代に設定したことで
アーサー・コナン・ドイルが成し遂げたものとかつてないほどに関わりを持てた。

ベネディクトのインタビュー。


MG:スティーブンと僕がアイデアを提案したとき・・・
BC:本当に僕はついにアイデアが枯れたのかと思ったよ。
MG:違うよ、最初のリアクションを教えてをおしえて 
BC:あとで何か起こるかもしれないって話す前、かなり早い時期に僕にそれを言ってきたから
「リアルでやっかいなことになっちゃったよ」って思ったよ。
あの人たち気が狂ったって。

ここでSPの場面が入ります。


MrsH「Mr.ホームズ。帰ってくるなら知らせてくれれば良かったのに。」
SH「いつ帰れるかわからなかったんですよ、ハドソンさん。
バラバラにされた大地主に手こずりまして、こういう事はなかなか予定通りに事が運ばないんです。」


A「何が入っているんですか?」
JW「何でもないよ。」
A「殺人犯を捕えました?Mr.ホームズ。」
SH「捕まえたけどまだ足が見つからなくてね。引き分けという事だ。」
MrsH「あなた、また作品を発表したわね、Dr.ワトソン。」
JW「おもしろかったですか?」
MrsH「No」


マーティンのインタビュー。

MF:僕はビクトリアンが好きなんだ、新鮮な息吹を感じない?
だって、僕たちは番組にすごく馴染んでいるし。どう取り組むかとか、段取りとかその世界もね。
今でも親しまれているけど、ちょっとだけ向きを変えてみるのもすごくいいと思うよ。
僕たちはとても上手くやったと思うよ。少しだけその枠を壊して展開させていったんだ。閉じられた世界でね。



最初の週の撮影はアーサー・コナン・ドイルの最初のシャーロック・ホームズの物語にもある
主役たちの重要な出会いの場面にした。我々はバーツ病院のセットにいる。


ここは最初の原作「緋色の研究」で登場するモルグで、
若きスタンフォードは友人のDr.ワトソンをシャーロック・ホームズと呼ばれる不可解な人物に紹介した。


JW「邪魔しちゃったかな。」
SH「君はアフガニスタンにいただろう。」

我々は2度、この場面を撮影した。パイロット版と「ピンクの研究」でその場面を入れたからね。
ビクトリア時代でもその場面を入れることによって出荷時の復元されるような状態にしたんだ。
プロジェクト全体の始まりからスティーブンと僕は今までやらなかったものをドラマ化する事に夢中になった。
そして本当に、我々のシャーロックにある最初のあの場面はドラマチックだと思う。


もうひとつとても重要なのは最初の出会いだ。本当にすごく素晴らしかったよ。


SH「僕だ。今朝、僕には同居人が必要だと言ったんだ。
彼は昼食後に日焼けし、最近負った傷を抱えた軍人風の男と現れた。
そこからはアフガニスタンに従軍し、強制送還されたことが連想される。必然的な結論だ。」


デフォルトではシャーロックとジョンは50代まで続いている。
お互いをよく知っていて、一緒に暖炉の前に座り、冒険をする。もちろん、正しく正統だ。
しかし我々は再度始まりからスタートすることにしたんだ。
それは多くのイメージで展開されているがほとんど知られていない。


SH「我々ならうまく暮らせるよ。では明日の夕方7時に。
ああ。名前はシャーロック・ホームズ。住所はベイカー街221Bだ。」
MS「うん、彼はいつもああなんだ。」


シャーロックの最初のシリーズを書いた時にはこんなに評判になるなんて誰も想像していなかった。
子供の頃、僕はアーサー・コナン・ドイルや登場人物の大ファンだった。
シャーロックの優れた知性に心を奪われたことをまだ覚えている。

ベネディクトのインタビュー。

MG:読者として、子どもとして、僕は覚えているよ。
依頼人が話をする時に感じるだろうスリルを思い出すんだ。
そして物語でシャーロックが「彼がアメリカにいたことは?」のような事を言うんだ。
BC:かなり変わった見方だよね。
MG:それで相手が「それはどういう意味ですか?」って聞くんだ。
それがまさにその通りだってわかるんだけど、
実際、とても賢い方法で彼の優れた知性やエキサイティングな秘密なんかも示すんだ。
BC:始めは、彼の知性をこれ見よがしに見せてたんだと思うよ。ワトソンに友達になって欲しいからね。


ピンクの研究から出会いの場面です。

SH「バーツで学んだのなら、軍医だろう。明白だ。
君の顔は日に焼けているが手首より上は白い。君は海外にいたが日光浴はしていない。
君は歩くときにひきずる足は実際に状態が悪いのだろうが、
その事を忘れているかのように立ったままで椅子に座ろうとしないので少なくともある程度は心因性だ。
ケガの状況からトラウマが根本だと言える。戦闘中の負傷、そして日焼け。
アフガニスタンかイラクだ。」


ベネディクトの続き。

BC:彼らの関係は続いていくんだけど、シャーロックを受け入れてもらうには最初はとても重要で、
ワトソンの関心を引こうとして強い印象を与えたんだ。

ジョンと初めての捜査の場面。

SH「彼女の結婚指輪。少なくとも10年は経っている。
他のジュエリーは定期的に磨いているのに結婚指輪は磨いていない。結婚の状態を表している。
指輪の内側が外側より輝いているのは定期的に外しているからだ。
指から外すことで磨かれる。仕事のためではない。彼女の爪を見ろ。勤めている手ではない。
何のためというよりはむしろ誰のために外しているのか?
明らかに愛人はひとりではない。一定期間を超えて独身を装う事はしないから愛人を次々に作る。
簡単な事だ。」
JW「ブリリアント!」


マーティンの続き。

MG:ジョン・ワトソンはシャーロックが知力を使わない事に最初は驚いていたね。
MF:そうだね、それは間違いなく進化で、賢さのようなものがなくなってきてるんだけど
僕たちが彼を変えていった事は僕たちの友情がどう進展していくかの1点に絞るよりもも良い作り方だと思うよ。
10年前に僕を驚かせた事では今はもう驚かないから。
ジョンはある時点で立ち止まるんだ、「すごいだろう。」とあなたが言ってたような方法だ。


そしてS3E2のこの場面が入ります。

JW「黙れ。君はパズルを解いているわけじゃない、今まで一度もそんな事はしていないだろう。
君はドラマクイーンなんだ。そしてそこに今にも死んでしまう男がいるんだ。The game is on. 解決するんだ!」


続きます。

Topics Part1 - Sherlock meets Inception

2016-02-09 14:55:03 | The Abominable Bride
先日、SAGアワードの発表で主演男優賞にレオナルド・ディカプリオが選ばれ、
今年のオスカーの主演男優賞最有力候補になったと言われています。
一昨年だったか有力と言われつつ逃した時のとても寂しげな表情がまだ印象に残っているので
今年はとれるといいなあ。


そんなディカプリオが主演した映画「インセプション」
今回のSPはインセプションに影響をうけたのでは?という記事ですがなるほどーと思いました。

記事はこちらから
Sherlock meets Inception in brilliant fan-made trailer for The Abominable Bride


インセプションは他人の潜在意識に入り込み情報をゲットしたりするお話なのですが、
かなり難解で・・・私は映画館で2回観てもラストはよくわかりませんでした。
いえ、未だにわかっていません。
ノーラン監督は特に明確な答は出していないような気もしますけど(負け惜しみ)
ラストの解釈についてはいろいろと議論されていました。

潜在意識にも段階があり深く入り込むほど危険が伴うとかそんな設定でした。
今回のSPも「深く入る」というワードが何度か出てきていましたし、
過去と現在が混在していて、どれが現実なのかわからないような描写もインセプションっぽかったです。

RadioTimesにあるファンメイドトレーラー。
Sherlock Special - Trailer (Inception Version)

こちらがインセプションのトレーラー。
Inception - Official Trailer

日本語版です。
『インセプション』予告編ver.1

もうひとつ。
映画『インセプション』予告編


インセプションはレオナルド・ディカプリオの他にジョゼフ・ゴードン=レヴィット、
トム・ハーディ、そして渡辺兼も出演しています。
当時、街が歪んだり部屋がまわったりで映像やその撮影もかなり話題になっていました。
夢の中を再現しているのでかなり不思議と言うかシュールです。


夢と現実では時間の流れが違っていて長い間過ごしたと思っていても現実では5分しか経っていなかったりします。
夢の中でも現実に起こっている事が何らかの影響をもたらします。
例えば地震が起こったら夢の中でも揺れるとか。
そして夢から目覚めたと思っても実はまだ夢の中、が2階層で3階層が限界だったような気がします。
夢の中にいくには薬が必要で、難しい仕事ほど夢の中つまり潜在意識に深く潜らないと、という表現もありました。

今回のSPのシャーロックのマインドパレスは潜在意識で、
途中で現在に戻りますが、最終的に本当の現実は最後だけだと思っています。
このあたりもインセプションのように少し混乱させようとしたとか、かもしれないですね。

もうひとつ、ディカプリオ演じるコブが夢に入ると必ず出てくる人物がいます。
その人物はコブにとって重要な人で彼自身の中に深く入り込んでいます。
シャーロックにとってモリアーティもそんな存在なのかもしれません。

そしてインセプションのキャッチフレーズです。
「Your mind is the scene of the crime」(あなたの心が犯罪現場)

インセプションもしばらく見ていないのでかなり忘却の彼方です。
そのうち、また観てみようかしら。
今だったらラストはまた違った解釈ができるのかもしれません。

忌まわしき花嫁 まとめ その3

2016-01-30 22:52:03 | The Abominable Bride
続きです。



再び現代に戻ります。
ここではエメリア・リコレッティが埋葬されている墓地で探し物をするのですが、
最初は何を探しているのかわからなくてですね・・・・
でもMistyさんのおかげでわかりました。

シャーロックは今でも、ジョンに黙って偽装自殺をしたことを気にしてるんですね。
そして、ジョンが付き合ってられないと、メアリーと一緒に帰ってしまうのも
何だかシャーロックの自己評価の低さが覗えて、切ないです。


でもレストレードは絶対に手伝ってくれると信頼しているのでしょうか(笑)
さらに、マイクロフトも最終的にはシャーロックを見捨てないという存在なんですね。


結局、偽装した死体は見つかりませんでしたが、
それ故にシャーロックはモリアーティの死は偽装ではなかったと結論を出したのかと思っています。
ただ、それにしてはずいぶん必死に探していたように思うのですが、あれも何か謎があるのでしょうか。
それとも、心のどこかでシャーロックはモリアーティに生きていて欲しかったのかもしれません。

現代の場面は全部現実だと思っていましたが、実は今まですべてマインドパレスだと知った、
ライヘンバッハの滝の場面に変わります。


この場面もパジェットの挿絵を再現してるんですよね。すごいなー。


モリアーティのセリフ「Too deep, Sherlock, way too deep.」で、
シャーロックはかなり深いところまで潜り込んでいるのがわかりますが、
とても深いところにもモリアーティは存在しているんですよね。
最後の誓いでもモリアーティはシャーロックのマインドパレスで捕らわれていました。

そして深いところに存在するもうひとりの人物。
ジョンが颯爽と現れシャーロックを救います。
いやー、本当にシャーロックはずっとずっとジョンに救われた事を忘れてないし、
いつだって救ってくれる唯一無二の存在なんだなー、とあらためて勝手に認識しました、私。
そして、シャーロックの眼にはジョンはこんなにかっこよく見えてるのかと・・・・す、すみません。


ここの最後のセリフ、
僕は落ちても死なないんだよ、というシャーロックに何で?とジョン。
その答えが有名なセリフ「Elementary, my dear Watson.(基本だよ、ワトソン君)」
これはもしかしたら、S3で明かしたシャーロック生還のトリックの批判に対するメッセージとか?(笑)
と、言っても正確にはトリックを明かしたとは明言しているわけではないんですけど。
アンダーソンに告白したあのトリックも本物だとは言ってないですし。
これに関しては、正典でもバリツ使って難を逃れているだけのトリックなのでいいんじゃないでしょうか。

やっぱり海の底を彷彿させるんですけど・・・


ここでやっと現実の世界になるんですよね。
やはり気になるマイクロフトの手帳。
もしかしたら、シャーロックのうわごとをメモしたのか?とも思いましたが。


まずはその12でも書いた「Vernet(ヴェルネ)」
オラース・ヴェルネはフランスの画家で、ホームズの祖母はオラースの妹という事になっています。

なんだけど・・・

ヴェルネ症候群という、つまり頚静脈孔症候群な病気があり、
611174はHAMAMY症候群という病気のIDだからマイクロフトが病気なのでは?という説が、
Reditにありました。すごいなー。

エメリアが自分の余命も計算に入れたのと同様に、
マイクロフトの死も何らかの計画に入っているのでは、と言う事だと思います。
そんな、やめて(泣)
だからマイクロフトの余命の賭けがマインドパレスで出てきたのか、
と、ちょっと納得しちゃうところもあるんですけど。

その他、みんながいろいろ考察しているので興味のある方はどうぞ。
https://www.reddit.com/r/Sherlock/comments/3z35sb/spoiler_mycrofts_notebook/

その下のScarlet Rollについてはこちらにも記載がありました。
Redbeard, Scarlet Roll A ‘Sherlock’ Season 4 Red Herring?

Scarlet Rollの隣が「M」で仮定すると、「Scarlet」と「Rollmops」ではないか、
Scarletは緋色、つまり「赤」でRollmopsはニシンを使った料理なので、
Red herring(赤いニシン)になり、要するにおとり=ミスディレクションだという説です。
では、どんな真相から視聴者の注意を逸らしているのか?というとモリアーティの何らかの構想だそうです。

そう思うと、あらゆるモニターにモリアーティが出現した出来事は、
何らかの事実或いは動きから国民や政府の注意を逸らしている、とマイクロフトが考えているともとれます。
いろいろ考察がありますね。
私はレッドビアード含めてこれ全部フェイクだよーん、という御大たちのメッセージな気がしてなりませんけど(泣)

もうひとつ、
6111174は6/1/74の説があり、ホームズの誕生日か?という説もありましたが、
ホームズ、74年生まれではないんですよね。

全体を見ればちょっと暗号のように数字やアルファベットが書いてあるので、
6/1/74は恐怖の谷ではないかと考察している方がいましたが、
私もS4はやっぱり恐怖の谷ネタなんじゃないかと思っています。だったらいいなーと。
1年前くらいに書いた私の記事にざっくりとあらすじがあります。
Sherlock SP と S4 予想 その2

S3放送後に、S4の情報として御大たちが言っていた「女性が大活躍」「シャーロックとジョンは暗い水の底」
そして、「脚本を読んでキャストがみんな泣いた」というのは今回のSPの事なんですよね?
だから、S4のふたりは暗い水の底にはいないんだと信じていいんですよね?

今回のSPは早くも賛否両論なコメントを見かけます。
事件の真相だったフェミニズムの部分が浅くて微妙、という意見もあり、
事件のトリック的にもイマイチーと感じるのかもしれません。
私は結構楽しめたんですけどね。
特に画面の暗さがシャーロックらしくてすごく良かったです。
S3は全体的に明るすぎて、多分そこもS3への違和感のひとつなんだと思います。

それにしてもこれ、シャーロック知らない人が観てもわけわからないですよね。
シャーロック観てないけどホームズ好きな人におススメしようかと思っていましたが勧められないかも(笑)

そういえば先日、SWを観に行ったときに予告が流れていました。


Youtubeにもあるお馴染みのトレーラーなんですけどやはりワクワクしました。
大画面でシャーロックを観たのも初めてなのでそれだけでも楽しかったです。
それにしても予告の編集はどれも素晴らしいですよね。
この時はキャプテンアメリカのシビルウォーとバットマンVSスーパーマンの予告もやっていましたが
同行した友人も、アメコミにまったく興味ないけど観たくなっちゃいますねーと感心していました。

映画といえば、ハムレットの日本語版は観れなかったです。
始まったんだーと思ったらもう終わっていて手遅れでした。1週間くらいなんだもん。
パンフレットだけはどうにか買ってきましたが・・・くすん。

余談になりましたがひとまずこれで終わります。
このあとはよそ様の感想めぐりなどをしようと思っているので
また言いたい事や気づいた事などボチボチと更新していこうかと思います。

駄文をここまで読んでくださってありがとうございました。

最後にちょっと面白かった画像とBBC3ネタを。
気持ちはわかる~


このツイートは1/30のものです。そういえばー。


忌まわしき花嫁 まとめ その2

2016-01-30 19:00:42 | The Abominable Bride
続きです。


その5でカーマイケル夫人の回想に出てくるオレンジの種。
この話はシャーロックの失敗話でもあるので、ラストの今回の事件の失敗はここから?

ラストはメアリーがマイクロフトの依頼で動くという場面でしたが、
これ見た時は結構複雑な気持ちでした。

もしかしたら、現実でもメアリーはずっとマイクロフトの指示で動いていたのか?
今までさんざん言われてきた、なぜマイクロフトはメアリーの存在に気づかなかったのか、の答えってこれ?
だからシャーロックを欺けたしマイクロフトはずっと沈黙しているのでしょうか。
メアリーをそんな位置にするの? うーん・・・・
私はメアリーはモラン大佐説を支持しているので余計に微妙です(笑)

その6のカーマイケル家に向かう場面。
これ挿絵そっくりだと言われていましたが、




今回、御大たちはかなりパジェットの挿絵を意識したみたいですね。
なので、あちこちがパジェットになっています。さすがファンボーイズ!

屋敷の外で見張る事になったふたりの会話。
これもシャーロックのマインドパレスだと考えるとかなり深いような気がします。
なぜひとりでいようとするんだ、何が君をそうさせるんだ、と言及するジョン。
シャーロックにとってジョンは常に彼の核心に触れてくる、というスタンスなのかもしれません。
アイリーンの話や欲求はかなり大きなお世話ですけど(笑)
しかし、ジョンに君の一番の親友だとか言わせるあたりシャーロックったら・・・・


ジョンの問いにシャーロックは「自分の意思」だと言っていますが
この後、すぐに「Redbeard」の言葉が出てくるのは一体なんなんでしょうね。

私は、シャーロックがひとりでいようとする理由、彼がこんなふうになった理由のひとつに
Redbeard があるんじゃないかと思うのですが・・・・

その7ではユースタス卿に「Miss me」のメモがありました。
ゴーストが歌う「Don't forget me」は実はこの言葉と対になっているとか?
そのメモをみたシャーロック、突然マイクロフトとの会話の場面に変わります。
この時、マイクロフトは「You're in deep, Sherlock, 」と、ここでも「Deep」が出てきます。
この時のシャーロックはかなり深く深層心理に入り込んでいる、という意味だったのでしょうね。

ここは海の底を彷彿させる演出なんですよね。何となく。

シャーロックはモリアーティは死んだ、と言っていますが、
この時のマイクロフトの言葉
「彼は拡大鏡にひびを入れ、計画を台無しにする、データに入り込むウィルスだ。」
これはラストでシャーロックが言及した次の計画に関わっている可能性があるとしたら、
シャーロックは、モリアーティの生死の確認とともに、誰が何のためにこんな事をしているのか、
そこも探っているのかもしれません。
だからマイクロフトが、
「You're in deep, Sherlock, deeper than you ever intended to be.」
お前が思っているよりも深く入り込んでいる、と言っているのかも。

その8ではマインドパレスの中でマインドパレスに入るシャーロックです。
そして現代版でははっきりと出てこなかった7%が出てきます。


そこで登場したモリアーティとの会話はまんま「最後の事件」でしたね。
この会話で、シャーロックはモリアーティから真相を引き出そうとしています。
モリアーティのセリフ「君は落ちなかった」も「空き家の冒険」でワトソンに説明したセリフですが、
ここではシャーロックは生きていたのは飛び降りがフェイクだったから、
だから実際に目の間で撃ったモリアーティは死んだのだという結論だと思いましたが・・・どうなんでしょう。


そして場面は現代に変わるわけですが、ここもマインドパレスだとは思わなかったですよー。

ここでメアリーがMI5のアーカイブにアクセスしたかのような場面があります。
私は、単にマイクロフトをからかっただけで実際はグーグル検索でもしてたんじゃないかと思いましたが、
マインドパレスでの出来事だと考えると、シャーロックにとってメアリーは
マイクロフトさえ出し抜けるスキルの持ち主だという事になるのかしら。
S3でシャーロックはメアリーの正体を見抜けなかったし、マイクロフトも沈黙してるしね。
前述のようにメアリーがマイクロフトの何らかの意向で動いていた可能性もありますけど。


それにしてもメアリーはねー。
メアリーが出てくると何だか違うドラマになっちゃうんですよね。
S3が今までに比べるとイマイチだと思ってしまう一因はメアリーにあるんです。
こんな有能な工作員、ホームズの世界にはちょっと似合わないような気もするので。
アマンダ本人も、メアリーは嫌われるか好かれるかどちらかで、
中途半端に受け入れられるようなキャラクターではない、と言ってました。
御大たちはこのメアリーを今後どうするんでしょうか。

それと、マイクロフトの独房のセリフも気になります。
ここに出てくるリストがシャーロックの摂取した薬のリストだとわかって、
マイクロフトはずいぶんこの件に関して気にかけているんだなーと。
「何度言っても言う事聞かないからせめて対処できるように」というMistyさんの解釈が可愛くて好きなんですけど、
この件も次の話に関わってくるのかしら。
S3のラストでシャーロックを刑務所に入れると大変な事になると言っていたし、
ついでにもうひとりの兄弟発言もありましたしね。


そして再びビクトリア時代。
軍人だー医者だーの会話は今までも何度か出てきていました。
シャーロックの中で常にジョンは怒らせると怖い存在なんですね。
鹿撃ち帽を渡すのも良かったです。空の霊柩車のラストシーンを彷彿させます。
「You're Sherlock Holmes. Wear the damn hat.」


それにしてもメアリーに対するシャーロックの評価は高いんですね。
そして事件の真相の場面になります。

トリックとしては、エメリアは自殺を偽装したあとに、夫の前に現れて殺害。
元々、余命わずかだったエメリアはその後に自殺。
偽装を手伝ったのは実は女性だったモリー・フーパー。
男に欺かれていた、という下りにジャニーンがいるのもシャーロックは結構気にしていたんですね。

一連の事件は、ビクトリア時代のフェミニズムが発端のようです。
私はこれについてはよく知らないのですがかなり重いテーマだと思うので
これをシャーロックで扱って大丈夫なのかしら・・・・と余計な心配をしています。

ここまではいいんだけど、ユースタス卿を殺害した犯人て結局誰だったの?
背後から近づくドレスを着た女性に、
「容疑者はひとりしかいない、違いますか?レディ・カーマイケル?」って言ってたけど
振り向けばモリアーティだったので、ちょっと謎。

しかし深読みするなら、
レディ・カーマイケルのセリフはレディ・スモールウッドと間違える部分をなぞらえている?
と、するとスモールウッド議員だと思っていたらメアリーだったので、
カーマイケル夫人がモリアーティになっていたのということは、やっぱりメアリーって・・・・・
深読み、ここに極まれり・・・・


しつこく続きます。
忌まわしき花嫁 まとめ その3