どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

東京暮色、その秀逸なポスター

2018年06月25日 22時20分00秒 | 映画
デザインが秀逸だなぁと...。

写真は角川シネマ新宿のロビーに掲示してあるもの。

写しているときは気づかなかったけど...。

なんとっ!今年2月に開催されたベルリン国際映画祭、クラシック部門で上映された際に坂本龍一さんとヴィム・ヴェンダースさんが登壇、その時に書いたお二人のサイン入りだったと(*^o^*)

ヴェンダースさんは小津の大ファンとして有名、「東京画」というドキュメント作品まで作っちゃったくらい大好きな人なんですが、坂本さんが好きってのは最近まで知りませんでした。

「東京暮色」のポスターはこれまでの小津作品の中で特にインパクトがあって、明子演じる有馬稲子さんのアンニュイな表情が堪りません!

ポスターも販売してくれればなぁ...カウンターで聞いてみたけど予定は無いらしい><

来月早々にBD版も出て、ポスカが特典なんだけど、初回特典とかでポスターにしてほしかった...(´д`)



6月24日(日)のつぶやき

2018年06月25日 06時12分36秒 | 事件・事故・災害

小津4K、鑑賞その2

2018年06月24日 18時15分00秒 | 映画
昨日に引き続き、本日は「東京暮色」を。

ロビーに展示されていた当時の古めかしいポスター...今の視点で見ると原節子さんと有馬稲子さんが母娘に見えちゃいますが、姉妹なのです(^_^;

「東京物語」という生涯代表作のあと、美しいドラマに疲れたのか、へそを曲げたのか...作風を一転ダークサイドへと突入し不倫をテーマにした「早春」を経て、さらにブラックな作品「東京暮色」...当時のキネマ旬報ランキングもベストテン圏外に落ち賛否両論を極めた曰く付き(^_^;

脚本の野田高梧さんとも喧嘩になったほど、黒歴史っぽい作品なので、4Kデジタルリマスターはもっと後回しにされるんじゃないかと思ってました。

これまでのフィルムやDVDでは全体的に暗く重いトーンでグレースケール的な階調幅が狭くて絵面も冴えない感じ...それだけで観るのが辛い作品だったのですが、やはり4K化は意味があるなぁと実感しかり!

台所に一人立って家事する原節子さんの場面、その窓の外には雪が降っているんですが、まずはこの雪の粒一つ一つがクッキリとして美しいなぁと感動すらします(^_^)

作品全体を覆う暗く重いトーンは変わりないんですけど、前述の階調幅が広くなり、部分的に色さえ感じるほどの美しさ...各シーンの照明の違いみたいなものまで感じとれました。

この辺り、ゲストトークで有馬稲子さんも言及。

照明にレベルが何段階かあって、その濃淡を決めていたのを思い出すほど見事に蘇ったとコメントされていました。

小津さんが巨匠監督だと意識せずに挑んだ作品だったなど、矍鑠とトークされた内容は取材記事で(^_^)

トークの最後に時間を決めて、観客にお姿の撮影を許可して頂いたのも嬉しい配慮でした(^_^)

話しながらも咳払いを頻繁にされていましたが、最近ノドにポリープができ除去手術をされたそうです。

宝塚出身で、どちらかといえば舞台女優の有馬さん、お歳を召されても背筋をシャンと伸ばす姿勢に矜持を感じました。

「今日、最後かもしれません」と仰ってましたが、まだまだお元気で我らファンのために想い出語りをお願いしたいと強く祈念しております!

そうそう、作中で有馬さん演じる明子にお節介叔母さんの杉村春子さんが見合い写真をもってくるのですが...。

「錦之助」の名前が出ていたのは今まで気づかずビックリしました...中村錦之助(後の萬屋錦之介)さんと実際に結婚することになるワケですが、この映画の4年も後の話しですからねぇ(^_^;


ロビーにはゲストトークの方々の本や出演DVD・BDが先行販売されてましたが...。

有馬さんの語りっぷりが面白く、まだまだ色々ありそうと思い、「わが愛と残酷の映画史」を会場で購入しちゃいました(*^o^*)

パラパラッと見た程度ですが、やはり有馬さん...どこか「東京暮色」の明子と重なるところがあるみたいですねぇ...。宝塚時代の有馬さんを私の母も見知っていますが、小生意気で好きじゃないって言ってます(^_^;

なんとなくですが、性格的なクセも強い感じだし、同姓ウケはしなさそう...。

ってなことで、小津ワールドのレジェンドお二人目のトーク含めて、大変たのしい鑑賞となりました(^_^)

次回は30日(土)の「浮草」、今回4K上映唯一のカラー作品です。ゲストトークは若尾文子さん。

この方も尖ったイメージの女優さんなので、どんなお話しが聞けるかワクワクです(*^m^*)



6月23日(土)のつぶやき

2018年06月24日 06時08分40秒 | 事件・事故・災害

小津4K、鑑賞その1

2018年06月23日 21時30分00秒 | 映画
やはりスクリーンで鑑賞するとデジタルリマスターの威力がビンビンに伝わってきますねぇ...。

本日一本目は「東京物語」



そしてゲストトークは香川京子さん。

お話しの内容は約2年半前の原節子さん追悼上映の時と同じ感じがしましたけど、45分くらいゆったりとしたペースで、マッタリ一緒に過ごせた感があって良かったです(^_^)

個人的白眉は香川さんの発する「ありがとう」...キレイなイントネーションの広島弁でした(*^o^*)

続けて2本目は「晩春」...これはもう何度も観てますが(4K版としては一番観てるかも...)、本当に自然描写がシャッキリしていて、樹木に緑を感じさせてくれるんですよね。

今回なんだか妙に印象に残ったのは、能楽堂のシーン。

本作で紀子を演ずる原節子さんが父・笠智衆さんと、再婚するかもしれない女性・三宅邦子さんの間に挟まれるような心理状態に陥って、紀子の表情変化が凄まじい場面。

今までは紀子ばかりに注目しがちだったんですが、今日は父と女性の様子がただならぬ状態になっているのが印象的でした。


二人とも興奮して非常に息が荒く、静かにではあるけど全身で蠢いている...笠さんなんか汗だくっぽくなって顔面テッカテカ(^_^;

これはもう紀子の「不潔よ!」妄想が爆発して、間接的に濡れ場を表現しているんだなと...。なんとなく匂わせている感はあったけど、「なんとなく」どころではなくハッキリと艶めかしい動きをしていた...今回はそれがとても強くダイレクトに見えましたねぇ...さすか4Kの威力というところか(笑)

また一つ、小津演出の醍醐味、真髄をみた思いがしました。

いよいよ3本目は個人的に4K版初鑑賞となる「お茶漬けの味」です。

まずは、凄かった〜!の一言ですね(*^o^*)

マダムを演ずる木暮実千代さんのツンデレ伴う表情変化が鮮明で、夫への怒りが爆発した瞬間の歪みに咥えて、顔面全体がゴツゴツと肌荒れを起こしたような酷い状態になって見えました。終盤、気持ちが落ち着くと同時に肌もキレイな状態に戻るんですよ...デジタルリマスターでディテールを浮き立たせた効果であり、従来の濁り混じりのフィルムでは見えなかったものだと思います。

そんな凄まじいツンデレを演じた木暮さんを観て、こりゃ今の女優なら沢尻エリカさんだなぁと(^_^;

反面、津島恵子さんや、女中・ふみちゃんの若々しくピチピチした可愛らしさが出ていて素晴らしかったです。特に私はふみちゃんファンなので、彼女が出てくるシーンがとても愛おしく感じましたねぇ(*^o^*)

いや〜あと3作ある4K版も非常に楽しみになってきました!

あとね、やっぱり映画館のスクリーンで観ると小津さん特有のローアングルが効いてくるんですね。客席よりちょっと高いステージで俳優たちが演じているように感じ取れる効果があるんですね(^_^)

そうそう、会場の角川シネマ新宿ロビーの雰囲気は小津安二郎の世界一色で素晴らしい空間になってましたよ(*´д`*)

ハコの中は落ち着いて画面に集中できる感じに...。

近隣のせいなのか、テアトル新宿に似た雰囲気でしたね。

明日は「東京暮色」、これも今回4K初お披露目の作品。

しかも小津さんのダークサイドバリバリの作品です(^_^;

ゲストトークは同作でヒロインを演じた有馬稲子さん。有馬さんのお話し聞くのは初めてなので、期待が高まります!

6月22日(金)のつぶやき

2018年06月23日 06時06分45秒 | 事件・事故・災害

想像力がないのか?

2018年06月22日 20時13分00秒 | 事件・事故・災害
1.6メートルものブロック塀をたった20センチ(土台側13センチ)しかない鉄筋が支えていたという事実...。

私のようなシロウトでもこんな脆弱な構造知っていたら、やばい事になるのは判りすぎるくらい判ります。

これはもう自然災害ではない、人災ですよ。

どんな立派な法律あっても、現場に意識がなければ、とんでもない状態で放置されてしまう。

こんな手抜き工事をよくもまぁ放ったらかしにしてくれたもんだ。チェック体制あっても形骸化している証拠だ。

しかも公共施設、しかも小学校ですよ??

酷いなんてもんじゃないよ!!

今回のような事が起きて、初めて慌てて各自治体は点検に動いているけど、遅いよ!あまりに遅すぎ!!

被害者家族に市長が謝罪に通ってるらしいが、いくら謝られたって、例え慰謝料何億円も積まれたって何も報われることはない...幼い命は戻らない。

塀に描かれた楽しげな壁画があまりに悲しい...命を奪う恐怖の凶器になってしまったんですから...。

自分の身の回りに、無意識の内に存在する危険...何を信じて良いのか判らなくなりますね><



まだ続いていたのか...ドカベン(^_^;

2018年06月21日 21時35分00秒 | 話題
まぁ..長年のファンもいらっしゃるでしょうし、失礼な話しなんですけども...。

1972(昭和47)年から..そうですね、なんとなく私が小学校高学年からやってる気はします。

凄いことだよなぁ...小学生のハナタレが50半ばのオッサンになるまで続いたんですから...。

ちなみに私自身はあまりドカベンに触れて無くて、水島新司さんの作品では「野球狂の詩」がちょっと好きでした。基本短編で、いろんな個性的なキャラが登場するのが楽しくてね(^_^)

いやもう、本当にお疲れ様でしたm(_ _)m



どっぷり梅雨モード

2018年06月20日 21時58分00秒 | 日記
こればっかりはどこにも文句の言いようがないんでどうしようもないんですけども...本当に気温が乱高下していて、困ったもんですねぇ...(´д`)

日によって最大10度近くも気温差あるし、湿度の具合もマチマチで...服装...といってもオシャレは無縁なので、薄いか厚いかのどっちかなんですが(^_^;...日々どんな格好が適切なのか迷ってばかりで、長袖・半袖が部屋にぶら下がってどうにもならないんですわ><

早よ暑くなるならなってくれ〜って感じです。暑いのは嫌なんですけどね(苦笑)