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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ブレグジット

2020-01-03 11:03:27 | 映画+Benedict Cumberbatch
Brexit: The Uncivil War

Based on All Out War: The Full Story of How Brexit Sank Britain's Political Class by Tim Shipman
Unleashing Demons: The Inside Story of Brexit by Craig Oliver
Directed by Toby Haynes
Channel4 2019
公式サイト
Brexit: The Uncivil War

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、ブレグジットです。
ストーリーはブレグジットそのものよりもドミニク・カミングスにフォーカスされているので
あまり知識が無くても楽しめるようになっています。
このカミングスですが高慢な態度と辛らつな発言で我が道を行くタイプ。

これ誰かを思い出しませんか?
早口で持論をまくしたてるところとかそっくりなんですよ。
今までスチールのビジュアルがダメで敬遠していましたが動くカミングスの可愛さったら。
やはりベネディクトを侮ってはいけないと思いました。
ハゲでも気にならないほどシャーロックなカミングスはキュートでした。
・・・ファンはこれだからダメなんですよね。すぐに結び付けたがるという・・・わかっています。

内容について少しだけ。
登場人物は実物に似ている人が多い印象です。

離脱派
ダグラス・カースウェル 
保守党から独立党に移った元下院議員(のちに離党)

サイモン・ペイズリー・デイ

マシュー・エリオット
ロビイスト

ジョン・ヘファーナン

EUの残留か離脱かの国民投票が決まりこのふたりが離脱派の指揮に選んだのがドミニク・カミングスでした。

ドミニク・カミングス
マイケルゴーブの元特別顧問

ベネディクト・カンバーバッチ

ストーリーはカミングスが離脱派をどのように勝利に導いたかが描かれています。


残留派
クレイグ・オリヴァー
首相の報道官

ローリー・キニア

カミングスとオリヴァーには少なからず因縁めいたものがあるみたいですが
詳細は明らかにされていません。


カミングスのとった戦略。
ひとつは明確なスローガンを打ち出し有権者の感情に訴え、
離脱による利益を前面に出すこと。



残留派の「I.M IN」に対し離脱派は「Get take back control(支配権を取り戻す)」


もうひとつはSNSを使い300万人いると言われている浮動票を見つけ出し取り込むこと。
それはAggregateIQの共同創設者、ザック・マッシンガムの提案でした。


ゴーヴとジョンソンも離脱派に合流します。

マイケル・ゴーヴ
保守党 司法相

オリヴァー・モルトマン

ボリス・ジョンソン
保守党 ロンドン市長

リチャード・グールディング

毎週支払うEU拠出金3億5千万ポンドを国民保健サービスへ、と書かれたバスでキャンペーン。


当初は残留が勝つ見込みで国民投票を行ったキャメロン首相ですが
蓋を開けてみれば国民のEU加盟に対する不満の蓄積は大きく次第に離脱派が有利になっていきます。
特に移民問題は労働党や保守党が今まで避けてきた分、離脱派が国民の不満を代弁する形になってしまったように思えます。
離脱することのメリットもありますがデメリットも大きいはずなのに。

オリヴァーが言います。
「このキャンペーンは20年前から続いてきたものだ。EU懐疑は自分たちも利用してきた。」


投票まであと1週間を迎えた日、労働党のジョー・コックスが殺害されます。


地下鉄で偶然会ったふたりはパブに行くことに。


国民投票によって国が2分されてしまったとオリヴァー。


子どもの未来を考えたことはあるか?と聞かれ
「考えている。到着したのはみんなが待っていた列車じゃなかっただけの話だ。
列車は止められない。この新しい政治は君にはコントロールできない。」とカミングス。
「君にもできないだろう。」とオリヴァー。


しかしこのふたり、片方は髪を抜きもう片方は増やしてるってどういうこと・・・


投票は離脱の勝利で終わります。
ボリス・ジョンソンは言います。
「国民投票が間違いだったと言う声もあるがそうは思わない。国民の命運は国民が決めるべきだ。」



後日、カミングス情報コミッショナー事務局から調査をされます。
調査の場でのカミングスの発言。
「国のシステムは破綻していた。僕がリセットした今でも短期的展望、利己主義、狭量な考え方で政治が行われている。
ただ願っていた。わずかでも想像力やビジョンを持った人、向上心を持った人が好機を見出さないかと。」


そしてしばらく黙るカミングスに議長が「終わりですか?」と聞くと
「終わりだ。僕たちみんな。」と話すと席を立ちます。



最後までドラマに惹き込まれた一因は
やはりベネディクトの早口で軽快なテンポのセリフが心地よかったからだと思います。
難しい表現はほとんどなく戦略もわかりやすく説明されていました。

イギリスは今ボリス・ジョンソンが首相になりカミングスは彼の上級顧問になっています。

国民投票の難しさが描かれていたように思います。
国民の命運を決めるからこそ国民だけに委ねてはいけなかったのでは・・・
カミングスの言う通り国民のためと言いながら結局利己主義な議員たちによって左右されているような気がします。
難しい話はわかりませんがこれから先どうなるんでしょうね。


でもやっぱりハゲはこれっきりにしてね。

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今年もよろしくお願い致します (Yam Yam)
2020-01-03 19:05:31
こんばんは。
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
何時もお騒がせしたりお世話になりっぱなしでアッという間に一年過ぎ去りました。 今年も引き続きご指
導頂きたくお願い申し上げます。
このドラマ、観たっけな~、と思いつつ すっかり忘却の彼方になっていました。
英国がどうなるのか気になっていた時でしたのでテーマは非常に気になりつつ、”ハゲ”は嫌だな~(暴
言)とも思いつつ、でもちゃんと観ましたよ。 久々に思い出させて頂きました。
カミングスという人に関しては 今ひとつ理解出来ない部分もあり、何となく共感出来ない内容だったと感
じた様な気がしました(私だけなんでしょうね) でも、何故あの役を?という方が気になったところでして。
ボリス・ジョンソンは良く似てましたね。って、そこかい(汗)

最近どうも気力、記憶力がダメになっていて 感受性も衰えているのかも知れません。 困ったモンだ・・・
なのですよ。

なので、これからもどんどん刺激を頂きたいと思って居ります。
そんなこんな(意味不明)で今年も引き続き問うぞよろしくお願い致しますm(__)m
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Re.今年もよろしくお願い致します (dico)
2020-01-03 22:04:55
Yam Yamさん
こちらこそ、いつも構って頂き感謝です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
私も食わず嫌いしてましたがやっと観る気になりました。
カミングスは実物の雰囲気があまり好きじゃないので(酷)どうかなーと思いましたが
持論を早口で喋らせたら右に出るものはいないんじゃないかと(笑)やはり上手いなぁと改めて思いました。
なのでベネカミングス、私は結構好きだったりします。
ボリス・ジョンソンも中の人だけ見ると全然似てないと思うのですが役者って本当にすごいですね。

近頃のスローペースは寝る時間のせいだけじゃなく動作がノロくなってきたのかも・・・と。
お互い困ったもんです。
なのでボケないためにも刺激し合っていきましょうね~
宜しくお願いします<(_ _)>
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おでこがさぁ (だいず。)
2020-01-04 10:59:51
やっぱり強烈よ。
それでもやはり動くベネディクトはよかったんですね。
このいたずらっぽい独特な笑い顔。最高です。
それから、髪の毛抜いちゃったんですか~
いやぁー無いわぁ あんだけおでこが後退してるのに毛根いじめるとかありえない…
でも、それだけ役になり切ろうとするベネさんが好きでもあって、こうなったら敬遠していたハ〇頭ですけどレンタル出来たら観るしかないですね。
実際、パトリック・メルローズもちょっとなぁと思ってたけど一作目を無料で観てもっと観たくなっちゃったし
やはりベネさん侮れませんね。
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面白そうですね! (あきこ)
2020-01-04 17:04:10
まず、今も渦中の人たちをドラマにしちゃう英国ってやっぱりすごいなあと・・・。
英国の政治に疎いので、本物はジョンソン首相しか知りませんが、失礼ながら本物のほうが出来の悪い漫画のキャラみたいですよね。髪型とか服とか・・・英国紳士のイメージがちょっと変わりましたもん。

ドラマでは、ベネディクトさんがかっこいいから(おでこの具合は寄せたとしても)、ついついカミングスさんに好感持ってしまいそうですね。実際のカミングスさんはどうなのかなあ・・・。

このドラマが放映されたあと、こないだの選挙があったわけですが、ドラマを見て影響を受けた人はいるのでしょうか。
ちかいうち、日本でもぜひ公開して欲しいです。アマゾンプライム様・・・。
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Re.おでこがさぁ (dico)
2020-01-05 00:17:22
だいずさん
そうなんですよー、笑顔も良いし早口セリフも最高でした。
でもついつい視線がおでこにいってしまうんですけどね(笑)
髪は実際に抜いたわけではなさそうです。さすがに抜いたらヤバそうだし・・・でもよくできたヅラですよね。
個人的にはパトリック・メルローズより好きかも・・・特に笑顔がこちらのほうが全然良いです。
もちろん、パトリックのほうが髪の毛あるしハンサムですが。
早くレンタルされると良いですね。
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Re.面白そうですね! (dico)
2020-01-05 00:23:23
あきこさん
ほんとですよ、エリザベス女王然り実在の人物のドラマ化って何気に凄いと思います。
ジョンソンさんはねー(笑)もう少しどうにかしてほしいです。
実際のカミングスはドラマよりも性格悪いおっさんに見えます。実際ベネカミングスよりもおっさんですね。

影響はどうなんでしょうね。
ただこの時期に放送したことへの批判はあったと思います。
でもいつ収束するかわからないですしね。
現在日本ではスターチャンネルで公開してますがぜひアマプラでも配信してほしいです。
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Unknown (モグモグ)
2020-01-05 18:12:03
遅くなりましたが、今年も宜しくお願いします。このドラマ、ちょっと前に見ましたが、良く解らなかった(泣)。ただ、ベネさんのズラが良くできてるなと(そこかい)。最近のカツラ、きっと特殊メークの分野なんでしょうね。実在の人物を演じるのって、イメージに合わせた演技をしてるのでしょうが、難しいでしょうね。ただ私的には、ジョンソン氏は、リトルブリテンに出てた、肥ったコメディアンの方に、やってもらいたかったなぁ(笑)。 それにしても、ジョンソン氏、若い頃は、別人のようにハンサムだったのね。と、ストーリーと関係のない所で、遊んでます。
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Re.Unknown (dico)
2020-01-05 21:35:03
モグモグさん
ありがとうございます!こちらこそよろしくお願いします。
わかります、私もついつい目線が頭にいってしまいました。ほんと、よくできてますよねr。
ストーリーは考えてしまうと難しくなってしまうのでカミングスの優れた戦略で離脱派が勝利!くらいで理解しています。
実在の人物を演じるのはほとんどモノマネの領域なんじゃないかと。
ボリス・ジョンソンは話し方もそっくりでしたもん。
リトルブリテンはハゲのほうですか?(笑)
ジョンソン氏は弟もイケメンなんですよね。美形の家族なのかしら。
それにしてもジョンソン氏の髪型はあれでいいんでしょうか・・・
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