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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 2-1 A Scandal in Belgravia その19

2017-12-04 07:44:31 | Sherlock S2E1
「ベルグレービアの醜聞」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

Previous→The Great Game
Next→The Hounds of Baskerville


アイリーンの生存を知ったシャーロックは頭をフル回転させているような表情で221Bに帰ります。

ドアノブに視線を落とすとこじ開けたあとに気づきます。


ゆっくりと静かにドアを開け中に入り、注意深くあたりを観察します。

バケツの中には掃除用具。
階段には靴でこすったあと、壁にはハドソンさんの爪跡があり、
それを見たシャーロックはすぐに何が起きたのか把握します。


シャーロックの表情には静かだけれど深い怒りが表れていました。

リビングにはアイリーンの家で襲ってきたアメリカ人の男が
椅子に座っているハドソンさんの後頭部に銃をつきつけていました。

シャーロックはゆっくりとリビングに入ります。

Mrs.H:Oh, Sherlock, Sherlock!
SH:泣くのはやめなさい、ハドソンさん。 
泣いたところで防弾の効果はありません。

シャーロックは男の顔を見ます。
SH:そうなってほしいけど。
Mrs.H:Oh, please, sorry, Sherlock.
N:君は我々が欲しいものを持っていると思うが、Mr.ホームズ。

SH:ならどうして要求してこない?
N:尋ねてみたのだが彼女は何も知らないようだ。

シャーロックはハドソンさんに近づき、彼女の手首や肩のほつれ、顔を傷を見ます。
そしてニールソンを見て、頸動脈、頭、目、さらに動脈、肺、肋骨に狙いを定めます。

SH:そうだね。

シャーロックは後ろに下がっていきます。

SH:まずは君の部下を追い払ってくれ。
N:なぜだ。
SH:数で負けるのは好きじゃない。部屋がバカであふれてしまうし。
N:君たちは車へ。
SH:車に乗って走り去るんだ。騙そうとするな。僕が誰だか知ってるな。無駄だぞ。

部下たちが引き揚げます。

SH:次に、銃を下ろせ。
N:で、君が俺に銃を向けるのか?
SH:僕は武器を持たない。

シャーロックは両腕を広げます。

N:確認するぞ。
SH:どうぞ。

ニールソンがシャーロックのコートを探りだしたその時、
シャーロックはスプレー缶を取り出しニールソンの顔に吹き付け、頭突きをして倒します。

SH:バカなやつ。

シャーロックはすぐにハドソンさんのそばに行きます。

SH:もう大丈夫ですよ。安全です。

そしてニールソンの方に振り返ります。

一方、ジョンがやっと帰宅。ちゃんと帰りも送ってもらっています。
221Bのドアにメモが貼られていました。


CRIME IN PROGRESS
PLEASE DISTURB

(※ご本人手書き。)

ジョンがリビングに入ってきます。

JW:どうしたんだ。

シャーロックはニールソンに銃を向けもう片方の手で携帯を持っています。
ニールソンは縛られ口にはテープが貼られています。

JW:なんだよ、何があった?
SH:ハドソンさんがアメリカ人に襲われて僕が世界の平和を取り戻した。

ジョンがハドソンさんを見ます。

JW:ひどい目に遭いましたねハドソンさん、大丈夫ですか?
何をされたんです?
Mrs.H:私がバカだったの。

SH:彼女を下に連れていって看てやってくれ。
JW:わかった。 さ、僕が手当てをしますから。

ジョンはハドソンさんをそっと立たせます。
部屋を出る時ジョンはシャーロックに言います。

JW:何が起きたかちゃんと説明するんだろうな。
SH:そのつもりでいるから今は行くんだ。

シャーロックは電話でレストレードと話をします。

SH:レストレード。ベイカーストリートで強盗をつかまえた。
あまりイライラさせない警察官と救急車をこっちに送ってくれ。
ああ、違うよ、僕たちは無事だ。違うって、つまり強盗犯の事だ。彼は自分で大けがをしたんだ。

SH:そう、肋骨が2、3本と頭蓋骨骨折・・・・肺も破裂してそうだ。
窓から落ちたんだ。

一方、ジョンとハドソンさん。

Mrs.H:しみるわ。

突然上から何かが降ってきてハドソンさんゴミバケツに直撃します。

Mrs.H:私のゴミ箱を直撃したわ。

シャーロックは到着したレストレードと話しています。

GL:で、彼は何回窓から落ちたんだ。
SH:ちょっと曖昧なんだ、警部。どこまで数えたかわからなくなったから。

やれやれという表情のレストレードでした。

シャーロックがハドソンさんのお部屋に入ります。

JW:今夜は僕たちと一緒に2回で寝たほうがいい。僕たちで看護しないと。
Mrs.H:No.
SH:それはそうだけど彼女は大丈夫だよ。
JW:大丈夫じゃない。
しばらくベイカーストリートを離れて、お姉さんのところで過ごすんだ。
ドクター命令だよ。

SH:何をバカな事を。
JW:彼女はショックを受けてるじゃないか。あのふざけた携帯のせいだ。
ところであれはどこに?
SH:最も安全なところだよ。
シャーロックがハドソンさんを見ると彼女は服の中から携帯を出します。

Mrs.H:あなた、2番目に良いガウンのポケットに入れたままなんですもん。
彼らに泣いていると思わせてこっそり持ち出したの。

ハドソンさんの変わりっぷりに唖然とするジョン。

SH:反省するべきだよ、ジョン・ワトソン。
JW:反省?
SH:ハドソンさんがベイカーストリートを離れる?
ハドソンさんの肩を抱くシャーロック。
SH:イギリスが崩壊するよ。

ジョンもなぜか嬉しそう。


ようやく落ち着きを取り戻したふたりは221Bに戻りました。
ジョンはスコッチの入ったグラスを手にして、
コートを脱ぐシャーロックの近くに行きます。

JW:今はどこに?
SH:誰の目にも触れないところに。
JW:携帯に入っているものが何であれ、写真以上の価値があるんだな。
SH:そうだ。
JW:彼女は生きていた。それについてはどう思う?

(ジョンの言葉にシャーロックはしばらく黙っていました。)
そして口に出た言葉・・・・
SH:Happy New Year, John.

JW:また彼女に会えると思う?

シャーロックはやっぱりその質問には答えず、「蛍の光」をバイオリンで弾き始めます。
そして視線をジョンに向けるとジョンは椅子に座り黙ってバイオリンを聴くことにしました。


そして、セントポール寺院が見える通りでアイリーンがテキストを受信しました。

Happy New Year
SH


続きます。

冒頭のシャーロックが何度見ても超美人さんでうっとりです。
本気で怒っているシャーロックも好きです。
メモの字が小学生なところも良いですね。(しかしケースブックの筆跡とは全然違いますけど笑)
ニールソンに銃を向けながらジョンと話すシャーロックの場面のふたりも好きです。

レストレードにしれっと嘘をつくシャーロックも可愛いしレストレードもGood man。
(冷静に考えると明らかに過剰防衛だけど)
そのあとハドソンさんの部屋に入るときのシャーロック、
マットで足をふいて、冷蔵庫を開けるのはベネディクトの習慣だとか。

「Mrs Hudson leave Baker Street? England would fall. 」
(ハドソンさんがベイカーストリートを離れる?イギリスが崩壊するよ。)
↑この場面は最高だと思います。ジョンの表情も。

ラストのバイオリンを弾く場面、
目と目で通じ合うところも、
いつもジョンはこうやって特等席でバイオリンを聴いているところも最高です。(妄想)

私の好きな場面が詰まっている回でした。幸せ。


Sherlock 2-1 A Scandal in Belgravia その18

2017-12-01 21:22:21 | Sherlock S2E1
「ベルグレービアの醜聞」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

Previous→The Great Game
Next→The Hounds of Baskerville





221Bの朝。
シャーロックがバイオリンで作曲をしています。
アイリーンのテーマですね。

ジョンが心配そうに部屋に入るとハドソンさんもやってきて朝食のプレートを手にします。
何も食べていない事を確信しています。
演奏を止め、楽譜に書き入れるシャーロック。

Mrs.H:きれいなメロディーね、シャーロック。初めて聴くわ。
JW:作曲してるのか?
SH:思考の助けになる。

再び演奏を始めるシャーロック。
ジョンが低い声で言います。
JW:何を考えてる?

突然シャーロックは演奏を止めPCに表示されているジョンのブログを指さします。
SH:君のブログのカウンターはいまだに1895のままだな。
JW:ああ、不具合だよ。直らないみたい。

シャーロックはアイリーンの携帯を持ち出し、暗証番号を入力します。
SH:不具合。もしくはハッキングによるメッセージだ。

しかしエラー音とともに「残り3回」の表示が出ます。

SH:ただの不具合だ。

そう吐き捨て再び演奏を始めるシャーロック。
困ったように立ちつくすジョン。

JW:そうだな。僕はちょっと出かけてくる。
ジョンはそう言って部屋を出てハドソンさんに話しかけます。

JW:あの、彼はいたりしましたか・・・・ガールフレンドやボーイフレンド、友人とか。
Mrs.H:さあ。
JW:どうして僕たち知らないんですか。
Mrs.H:だってシャーロックよ。
変人のいまいましい頭の中なんて知る由もないわ。
JW:そうですね。それじゃ。


外に出るとジョンは女性に話しかけられます。

女性:ジョン?
JW:ああ。

JW:Hello.
女性:新年の今夜の予定は?
JW:何も決まってない。中止しなければならないものなど何もないし。何か提案でもある?
女性:あるわよ。

その瞬間、ジョンの前に黒塗りの車が止まりジョンは「またか」の表情に。
JW:なあ、マイクロフトは電話くらいできるだろう。
バカらしいpower complex(権力コンプレックス)なんてものがなければだけど。
そう言って車に乗ります。

(※パワーコンプレックスがうまく訳せずそのまんまです。
このセリフのあとに発電所が出てくるので「パワー」という単語をを使っていると今更知りました。
バタシー発電所の場面はすごくかっこいいですよね。)

ジョンは女性に先導され施設の中に入っていきます。
JW:カフェに入るとかはダメなのか?
シャーロックはどこにでもついてくるわけでもないんだし。
女性:そこを通って。
女性に指示した部屋にひとりで歩いていきます。
女性はジョンを見送った後、電話をします。
女性:彼がそちらに行きました。あなたの言う通り、彼はマイクロフトだと思っています。

ジョンは部屋に入ると大声で話し始めます。
JW:彼は悲しい曲を作っている。食べないしほとんど話さない。

JW:テレビに文句を言うだけだ。
彼は悲嘆に暮れていると言ったけど、でもシャーロックだし、
そもそも彼はいつも・・・・

目の前に現れたのはアイリーンでした。

IA:Hello, Doctor Watson.

ジョンはしばらくアイリーンを見つめます。
長い沈黙のあと、低い声で言います。
JW:生きていると言ってやれよ。

IA:私を追ってくるわ。
JW:君が言わないなら僕がおいかける。
IA:そうでしょうね。
JW:君は安置台の上で死んでいた。確かに君だった。
IA:DNA鑑定は記録者次第よ。
JW:君は記録者に知人がいるんだな。
IA:彼の好みを知ってるの。存在を消す必要があったのよ。
JW:じゃ、どうして僕は君に会ってるんだ、そうしたくもないのに。
IA:聞いて、私はミスをしたの。
私は安全のためにシャーロックに送ったものがあるのだけど取り返したい。
そのためにはあなたの助けが必要なの。

JW:No.
IA:彼自身の安全のためよ。
JW:だったら生きてるって彼に言えよ。
IA:それは無理。
JW:いいさ。僕が彼に言うし君を助けることもしない。

ジョンは部屋を出ようとします。

IA:何て言えばいいの?

アイリーンの言葉にジョンは戻りながら大声で言います。
JW:いつも何て言ってるんだ?しょっちゅうテキストを送ってただろう。
IA:普通の事よ。
JW:今は「普通」じゃないだろう。

IA:「おはよう。」「あなたの変な帽子好きよ。」
「今夜は何だか悲しいの。一緒にディナーをしましょう。」
「Crimewatchに出てたあなたはセクシーだった。ディナーをしましょう。」
「おなかは空いていないけどディナーをしましょう。」
JW:君・・・・シャーロック・ホームズを口説いていたのか?

IA:彼から返事はないけどね。
JW:シャーロックは必ず答えるよ、すべてにね。彼はMr.Punchlineだ。(Punchline→オチ)
相手を論破しようとしている神よりも長生きするだろうね。
IA:私は特別だったのかしら。
JW:さあ。そうかもな。
IA:嫉妬してる?
JW:僕たちはカップルじゃない。
IA:カップルよ。
IA:「私は生きてるわ。ディナーをしましょう。」

アイリーンは携帯の画面をジョンに見せて送信ボタンを押します。

JW:シャーロック・ホームズがどうなのかは知らないが、
まだ気にかけている人がいるなら言っておくけど、僕はゲイじゃない。
IA:Well, I am. Look at us both.
あらそうなの、私はゲイよ。お互い自分たちに目を向けましょうよ。
(※「Look at us both. 」難しいです。難しいので意訳しました。
huluの字幕は「でも私たちは彼に・・・」でした。←この意味もよくわからなくて。)

(このセリフのあとのマーティンのリアクションを見るからに、
きっとゲイ認定されたんだとおもいます。(私の思い込みです))

その時、シャーロックの携帯の着信音が聞こえてきます。
シャーロックもそこにいました。
彼は携帯に送られたテキストを確認すると素早くその場を去ります。


シャーロックの後を追おうとするジョンをアイリーンが止めます。


IA:I don’t think so, do you? (追わない方がいいと思うけど、どうかしら?)

(手ぶりもセリフもかっこいいです。)

続きます。


アイリーンとジョンのこの会話は大好きな場面のひとつです。
ジョンがシャーロックのために怒るシーンは最高ですし。
ふたりとも大人でかっこいいですね。
特にマーティンの演技が細かい表情まで目が離せません。

吹き替えはわかりませんが字幕だと「シャーロックとイチャついていたのか」と言うジョンのセリフ。
「You flirted with Sherlock Holmes?! 」
「イチャついた」は何かちょっと嫌だったので「口説いた」にしてみました。
口説いている方がアイリーンらしいしとも思ったので。
今更な話なんですけど・・・

アイリーンのストレートな物言いも良いですよね。
細かい事に拘って必死にゲイ否定しているジョンが太刀打ちできるはずもなく。
シャーロックと一緒にいるならそのくらいの覚悟でいなさいよって言っているようでした。(言ってない?)
まあ、要するに体裁に拘って小さくなっちゃダメよって事で。

何となくふと、ここの場面のコメンタリーをもう一度聞きたくなりました。

Sherlock 2-1 A Scandal in Belgravia その17

2017-11-21 08:19:55 | Sherlock S2E1
「ベルグレービアの醜聞」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

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Next→The Hounds of Baskerville


廊下でひとりたたずむシャーロックのそばにたち煙草を1本差し出します。


MH:1本だけ。
SH:なぜ?
MH:Merry Christmas.

シャーロックはマイクロフトの手から煙草をとります。

SH:法律で屋内は禁煙だろう?

マイクロフトが出したライターでシャーロックがたばこに火をつけます。

MH:ここはモルグだ。ダメージは限られている。

煙をはくシャーロック。


MH:なぜ彼女の死がわかったのだ?
SH:彼女が所有しているアイテムだよ。彼女はそれに頼って生きていると言っていたが
それを手放すことを選んだんだ。
MH:そのアイテムは今どこに?

突き当りの部屋で誰かの死を嘆く人たちが見えます。

SH:見ろよ。彼らはあんなにも気にかけているのに。
僕たちは何かがおかしいと考えた事はあるか?


MH:あらゆる命は終わる。あらゆる心は傷つく。
思いやりは有益ではないよ、シャーロック。


シャーロックは煙をはきながら言います。

SH:ロータールだな。
MH:だが、お前は彼女の事をほとんど知らないだろう。

マイクロフトの言葉に鼻で笑ってシャーロックは出口に向かいます。

SH:Merry Christmas, Mycroft.
MH:And a happy New Year.


シャーロックが去るとマイクロフトはジョンに電話をします。

MH:帰ったぞ。何か見つかったか?
JW:いや。彼はたばこを吸った?


MH:Yes.
JW:Shit.
(ハドソンさんに向かって)帰ってきますよ。10分後だ。
Mrs.H:ベッドルームにも何もなかったわ。


JW:シロじゃないのか。思い当たるところ全部探したぞ。本当に今夜は危険なのか?
MH:わからない。彼と一緒にいてくれないか、ジョン。
JW:僕にも予定がある。
MH:ダメだ。
JW:マイクロフト・・・マ・・・


マイクロフトは一方的に電話を切ります。
ジョンはジャネットの隣に座ります。

JW:本当にごめん。
Janet:私の友達はあなたのことを誤解してるわ。
JW:は?
Janet:あなたは最高のボーイフレンドだって。
JW:・・・・うん、その通りだよ。・・・僕は最高だってずっと思ってた。
Janet:シャーロック・ホームズはラッキーな男ね。
JW:ジャネット、頼むよ。
Janet:本心よ。心温まる話よね。あなたは彼のためなら何でもする。
彼はあなたのガールフレンドの見分けさえつかないのに。


ジャネットはコートを着て帰り支度を始めます。

JW:違うよ、僕は君のためなら何でもするんだ。
僕がやってなかった事を言ってみてくれ。頼むよ。
Janet:シャーロック・ホームズと競う気はないわ。
JW:僕は君のために犬の散歩もする。言っただろう。僕は犬の散歩だってするんだ。
Janet:私、犬は飼ってないわ!
JW:いや、そうか、前の彼女だった。OK。
Janet:Jesus!

ジャネットはバッグを手にすると帰っていきます。

JW:電話するよ。
Janet:No!
JW:Okay.

黙って見送り部屋に戻るとハドソンさんが追い打ちをかけます。

Mrs.H:ああいうのはあまりよくないんじゃないの?

夜も更けジョンはずっと本を読みながらシャーロックを待ちます。


シャーロックが帰ってきました。
JW:あれ、帰ったのか。

シャーロックはリビングルームを見回します。
JW:大丈夫か?

シャーロックは返事はせずに部屋に向かいます。

SH:僕の靴下の分類をめちゃくちゃにしてないだろうな。

シャーロックの一言にダメ息のジョンでした。


続きます。

落ち込んでいても、ジョンたちが探し物をしていたのはわかるんですね。

今回はマイクロフトとの会話がちょっと深いし、
ジャネットとジョンの応酬も面白かったです。


マイクロフトのセリフ。

「あらゆる命は終わる。あらゆる心は傷つく。思いやりは有益ではないよ、シャーロック。」
All lives end. All hearts are broken.Caring is not an advantage, Sherlock.

このセリフはゲイティス御大自身もお気に入りのセリフで
ファンメイドの動画でもよく見かけました。(私も使いました・・・)

そして、マイクロフトのセリフはシャーロックのこのセリフに対する言葉です。

「彼らはあんなにも気にかけているのに。僕たちは何かがおかしいと考えた事はあるか?」
They all care so much. Do you ever wonder if there’s something wrong with us?

ホームズ家の過去を匂わせる思わせぶりなセリフでしたが・・・・・
兄は何度となくシャーロックに感情を持つなと教えていました。

シャーロックのあの性格はそんな兄の教えも一因しているのかなと思った事もありました。
なぜ兄がそんな事をシャーロックに言わなければならなかったのか・・・
その原因を考えるのも面白く、そんな二次小説もたくさん生まれました。

結局、こういうのはほんのりと匂わすだけに留めておいた方が良いの見本になってしまいました。
最近愚痴っぽくて本当にすみません。

Sherlock 2-1 A Scandal in Belgravia その16

2017-11-05 09:57:07 | Sherlock S2E1
「ベルグレービアの醜聞」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

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シャーロックの携帯にテキストの着信があり思わず否定するモリー。


Mo:違うわ。あれは私じゃ・・・・
SH:僕だ。
この返事に反応するレストレードが面白すぎ。
GL:マジかよ。
SH:僕の電話だ。


JW:57だよな。
SH:何だって?
JW:57回目のテキストだよ、僕が聞いただけでも。


テキストは「マントルピース。」のメッセージ。

SH:君が数えていたなんて感動だな。
シャーロックは心ここにあらずな返事をしながらマントルピースに向かいます。
マントルピースに乗っていたのはアイリーンの口紅と同系色の箱にリボンがかけられたプレゼントでした。


シャーロックはプレゼントの箱をじっと見てから自室に向かいます。
SH:失礼するよ。
JW:何、どうしたんだ、シャーロック。
SH:失礼するって言ったんだ。
JW:返事はするのか?

ジョンの質問に無言のまま自室に戻ります。
不安そうな顔で見送るモリー。

シャーロックは部屋に戻り箱を開けます。
そこにはアイリーンの携帯が入っていました。


マイクロフトにシャーロックから電話が入ります。

MH:まさかクリスマスの電話をしようというのではないだろうな。
新しい法律でも可決されたのか?
SH:今夜、アイリーン・アドラーが見つかるかもしれない。

ジョンが様子を見にシャーロックの部屋をドアを開けます。

MH:彼女の居場所は既に知っているよ。
わざわざ指摘してくれたがそれはもう重要ではないのだ。
SH:違う、彼女の死体が見つかるということだ。


シャーロックは電話を切るとドアに向かいます。

JW:大丈夫か?
SH:Yes.
シャーロックはそっけなくドアを閉めます。


シャーロックはじっと考え込んでいます。
それはマイクロフトも同じででした。


バーソロミュー病院。
シャーロックとマイクロフトが揃ってモルグに入ります。
モリーもいました。

MH:該当するのは1体だけだ。お前の別宅まで運んでもらった。

SH:君が来なくてもいいのに。
Mo:いいの。クリスマスはみんな忙しいから。
顔は少し潰れているから識別が難しいかも。

モリーが死体のシーツをめくり顔を見せます。

(シャーロックのこの立ち方が好きなんです。)

MH:彼女か?
SH:他の部分も見せてくれ。

モリーは死体のシーツを大きくめくり、全体を見せます。
シャーロックは上から下まで視線を流すと「彼女だ。」と言ってその場を離れます。


MH:すまないね、モリー・フーパー。

マイクロフトがお礼を言って後を追おうとするとモリーが言います。

Mo:彼女は誰なんですか?
どうしてシャーロックは彼女の顔も見ないで識別できたの?

マイクロフトはそれには答えず張り付いた笑顔でその場を離れます。



続きます。
あらためて見るとシャーロックの末っ子ぶりが炸裂していますね。
ジョンには何をしても許される・・・からのバスカヴィルでジョンの逆襲が(笑)

Sherlock 2-1 A Scandal in Belgravia その15

2017-11-02 07:12:02 | Sherlock S2E1
「ベルグレービアの醜聞」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

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221Bのクリスマス。

ハドソンさんに「We Wish You a Merry Christmas」をバイオリンで演奏するシャーロック。
レストレードも来ています。

演奏を終えお辞儀をします。
Mrs.H:ステキ!シャーロック、ステキだったわよ。
JW:マーベラス!
Mrs.H:トナカイの角をつけてくれたら良かったのに!
SH:想像するだけにしておいたほうが良い事もあるんです、ハドソンさん。

ジョンのガールフレンドがミンスパイをシャーロックに勧めます。

SH:結構だ、サラ。
と、名前を間違うシャーロックに慌ててフォローをするジョン。

JW:いやいや、違うんだ。彼は名前を覚えるのが苦手で。
SH:いや、そんなことはないぞ。
そう、サラは医者だ。そのあとはニキビで次が鼻。
それから・・・・つまらない教師の次は誰だっけ?

J:誰もいないわ。
SH:ジャネット!消去法だよ。

ジャネットってもしかしてロブの奥様?とか今更気づきました。
ジャネットを演じているのはウーナ・チャップリンさん。喜劇王チャップリンのお孫さんなんですね。
で、ゲーム・オブ・スローンズではロブ・スタークの悲劇の奥さん、タリサを演じていました。

そこにモリーがやってきます。

SH:Oh, dear Lord.
と、嫌そうなシャーロック。

Mo:こんにちは。入口で声をかけたんだけど。
そんなモリーをジョンたちが歓迎します。
SH:みんなが互いに挨拶するのか。ステキじゃないか。

コートを脱いだモリーのドレスにレストレードが見とれていました。

JW:いいね、モリー。
GL:Wow!
Mo:飲んでるのね?
SH:止められないしな。
Mrs.:ボーイズが私に優しくする年に一度の日なの。
それだけでも価値があるわ。

と、嬉しそうなハドソンさん。

シャーロックはPCを見ながらジョンを呼びます。
SH:ジョン。
JW:うん?

レストレードはモリーに飲み物を聞いています。
このふたり、いいですよねー。
シャーロックを好きなもの同士、一緒になったら幸せになれそうなのに。

SH:君のブログのカウントはいまだに1895だ。
JW:うそだろ。クリスマスなんて中止だ!
SH:それにあの帽子をかぶってる写真を使ってる!
JW:みんなあの帽子が好きなんだよ。
SH:うそを言うな。みんなって誰だよ。

Mo:腰はどう?
Mrs.H:まったく悲惨よ。でもお気遣いありがとうね。
Mo:もっと悲惨なのをみたわ、でも検死したのよ。
あ、ごめんなさい。
SH:モリー、冗談は言わなくていいから。
Mo:Sorry.

Mo:ありがとう。あなたがいるとは思わなかったわ。クリスマスはドーセットに行くのだとばかり。
GL:朝一番に俺と妻で戻ってきたんだ。万事Oうまくいってるよ。
SH:そんなことはない、彼女は体育教師と寝てるんだ。

Mo:それで、ジョン。お姉さん(妹)のところに行ったと聞いたけど本当?
JW:うん。

Mo:シャーロックが文句を・・・・話していたの。
JW:初めて、彼女は更生したんだ。酒をやめてるんだよ。
SH:やめてないね。
JW:うるさい、シャーロック。

SH:君は新しいボーイフレンドができたようだね、モリー。しかもかなり本気だ。
Mo:え?なに?

SH:それに今夜、君は彼に会いに行ってプレゼントを渡すんだ。
JW:Take a day off.
(このジョンのセリフの意味がよくわかりませんでした。休んでおけよ、とか?)
シャーロックの暴走しそうな空気はレストレードもわかっているようです。
GL:黙って、これでも飲めよ。
と、グラスをシャーロックの前に置きます。

SH:いいじゃないか。
間違いなくバッグの一番上にプレゼントがあるのが君にもはっきり見えるだろう。
きちんと包装しリボンがかけてある。他のはぞんざいなのに。

SH:特別な誰かのためだ。
彼女の口紅と色合いが同じだ。無意識なのかわざとそうしたのか。
どちらにしてもミス・フーパーは愛で悩んでいる。

彼女が本気なのは彼へのプレゼントを見ても明白だ。
長期に渡り夢を抱いているが、見込みはない。
だが、今夜彼女が彼に会う事は彼女のメイクや着ている服からもはっきりとわかる。
明らかに口と胸のサイズを補完しようと・・・・

シャーロックがカードを見るとそれはシャーロック宛でした。

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Mo:あなたはいつもひどい事を言うのね。

Mo:ずっと前から。いつも。いつもよ。

その場を離れようとするシャーロックですが思いとどまります。
そしてモリーに謝ります。
SH:I am sorry. Forgive me.


この時のジョンの顔芸が最高に好きです。
「え?今謝った?こいつ。」って顔。

驚くモリーの頬にキスをします。
「Merry Christmas, Molly Hooper. 」


続きます。

シャーロックがずっと暴走していたの巻、でした。
ジャネットの名前を間違えるとか、シャーロックったら。わざとよね(笑)
でもサラの事はちゃんと覚えてるし気に入ってたのでしょうね、きっと。
というよりシャーロックがどんな対応するのかでジョンの本気度がわかるのかも。