どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

天国と地獄、鑑賞

2017年10月21日 21時05分00秒 | 映画
台風せまる雨の中、立川シネマシティへ。


7年前の生誕100周年記念上映の折りに、タイミングが合わず悔しい思いをし次の機会を待っていたんですが、その甲斐あって4Kデジタルリマスターの素晴らしい画質で堪能できました(*^o^*)

いや〜土曜の早起きは苦手なんですが、頑張っていった価値は物凄くありましたね。

午前十時の映画祭」と名打ってのシリーズ上映で、先日の「野良犬」に引き続き、今期黒澤明作品第二弾となります。

2時間23分、全くダレ無しでグイグイ引き込まれて、アッと言う間に「終」マーク...という黒澤さん全盛期、脂の乗りきった大傑作だなぁと改めて認識させられました。

とにかく人間ドラマが濃厚で多重、「天国と地獄」のタイトルを時代・人生・立場・駆け引き・状況と、何層にも重ねて見せていくストーリー展開と演出の手腕に溜息ばかりです..。

主役級の三人、権藤・三船敏郎の苦悩する様、スマートだが熱血を内に秘めて行動する戸倉・仲代達矢、冷徹で歪んだ犯人・山崎努らの卓抜した演技に加え、七人の侍のような刑事たち、小さく恐縮ばかりの運転手とか...もう枚挙にいとまがないほど群像劇としてのクオリティも非常に高い。

黒澤作品の中でも好きな作品として上位に入るもので、ビデオ・DVD・BDで何度も繰り返し観てきましたが、今回の映画館上映でさらに好きになってしまいました(^_^)

帰宅して、手持ちのBDを復習の意味でチェック...。

結局最後まで観てしまいました(^_^;

画質は一見して大きく違ってました。米クライテリオン版は高画質処理で有名なんですが、「天国と地獄」に関してはちょっと微妙。

見やすさとしては国内・東宝版かなとも思っていたけど、そんなもん比較にならないほど、今回の4Kは素晴らしい(´д`)

明るいシーンも暗いのも全体がシャキッとしていて、粒状感もなく、黄金町でゾンビのような菅井きんさんのお肌まで綺麗に見えたほどです(^_^;

4チャンネルのステレオ効果も存分に発揮され、権藤邸の窓を開けたときドッと飛び込んでくる横浜港の環境音の広がり感は映画館ならではで、とても満足できました!

少しも古くささを感じない、こんな凄い作品を50年以上も前に作っていたんです。それを知らないで見過ごすのはあまりに勿体ない!

これもまた一人でも多くの方に観て欲しい大名作です(^_^)



この人も小津安二郎を意識していたのか。。。

2017年10月20日 21時50分00秒 | 映画
教授こと、坂本龍一さんの活動を5年にわたって密着取材したドキュメンタリー映画「Ryuich Sakamoto : CODA」が、来月4日から公開されるそうです。



YMO時代や、過去に関わった映画作品などの映像も絡めているらしく、坂本さんのこれまで(と、これから?)を描く映画作品のよう。

震災や原発事故、そして患った癌など...さまざまな出来事が創作に影響されていった。

新聞記事に小津安二郎作品の音楽についても触れており、昔は気に入らず、作り直したいとさえ思っていたが、今では「周到に計算された、ありきたりな音楽」と気づいたと。

一見、平凡で単調な曲調...これも小津さんのいう「懐に隠された刃」ってことになるんでしょうか?

どんなにとんがって、古いものを越え新しいものを目指しても、最後に残るのは小津安二郎の遺したものになってしまう...。

あまりにも気づかなかったり、無視しても、いつか壁となる大きな存在なんだなぁと感じます。

坂本さんのドキュメンタリー映画、ちょっと観てみたくなりました(^_^)



10月19日(木)のつぶやき

2017年10月20日 05時40分34秒 | 日記

台風21号ラン接近中...(´д`)

2017年10月19日 16時10分00秒 | 生活
今日なんて昼の時間帯なのに真っ暗で...。

今のところ直接的な影響はないものの、ずっと雨模様で心身ともに重たくなっております><

気温もかなり下がってますが、太平洋の南側海水温度は未だ高めの模様。

う〜ん...上陸はしてほしくないなぁ...少しでも海側を通過して、早いところ温帯低気圧になってほしいものです。

秋晴れが恋しい...(´д`)



10月18日(水)のつぶやき

2017年10月19日 05時42分16秒 | 日記

太陽の王子ホルスの大冒険、鑑賞

2017年10月18日 21時55分00秒 | アニメ
川越スカラ座さんにて!

こんなの見せられたら行かないワケにはいきませぬ p(`_´)q

ってことでやって参りました(^_^)

8月15日の「この世界の片隅に」舞台挨拶付き特別上映会以来なので、約2ヶ月ぶりとなります。

あの時は酷い土砂降りの雨で、スクリーン前に設置された洗面器のポタポタ音が良い味出してましたが(^_^;、今日は雨も降ってませんので心配なし!(*^o^*)

券売所前の立て看板も良い雰囲気です。

「ホルス」の他、ちょっと好きな「銀河鉄道の夜」もやってます。

座席は前から2列目テーブル席通路よりでベストポジション(^_^)


14時半、予告編なしで、すぐに上映開始。

35ミリのフィルム上映、デジタルでもリマスターでもない、色も褪せ、雨のような縦筋もあって、それがまたとても良い感じで...(*´д`*)

映写機のカタカタカタ...いう響きも隠し味になっていて、あぁ映画を観ているという醍醐味をタップリ味わえました(^_^)

「太陽の王子ホルスの大冒険」は、TV放送しちゃビデオ録画、LD・DVD・BDとリリースされては購入を重ねてきた作品ですがねぇ...

観る度に色んな想いが去来する作品なんです。

68(昭和43)年の作品だから、私は6歳で...当時ポスターを見た記憶はあるものの、幼すぎて観に行くことはなかった(^_^;

意識したのはちょうど10年後となる「アニメージュ」78(昭和53)年7月創刊号の特集記事を見てからだと思います。

この記事を見て、もう観たくて堪らず、情報誌「ぴあ」とかで情報漁っては文芸座とかのいわゆる名画座で、「パンダコパンダ」と併せて観たりしてました。

その後に出版された高畑勲さんによる「『ホルス』の映像表現」はバイブルで、久々に本棚から引っ張り出して、今日の行き帰りに読みました。

もちろん83(昭和58)年の初版で、しおりも当時のまんま!「映画化決定、84年春公開!風の谷のナウシカ」ってのが良いですね(^_^)


その中にとても印象的な一節があります。
当時「アニメーション」ということばは、高級な実験的な作品のみにつかわれていて、私たちのつくるものは全て「漫画映画」でした。低学年を主な対象にした明るく楽しいはずの「漫画映画」に、まだあまり知られていなかった中世ルネサンス風のひびきをとりいれる。それはいまからみればおかしいほどワクワクすることだったのです。

「中世ルネサンス風のひびき」というのは、劇中にリュート伴奏でヒルダが歌う曲を指しているのですが、あまりの高尚さ故に自ら「夢ではないだろうか」と驚いてしまったというエピソードですが、その瞬間こそ「映画になった」と確信されたのでしょうし、面白可笑しい漫画映画という枠から、現在に繋がる日本のアニメーションが誕生した瞬間だったんだろうなぁと...今改めて作品も観て、ジワ〜っとしてしまいました...。

今回の鑑賞で、これは青少年向きというか、大人が観るべき作品だなぁとも感じましたね。

勧善懲悪なヒーローものとして観ると肩透かしを食らいますし、悪魔・グルンワルドも大ボスとかラスボスという扱いにしていないんです。

それは人々の心に潜む、疑義・疑念・猜疑・疑心といった「疑」の付く文言を「悪魔」として象徴・具現化したもので、そのグルンワルド自身、絶えず落ち着かず周囲の事象をオドオドとして疑ってばかりいる...主人公・ホルスも、ヒロイン・ヒルダも終始グラグラと悩み葛藤をしている...(歪んどる...という意味で『この世界の片隅に』とも通底している気も)。

決してスッキリ爽快な展開はないんです。悪魔は倒され村に平和が訪れ、一応の決着はつけられるんですけどね。

若い頃は、大塚康生さんや宮崎駿さんが描き出すダイナミックなシーンに惹かれていましたが、大人になったからか、年取ったせいなのか(^_^;、高畑勲さんが目指したテーマと演出が響きました。

「『ホルス』の映像表現」巻末に収録された荻昌弘さんによる、公開当時の映画批評も(同時期に公開されていたディズニー作品『ジャングル・ブック』と比較しつつ)核心を見抜いていて良かったです。

本作は紛う事なき日本映画・アニメーションにおけるエポック的な名作です。

今回、川越スカラ座さんにて22日(日)まで上映されてますので、近隣の方は是非スクリーンで観ていただきたい作品です!



爪はがれて...その後

2017年10月17日 15時15分00秒 | 日記
あれから早くも三ヶ月経過しました。

剥がれたかけた爪を温存することに努め続ける毎日でしたが、その甲斐あって無事に生え替わった模様です(^_^)

で、現状はどんなかと...実際に同じことになった人以外は興味ないでしょうけど、とりあえず(表示に配慮しつつ...)現状報告をば。

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

見た目はアレですけど(^_^;、凸凹しつつも堅くてシッカリとした新規の爪に(^_^)

実はペラペラして取れ掛かっていた元の爪は3週間ほど前の9月29日にポロッと取れちゃって。

その一ヶ月前くらいには首の皮一枚って感じで繋がってましたが、その後もペラペラ感が続き、ついに靴下をはく時に引っかかって取れたという...。

もちろん出血も痛みもなく(^_^)

その下に隠れていた新しい爪を見たとき、ちょっと感動しましたね。身体の仕組みって巧くできているもんだなぁと。

いや〜爪を剥がすなんて、自分としてもちょっと衝撃的でしたけれども、なんとか無事におさまった次第。

生活の中で何気ない動作と油断...今後も気をつけたいと思っております(^_^;



10月16日(月)のつぶやき

2017年10月17日 05時37分18秒 | 日記

むぎわらしんたろうさん、のび太くんソックリなんだなぁ(*^o^*)

2017年10月16日 20時07分00秒 | 日記
イベントで実際に役を与えられて舞台に立ったこともあるんだそうです...本当によく似ていらっしゃる(^_^)

「ドラえもん物語」を読んで、師への想い、作品への愛情がとても強くて...それだけに後継者としてのプレッシャーも大きいんでしょうね。

そっかぁ...49歳かぁ...私より一世代下という感触でしたが、「ドラえもん」ド真ん中世代なんですよね。

藤子不二雄作品と言えば「オバケのQ太郎」の方に強い想いがあったりします。

多くの漫画家が、大人向けへとシフトしていく中で、藤子・F・不二雄こと藤本弘さんはスタンス・作風ともに子供向けの軸足を変えることがありませんでした。

没後20年を越えましたが、それでもまだご存命である気がしているのは、むぎわらさんのお陰も大きいんでしょうね(^_^)

ちょっと話題は逸れてしまいますが...

Perfume の「未来のミュージアム」ジャケットイラスト...調べてもアニメーターが...としか出てこないんですが、むぎわらさんじゃないんでしょうかね(^_^;