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6日の散歩 ( 報恩寺往復 )

2012-11-06 15:49:08 | sanpo
 きょうは「非公開文化財特別公開」で開いている報恩寺へ行って来ました。
大報恩寺と「大」が着けば千本釈迦堂ですが、きょうは「大」の着かない報恩寺。

 場所は寺之内通りの小川下ル。小川通りは堀川通りから一本東の通りで、寺之内と上立売の間に報恩寺があります。
余談ですが、小川通りの寺之内を上がれば裏千家・表千家で、小川通りを今出川から武者小路まで下がれば武者小路千家の「官休庵」。
一本西の油小路通りをもう少し下がり、一条通りりを越えれば「樂美術館」が有ると言う茶道に関係深い通りです。

 話は散歩に戻って、寺之内通りを歩いたので、最初に妙蓮寺を覗いてみました。
10月桜を撮るつもりでいったのですが、本堂の改修工事が終わった様で、足場やフェンスの撤去をやっており、桜には近づけませんでした。
ならば芙蓉はと思ったら、花がまだ少し残っていましたが、剪定されて枝が積まれた状態。
なので、写真は改修なった本堂。

ちょっと綺麗に成り過ぎた様にも感じます。
もっとも白木部分などは直ぐにくすんで来ると思いますが・・・・・。

 妙蓮寺から報恩寺は堀川通りを挟んだ西と東なので近場になります。

上の写真は報恩寺の山門、山門の中にたくさん車が見えています。
どのお寺さんも金閣寺や清水寺の様に金儲けをしている分けではないので、境内を駐車場に貸し出している事が多いです。
車が増えても古い町屋にはガレージが無いと言う京都の事情にも合っているのかも知れません。
 
 山門手前は橋と欄干ですが、昔はこの辺りに小川通りの名前の元になった「小川」と言う川が有った様ですので、この石橋の下を流れていたのかもしれませんね。
もちろん?今は「小川」は埋められて流れは有りません。

 特別公開の決まり事?で写真撮影は禁止です。

係りの人に尋ねると、( 大きい声では言えませんが ) と小さな声で、庭と鐘はOKと言って貰いましたので、本堂前の枯山水です。

 本堂で様々な重文を見せています。
中で一番の売りは「鳴き虎」の絵かと思いますが、千体地蔵が見もの!!
10㎝ほどの高さに爪楊枝の頭ほどの大きさで彫られたお地蔵さんがぎっしりでした。
頭の上には真鍮?の光背も着いていると言った凝りようで驚きです。

 他にも、秀吉や信長の朱印状などを見る事が出来ます。もちろん複製では無く本物。
拝観料600円は値打ち物かと思いますが、ここは2日から11日までの10日間の公開で、残り半分の5日間になっています。
 公開期間が短いせいか、有名なのか、きょうの拝観者は多数で本堂に50人ほども入っていました。
多くても10人くらいかな?と思っていたので、これも驚きでした。

 またまた余談ですが、ここの「鳴虎」は12年に一回寅年の正月三が日だけ公開しているそうです。

 本堂で重文を堪能するまで鑑賞した後は建物から出るだけなのですが、内庭も見せてくれているのでそちらも覗いてきました。

新しい庭ですが、街中にあるのに静かな佇まいです。
この辺りはやはり寺らしい所ですね。

 庭の隅にあった蹲の回りで石蕗がきれいでした。

この内庭はガラス戸越しでしか見られなかったので、蹲にも近づけませんでした。

 建物から出て見に行くのが「撞くなの鐘」あるいは「撞かずの鐘」。

平安時代の鋳造だそうで、これも重文です。
「撞くな」のいわれを書いた説明書きも有りましたが、話が長くなるので割愛。
なぜ「撞くな」か興味のある人は「検索」して下さい。

但し今は、大晦日と寺の大法要のときのみは撞いているそうです。

 最後にもう一度山門を。

入る時は車と人が出入りしていて気付かなかったのですが、橋の擬宝珠が見事に壊れていました。
鋳鉄製の様ですが、六個ある内の三個が、割れていたり上が無かったりしています。
ずいぶん古そうですので、酸性雨などにやられたのかな?

 だから何だと問われれば返事に窮しますが、壊れた擬宝珠も興しろい!!

 後は、報恩寺から小川通りを下がり、油小路から一条通りを通って帰ってきました。
一条通から慧光寺を覗いて見ましたが、イチョウの色付きはまだ。

 六日、冬至イブの散歩は報恩寺往復でした。
そうです、明日七日は早くも立冬です。暦では冬でしょうが、いよいよ晩秋に突入と言った所ですね。
冬支度も必要になってくる季節です!!

カメラ  PENTAX K20D
レンズ TAMRON zoom 17-50 F2.8

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コメント
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