どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

映画館で鑑賞する意味

2019年03月16日 20時25分00秒 | 話題
読者アンケート「映画館に行っていますか?」

行く行かないの比率はほぼ半々。

TVの普及、ビデオ・DVDタイトルの充実、レンタルの身近さ...時代の変遷と共に選択肢は増え、私の身の回りでも映画館はワザワザ感が強く、よほどなタイトルでなければ向かおうとしない人ばかりです(´д`)

まぁ私の中でも段階があって...
A>映画館(公開初日)
B>映画館(2週目)
C>映画館(名画座)
D>配信・レンタル
E>TV放送
概ね5段階で考えたりする。

でもAで勇んで映画館に駆け込み駄作っぷりにガッカリしたり、逆にDあたりで思わぬ名作に出会って、映画館で観なかったことを後悔したり...まぁ様々です(^_^;

同じタイトルでも映画館と自宅のTVで丸で印象が違う場合も多々...特に昭和30年代以前の古い名作に顕著。

最近、印象の違いに驚いたのが「裸の島」でした。

また映画館の個性で別ものと思えるくらい素晴らしかったのが「ボヘミアン・ラプソディ」。

映画館特有の空気感、そして音響効果の違い...と言えばそれまでですけど、やはり映画は映画館で観るのがベストです。

小津安二郎・黒澤明・成瀬巳喜男など邦画作品群は映画館の特性(スクリーンと座席の距離・高低差)を計算に入れて画面作りをしていて、TV画面で見慣れた作品も驚くほど生々しく、時にはVRに近い感覚さえ感じとれたりするのです。

そして映画館の個性...確かに立川シネマシティは凄いってことを知っていたけど、ミニシアターや名画座系でこんなにも豊かな違いがあることを知ったキッカケ...それは「この世界の片隅に」でした。

この作品で多くの映画館に出会え、別の作品で観に行くことも増えました(^_^)

映画作品の本質、それは映画館でしか感じられない何かがあると思います。

その地域と立地による客層の違いが作品に微妙なテイストを加味することもシバシバ感じます。たまたま同じ空間に居合わせただけと言えばそれまでですが、老若男女の比率の違いが生む、空気感とか反応で、何度も観ている筈の作品が別ものに感じて、新鮮さと伴うことも(^_^)

微妙なドヨメキ、笑い声、そしてすすり泣き...これはTVでは決して味わえない要素です。それらが作品にフィードバックして、その日その時にだけの作品になるんですね。

それだけに...映画館側も許す限の努力はして欲しいなと...例えば東京・田端にあるシネマ・チュプキ・タバタ...ここのバリアフリーの充実化と徹底ぶりは素晴らしいです!

アンケートに添えられた記事本分の最後に「この世界の片隅に」に触れての読者の意見は丸で私が書いたみたい...
「『この世界の片隅に』を公開する劇場を約20館も追いかけているうち、いい映画は映画館で見ないとダメだと思うようになった。作り手の思い入れを十二分に受け止めるには、それなりの設備が必要なんだと思った」
全く同感ですね(*^o^*)



3月15日(金)のつぶやき

2019年03月16日 06時05分45秒 | 日記