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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

遠すぎた橋

2013-02-15 19:37:39 | 映画+ミリタリー
原題、A Bridge Too Far



ヨーロッパ戦線の映画はたくさんありますがこれは本当に本当に名作
何度観ても飽きません!

内容としては、
D-Dayのノルマンディー上陸から数か月後に実行した「マーケットガーデン作戦」がメインです。


以下、ネタバレですので注意してください(って、今更かいw)

結論から言うとマーケットガーデン作戦は失敗した作戦なんですね。
アメリカの戦争映画って大体は感動ありきの自画自賛、正義は勝つ!なので、失敗した作戦のものは珍しいと思います。
しかもこの映画、どこをとっても感動場面とか盛り上がる場面がまったく無いの。淡々と、シニカルにコミカルに終始しています。
私的には反戦映画なんかよりずっと戦争の悲惨さやバカらしさを表現してると思いますよ。
それに、上層部の無謀な作戦に命を懸けるのはいつも現場の人間で、ばかな上司を持つと悲劇なのはいつの時代でも変わりません。

しかしこの映画、出演者がめっちゃ豪華!
ロバートレッドフォードやジーンハックマン、ショーンコネリーなどなどたくさん名優が出ています。
今ではこんな豪華な俳優陣の映画は作れないでしょうね。
そしてもちろん、CGなんて使ってないので映像にも迫力があります。戦闘機とか戦車とか爆発にCG使われるとショボくてね(笑)

右がショーンコネリー、下の画像がロバートレッドフォード



私が初めて観たときは、ヨーロッパ戦線もD-Dayの知識もあまりなかったのですがそれでも楽しめました。
が、やはり多少背景や登場人物などを知っておくとより楽しめます。実話を基にしているので国や地域、人物もすべて実在しているので。そしてヨーロッパ戦線に嵌ろうではありませんか!(笑)

少し前だとプライベートライアンもそうですね。
私はあまり好きじゃないんですが。。。ノルマンディ上陸のシーンとか、市街戦とか、面白いシーンもいっぱいあるし、
マットデーモンは若くてステキだし(笑)良い映画だとは思うんだけど、なんつーかアメリカの偽善が好きじゃないのよね。
なので、ラストのトムハンクス死んじゃうのは不要だなーといつも思ってしまいます。
てか、トムハンクスってコメディアンだったのに(笑)いつの間にシリアス俳優になったんだ?

話が逸れてしまいましたが、
哀しくもおかしいちょっと変わった戦争映画ですが、おススメです。

2001年宇宙の旅

2013-02-15 18:52:47 | 映画+SFファンタジー
この映画、公開したのって1968年なんですよね。
60年代に作られた映画とはとても思えないですよ。
SF、特に近未来の設定ってかなりリスキーじゃないですか。特に宇宙ものはコンピューターを含め電子機器なんて
当時の発想で作るととんでもなく古く感じるのですが、この映画はあまり感じないですね。
やっぱりそこはキューブリックマジックかとw


キューブリックは何といっても映像、というか構図と音の使い方が本当にすごい。
フルメタルジャケットとかシャイニングも音と構図で底知れぬ恐怖を表現していると思います。
私は特に無音の時の映像が好きですね。
2001年はクラシック音楽がよく使われていますが、これもSF映画においては当時は画期的でしたね。
美しき青きドナウを聞くと宇宙旅行に行きたくなります(笑)

2001年の真の主役とも言うべき、コンピューター「HAL9000」これってIBMなんですよね。
アルファベットをひとつずつずらしていくんです。H→I A→B L→M
知った時には「おおっ!」て目からうろこだったけど、ウィキみたら撮影当時はあちこちにIBMのロゴがあったけど
HALが殺人コンピューターと知って、引いちゃったらしいですよ。まー、企業にとってイメージは大切ですからね。
でもHALはやっぱりなくてはならない存在で(当たり前だけどw)あの感情のない話し方とか怖いけど好きだったな。
システムを止められそうになったときの「やめて、怖い」のセリフも感情全然なくて逆に怖かった。


そして、HALの何が怖いって、無音のアップの赤い光!あれもすんごくこわいーー。
でも、あのメモリーは今観てもステキですよね。すごいセンスいいわ!

2010年は、2001年の謎を解明した映画になっていますが、私はなんとなくHALの救済だと思ってます。
2001年では狂った殺人コンピューターのまま終わってしまいますが、2010年ではちゃんと人間の命を優先して自分を犠牲にするんです。

さて、最大の謎の「モノリス」
今はあちこちで解説されちゃってますが、昔はネットもなかったので結構議論されてましたよね。
「時間を具現化したもの」とか「進化を促すもの」とか。あとはかなり宗教がかった意見もありましたが、
そんなにちゃんと解明されなくてもいいのでは~と思います。観た人が持った印象でいいんですよ^^

それにしても
2001年どころか、2010年も過ぎちゃってますけどいつになったら宇宙の旅に行けるんでしょうね。
まずはエネルギー革命とコールドスリープの技術が進化しないとダメなんですかね。
先日、Huluに2010年がUpされていたので久しぶりに観たんですが、2010年なのにソ連がまだあって笑ったw
当時はソ連崩壊するなんて思わなかったんでしょうね。だから近未来SFはリスキーなんだって。