どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

紙の本で読みたい二作

2018年04月02日 20時38分00秒 | 
昭和天皇物語」と「アルキメデスの大戦」。

「昭和〜」の方は以前第一巻を読んだ折に紹介しましたけど、その第二巻が発売され、さっそく読んだ次第。

いやいや益々面白い内容になってます。少年期から皇太子になり、お后選びのエピソードなんですが、話しには聞いたことあるけど、漫画で表現されると人物が活き活きとして、表現は淡々としているものの、微妙な表情や台詞回しが堪らないんです(^_^)

こういう特殊な家柄に生まれた人は、他者との違いを徐々に理解し、受け入れ、それが成長と見なされる。学問所で学ぶ所謂ご学友とさえ大きな隔たりがあり、時に抗うように「竹山」というハンコを作ったりする。やがて自分の置かれている状況や立場に自分の努力ではどうしようもないものがあると悟り、理解していくプロセス。

まさしくベールに隠された奥にあるもので、どこまでが真実でどこが虚構なのか、区別はつかないけど、一つ一つのエピソードに興味津々です(^_^)

後の皇后となる良子内親王の出自と出会い、そして婚儀をめぐる各派の政治劇とかね。

もう一方の「アルキメデス〜」もまさしく日本人社会の特質をついていて、どこまでも派閥があって対立しあってる様が...あぁ今の政治スキャンダルに直結していて、何も変わらないんだなぁと痛感させられることばかりでね(^_^;

「アルキメデス〜」は主人公が派閥の対立を乗り越えて、新造戦艦の秘密と計略を暴いていく推理劇。

資料もなにも無い無い尽くしからコツコツと細い糸を手繰るように本質へと迫る物語なんだと想います。

絵柄についてはホントにクセが強くて、決して好きなタッチではないのですが、小説のような展開がとても面白くて、グイグイ読ませてくれます(*^o^*)

漫画は巻数が多くて、場所をくうのが悩みなんですが、今の気持ちとしては紙の本で読みたい二作なんですよね。