花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

ハス ー 古代ハスの発芽にかける執念を知る

2017-08-07 | 花の写真

ハスを見ると昔、お盆に故郷のお寺の池や装飾や仏像台座のハスを思い出します。

☆ハス

▲ハスとポンデデリア・コルダータ

▲花が散った後の花托

ハス科(従来はスイレン科)ハス属、インド原産の多年生水性植物、

古名:「はちす」花托の形が蜂の巣ににているので、ハスはその転訛、別名:スイフヨウ

仏教と深く関わっている植物で、極楽浄土に最もふさわしい花とされています。

撮影場所:長江寺

 

***古代ハスの発芽にかける執念****

ハスにもいろいろな種類がありますが、良く知られてのがオオガハス(大賀蓮)、

別名を「二千年蓮」があり昔、少し本を読んだことがありました。

ハス研究で有名な大賀博士が昭和25年に藤原4代のミイラ調査に加わり、

枕が破れて出ていた変色ヒエが800年以上立ち発芽能力がないと報告講演をしたら、

これを聞いた考古学者の大場博士が、千葉で土木工事の時に1200年以前のハスの実の化石を

思い出し、大賀博士に贈った。

一か月後に発芽実験の結果、「古代ハスが育った」と新聞記事にもなった。

しかし、博士の家のお手伝い兼助手の女の子が、葉が黄色くなってきたので、てっきり肥料不足と

思い、ハスの肥料に魚が良いと聞いていたので、与えたら腐って有毒物質を出して枯死してしまった。

博士の落胆は大変なものだったが、千葉県の検見川付近で、弥生時代の古代ハスの花托が出土した

ことから、実の存在を信じて自費を投じて、非常な困難な発掘の末、ようやくハスの実三個を

掘り出しそのうちの一粒が発芽に成功し、今では至る所で見る事が出来るようになりました。

最も古い時代から咲いてるハスの花ですが、花の命は4日間だそうです。

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追加メモ

自然や生物から学び、現在の技術に生かされている例はいくつもありますが、その一つに、

蓮の葉は、表面に小さな突起が沢山あるおかげで、雨がふると雨粒がコロコロと葉っぱの表面を転がり、汚れも一緒に洗い流してくれます。この構造にヒントを得て、ドイツの会社が、雨と重力だけで汚れを落とす「洗剤のいらない建物の外壁」を開発しました。