Patrick Melrose Episode 2 "Never Mind"
Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger
Previous → パトリック・メルローズ 「Never Mind」その2
Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイヴィッド・メルローズ パトリックの父)
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ パトリックの母)
Nicholas Pratt:NP(ニコラス・プラット デイヴィッドの親友)
Anne Moore:AM(アン・ムーア ヴィクターの恋人?)
Sir Victor Eisen:VE(ヴィクター・アイゼン デイヴィッドの大学の友人?アンの恋人?)
Bridget Watson Scott:BS(ブリジット・ワトソン・スコット ニコラスの愛人)
Johnny Hall:JH(ジョニー・ホール パトリックの友人)
エレノアは家を出て車に向かう途中パトリックに言います。
EM:パトリック、どこにいたの?お父様が呼んでいたわよ。
PM:遊んでくれる?
EM:今はだめよ。
PM:でも遊ぶって言ったよ。
EM:ごめんね。ニコラスを空港まで迎えに行くのよ。
だから遊べないのよ。
PM:約束したのに!
EM:また今度ね。
エレノアはパトリックにキスをして車に向かいます。
PM:僕も一緒に行っていい?
EM:だめよ。お父様が一緒にここにいてほしいって。
PM:車に乗りたいよ。大人しくしてるから。
エレノアは深くため息をつくとパトリックの前できしゃがみ込み、
やさしい口調で話します。
EM:変な話、お父様がやきもち焼くのよ。
私に甘えすぎてはいけないの。だから私よりお父様を優先しないとだめなのよ。
PM:わかった。
EM:じゃあ、今の話は誰にも話しちゃだめよ。
ダディにやさしくしてね。いい?
ディナーの前に私のところにいらっしゃい。
今日一日どうしていたか話してちょうだい。私も話すから。
エレノアは立ち上がりパトリックと額を合わせます。
EM:約束するわ。あなたの事だけを考える。
パトリックの額にキスをして、近寄ってくるアンたちに挨拶をします。
EM:ハロー。来たわね。ちょうどいい時間だわ。
コテージは快適かしら。
家に泊まってもらってもよかったのだけど、
デイヴィッドは何かひとつでも誰かと共有するのを嫌がるのよ。
空気でもね。
もちろんディナーの席では紳士的に接するわよ。
パトリックに話しかけるアン。
AM:パトリック、私たちと一緒に行きたい?
私はそうしたいわ。
EM:ダメよ、悪いけどアメリカンガールオンリーなの。
AM:例外をつくることはできるわよね。
エレノアはアンの問いかけには答えずヴィクターに話しかけます。
EM:ヴィクター、暑くて大変ね。執筆は進んでる?
VE:アイデンティティは壮大なテーマなんだ。
EM:フロイトは出てくる?
VE:いや、僕は精神分析の観点からはアプローチしていないからね。
AM:私も運転になりそうね。
EM:いえ、私以外の人は誰も運転しないわよ。私だけのものだから。
AM:でもかなり遠いわよ。
エレノアの運転する車で走り出すエレノアとアン。
車を見送っていたヴィクターとパトリック。
VE:元気だったかね?
パトリックは何も答えず家に入ります。
パトリックはデイヴィッドがピアノを弾いている部屋に入ります。
DM:そこにいるのはわかってるよ。
デイヴィッドはピアノを演奏をやめてパトリックのほうに振り向きます。
DM:そこにいるんだろう。やあ、Mr.マスターマン
みんな行ったか?よし。今日は特別な日になりそうだ。
再びピアノを弾き始めます。
後ろから近づくパトリック。
DM:この曲を覚えてるか?
PM:僕に作ってくれた曲だ。
DM:イートンを卒業した時に父が言ったんだ。「お前は自分の人生において何をしたい?」
私は作曲がしたいと答える勇気がなかった。
「わかりません。」と言った。父はなんて言ったか?
「軍隊に入隊したほうが良さそうだな。」と言った。
デイヴィッドは再びパトリックを見ます。
DM:お前は何をするんだろうか。
PM:わかりません。
DM:それじゃあ、お前の耳をつかんで持ち上げてみようか?
PM:No!
DM:おいで。
パトリックを近くに寄せ両耳をつかみます。
DM:いいか?
うなずくパトリック。
デイヴィッドは耳をつかんだままパトリックを持ち上げます。
パトリックはデイヴィッドの両手首をつかんでいます。
楽しそうに笑うパトリック。
デイヴィッドも笑います。
DM:手を離してみなさい。
PM:No.
DM:離せばそのままお前を落とすから。
PM:No!
DM:いいから。3つ数えるぞ。
手を離した瞬間叫びながら痛みを訴えるパトリック。
DM:お前は今日、役立つ教訓を得たんだ。
自分で考えてみなさい。
自分に重要な決断は他人に委ねるな。わかったか?
PM:降ろして!
DM:わかったのか?
PM:わかった、わかったから!
乱暴に手を離すデイヴィッド。
反動で床に倒れこむパトリック。
うそつき!痛かったじゃないか!
叫ぶパトリック。
DM:めそめそするな。醜いぞ。
パトリックは部屋を出ると庭を走り抜けます。
激しくピアノを演奏するデイヴィッド。
デイヴィッドはピアノの演奏を止め痛そうに手を振ると薬を酒で流し込みます。
そして窓から叫びます。
DM:パトリック!
デイヴィッドの叫びとともに現在に戻ります。
車の中で目を覚ますパトリック。
ジョニーの肩を借りながら家に入りベッドに横たわります。
続きます。
闇が深そうなメルローズ家・・・怖。
デイヴィッドの闇は父親が原因なんでしょうか。
虐待は連鎖するっていうし・・・・。
Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger
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Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイヴィッド・メルローズ パトリックの父)
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ パトリックの母)
Nicholas Pratt:NP(ニコラス・プラット デイヴィッドの親友)
Anne Moore:AM(アン・ムーア ヴィクターの恋人?)
Sir Victor Eisen:VE(ヴィクター・アイゼン デイヴィッドの大学の友人?アンの恋人?)
Bridget Watson Scott:BS(ブリジット・ワトソン・スコット ニコラスの愛人)
Johnny Hall:JH(ジョニー・ホール パトリックの友人)
エレノアは家を出て車に向かう途中パトリックに言います。
EM:パトリック、どこにいたの?お父様が呼んでいたわよ。
PM:遊んでくれる?
EM:今はだめよ。
PM:でも遊ぶって言ったよ。
EM:ごめんね。ニコラスを空港まで迎えに行くのよ。
だから遊べないのよ。
PM:約束したのに!
EM:また今度ね。
エレノアはパトリックにキスをして車に向かいます。
PM:僕も一緒に行っていい?
EM:だめよ。お父様が一緒にここにいてほしいって。
PM:車に乗りたいよ。大人しくしてるから。
エレノアは深くため息をつくとパトリックの前できしゃがみ込み、
やさしい口調で話します。
EM:変な話、お父様がやきもち焼くのよ。
私に甘えすぎてはいけないの。だから私よりお父様を優先しないとだめなのよ。
PM:わかった。
EM:じゃあ、今の話は誰にも話しちゃだめよ。
ダディにやさしくしてね。いい?
ディナーの前に私のところにいらっしゃい。
今日一日どうしていたか話してちょうだい。私も話すから。
エレノアは立ち上がりパトリックと額を合わせます。
EM:約束するわ。あなたの事だけを考える。
パトリックの額にキスをして、近寄ってくるアンたちに挨拶をします。
EM:ハロー。来たわね。ちょうどいい時間だわ。
コテージは快適かしら。
家に泊まってもらってもよかったのだけど、
デイヴィッドは何かひとつでも誰かと共有するのを嫌がるのよ。
空気でもね。
もちろんディナーの席では紳士的に接するわよ。
パトリックに話しかけるアン。
AM:パトリック、私たちと一緒に行きたい?
私はそうしたいわ。
EM:ダメよ、悪いけどアメリカンガールオンリーなの。
AM:例外をつくることはできるわよね。
エレノアはアンの問いかけには答えずヴィクターに話しかけます。
EM:ヴィクター、暑くて大変ね。執筆は進んでる?
VE:アイデンティティは壮大なテーマなんだ。
EM:フロイトは出てくる?
VE:いや、僕は精神分析の観点からはアプローチしていないからね。
AM:私も運転になりそうね。
EM:いえ、私以外の人は誰も運転しないわよ。私だけのものだから。
AM:でもかなり遠いわよ。
エレノアの運転する車で走り出すエレノアとアン。
車を見送っていたヴィクターとパトリック。
VE:元気だったかね?
パトリックは何も答えず家に入ります。
パトリックはデイヴィッドがピアノを弾いている部屋に入ります。
DM:そこにいるのはわかってるよ。
デイヴィッドはピアノを演奏をやめてパトリックのほうに振り向きます。
DM:そこにいるんだろう。やあ、Mr.マスターマン
みんな行ったか?よし。今日は特別な日になりそうだ。
再びピアノを弾き始めます。
後ろから近づくパトリック。
DM:この曲を覚えてるか?
PM:僕に作ってくれた曲だ。
DM:イートンを卒業した時に父が言ったんだ。「お前は自分の人生において何をしたい?」
私は作曲がしたいと答える勇気がなかった。
「わかりません。」と言った。父はなんて言ったか?
「軍隊に入隊したほうが良さそうだな。」と言った。
デイヴィッドは再びパトリックを見ます。
DM:お前は何をするんだろうか。
PM:わかりません。
DM:それじゃあ、お前の耳をつかんで持ち上げてみようか?
PM:No!
DM:おいで。
パトリックを近くに寄せ両耳をつかみます。
DM:いいか?
うなずくパトリック。
デイヴィッドは耳をつかんだままパトリックを持ち上げます。
パトリックはデイヴィッドの両手首をつかんでいます。
楽しそうに笑うパトリック。
デイヴィッドも笑います。
DM:手を離してみなさい。
PM:No.
DM:離せばそのままお前を落とすから。
PM:No!
DM:いいから。3つ数えるぞ。
手を離した瞬間叫びながら痛みを訴えるパトリック。
DM:お前は今日、役立つ教訓を得たんだ。
自分で考えてみなさい。
自分に重要な決断は他人に委ねるな。わかったか?
PM:降ろして!
DM:わかったのか?
PM:わかった、わかったから!
乱暴に手を離すデイヴィッド。
反動で床に倒れこむパトリック。
うそつき!痛かったじゃないか!
叫ぶパトリック。
DM:めそめそするな。醜いぞ。
パトリックは部屋を出ると庭を走り抜けます。
激しくピアノを演奏するデイヴィッド。
デイヴィッドはピアノの演奏を止め痛そうに手を振ると薬を酒で流し込みます。
そして窓から叫びます。
DM:パトリック!
デイヴィッドの叫びとともに現在に戻ります。
車の中で目を覚ますパトリック。
ジョニーの肩を借りながら家に入りベッドに横たわります。
続きます。
闇が深そうなメルローズ家・・・怖。
デイヴィッドの闇は父親が原因なんでしょうか。
虐待は連鎖するっていうし・・・・。
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