花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

ミズタマソウ ー小さい花より目立つ子房達

2017-08-11 | 花の写真

夏には大きな色鮮やかな花が目立ちますが、

普段見過ごす白い小花に注目しました。

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☆ミズタマソウ(水玉草)

 

▲アカバナ科ミズタマソウ属、多年草、

名前は、かぎ状の白い毛が生えた子房(果実)が水玉を思わせるから。

密生した毛の子房が下位構造で、花より目を引いて可愛らしいのが人気。

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☆フウセンカズラ(風船葛)

▲ムクロジ科フウセンカズラ属、北米原産、1年草、

つる性でとても小さな白い花咲かす、子房(実、直径約3センチ)が風船のように見えるので

その名が付いた。風船は涼しげで愛らしいので、緑のカーテンに利用されている。

又小さい花でも雄花と雌花があり写真は雄花、実は中で3つに分かれて1つづつハートマーク

の種をつける。

”花より実を楽しむフウセンカズラ”

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☆オオニシキソウ(大錦草)

▲トウダイグサ科トウダイグサ(ニシキソウ)属、北米原産、1年草、

道端や荒地等何処でも咲いているが、ほとんど花は気にかけてもらえない。しかしどっこい

本来拡大して花を見ると良いが、知らなかったのでまずい写真となった、ゴメンです。

トウダイグサ属は杯状花序が特徴で、杯状(さかずき)の中で雌雄異花でややこしい構成でした。

杯の中に雄花と雌花がありますが、雌性が先熟で雌花が受粉子房(緑色玉)ができ、

子房の先端にメシベその付け根元にオシベがあり、その後に雄性期に入り杯の胴体が大きくなります。

又、白い花びらに見えるものは、蜜を分泌する胴体の一部です。

ここでも雑草の強さを感じました。

 


夏はやっぱり昆虫採集(撮影)!

2017-08-09 | 昆虫

日本列島を台風5号が至る所で大きなつめ跡を残して通り過ぎている。

雨が上がり、少し時間があった(いつも計画なしですが)ので、散歩にと思い立ち

谷地川沿いにデジカメ持ち出かけてみました。

しばらく来ないうちに歩道はきれいに草が刈り取られて、とても花の写真撮影は無理、

それでは花を諦めて目につくものを撮ってみるかになった。

**蝶々**(名前は自信がありませんので)

☆スジグロシロチョウとヤブガラシ

 

▲キタテハとアカツメグサ

風は強く吹いて蝶々は飛び回り近くには寄れない、投稿の価値ない写真だが取りあえず、

**ヒガシキリギリス**

注:当初トノサマバッタと投稿しましたが、その後調べた結果、触覚の長さ、後ろ脚が長い、後ろに産卵管が伸びている、等からキリギリスと判断しヒガシキリギリスに変更します。  (’17/11/12 訂正)

***カマキリ***

蟷螂、鎌切の名前の表記から前脚でたの小動物を捕食する草原の最強肉食昆虫です。

☆ウスバカミキリ

 

▲後で写真見て気が付きましたが、最初枯れ葉と思っていたのは捕食されている蝶の幼虫か?

***トンボ***

☆シオカラトンボ (オス)

☆シオカラトンボ(メス 俗名ムギワラトンボ)

☆ハグロトンボ(メス)  *オスは胴体が金緑色

***カミキリムシ***

☆ゴマダラカミキリ

▲国内カミキリムシ中最も知られて種の一つですが、果樹園農家が最も恐れる食害性害虫、木食い虫、

 幼虫が樹木に穴を空けて過ごす困った昆虫です。

***セミ***

☆アブラセミ

☆ツクツクボウシ

▲何処で鳴いているのか分からずやっと見付けてとんでもない悪い場所、ここでも貧乏性が出て投稿。

セミの寿命は昔から1週間と聞かされていましたが、3週間から一か月以上生きるようです。

セミは暑さに弱く、かつ樹液だけしか食べないので、捕らえても1週間程度で餓死したためにのようです。

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昆虫は動くので、せみ等声はすれどもどこかに、近くでは逃げられてしまうので上手く撮る事が出来ませんでしたが、

これを機会に挑戦するのも有りかなと思いました。子供の頃の夏休みを思い出した1時間半の散歩でした。

 


ハス ー 古代ハスの発芽にかける執念を知る

2017-08-07 | 花の写真

ハスを見ると昔、お盆に故郷のお寺の池や装飾や仏像台座のハスを思い出します。

☆ハス

▲ハスとポンデデリア・コルダータ

▲花が散った後の花托

ハス科(従来はスイレン科)ハス属、インド原産の多年生水性植物、

古名:「はちす」花托の形が蜂の巣ににているので、ハスはその転訛、別名:スイフヨウ

仏教と深く関わっている植物で、極楽浄土に最もふさわしい花とされています。

撮影場所:長江寺

 

***古代ハスの発芽にかける執念****

ハスにもいろいろな種類がありますが、良く知られてのがオオガハス(大賀蓮)、

別名を「二千年蓮」があり昔、少し本を読んだことがありました。

ハス研究で有名な大賀博士が昭和25年に藤原4代のミイラ調査に加わり、

枕が破れて出ていた変色ヒエが800年以上立ち発芽能力がないと報告講演をしたら、

これを聞いた考古学者の大場博士が、千葉で土木工事の時に1200年以前のハスの実の化石を

思い出し、大賀博士に贈った。

一か月後に発芽実験の結果、「古代ハスが育った」と新聞記事にもなった。

しかし、博士の家のお手伝い兼助手の女の子が、葉が黄色くなってきたので、てっきり肥料不足と

思い、ハスの肥料に魚が良いと聞いていたので、与えたら腐って有毒物質を出して枯死してしまった。

博士の落胆は大変なものだったが、千葉県の検見川付近で、弥生時代の古代ハスの花托が出土した

ことから、実の存在を信じて自費を投じて、非常な困難な発掘の末、ようやくハスの実三個を

掘り出しそのうちの一粒が発芽に成功し、今では至る所で見る事が出来るようになりました。

最も古い時代から咲いてるハスの花ですが、花の命は4日間だそうです。

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追加メモ

自然や生物から学び、現在の技術に生かされている例はいくつもありますが、その一つに、

蓮の葉は、表面に小さな突起が沢山あるおかげで、雨がふると雨粒がコロコロと葉っぱの表面を転がり、汚れも一緒に洗い流してくれます。この構造にヒントを得て、ドイツの会社が、雨と重力だけで汚れを落とす「洗剤のいらない建物の外壁」を開発しました。

 

 


クサギから花の雄性期、雌性期を知りました。

2017-08-04 | 花の写真

1年前にはクサギの名前も知らず教えていただきました。

今回はクサギを改めて調べていて雄性期、雌性期があることの

花の奥深さにビックリでした。

☆クサギ

 

▲雄性期の花(雄しべ高く伸びている)

▲雌性期の花(雄しべが下がる)

シソ科(従来はクマツヅラ科)クサギ属、落葉小高木、

葉や茎を傷つけると嫌な匂いがすることから臭木、葉は3角状の心形又は卵形、雄しべは4本

長く花外に突き出す、先端の葯(やく)は黒紫色。

花期は7月下旬から9月、果実は10月~11月、熟すと光沢のある藍色になる。

撮影場所:谷地川沿い

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多くの植物は雌しべに雄しべの花粉が付き種を作り繁殖は誰でもが知っています。

花には、雌雄同株に①雌雄が同花に、②雌雄が異花が咲く

    雌雄異株に③雌雄異花

多くの生物が異なる遺伝子が混ざり合い、環境の変化や病気に強い遺伝子を作っている

・・・このあたり迄は知っていたが、

両性花(①のケース)の遺伝子の多様性を保つ一つの方法として雄性、雌性の成熟する

タイミングを同じ遺伝子同志での繁殖を雄しべを伸ばす、丸めて下げる等して避けている

その他の花でも昆虫の助けで花の形、おしべのネバネバ等の工夫が

されているようで、花一つでも奥が深いと感じました。