立川シネマシティから移動、中野に途中下車して昼食とった後、田端へ。
田端の映画館と言えば、シネマ・チュプキ・タバタ...
4月の「この世界の片隅に」鑑賞以来、2ヶ月ぶりとなります(^_^)
ロビーのカウンターには「龍一語彙」なる書籍が...。
面白そうでしたけど、3700円...そうそう気軽に買える価格じゃございません(^_^;
座席は左側2列目を選択しました。右側が理想なんだけど、すでに先客がいらっしゃってて。
お客さんは10人いるかどうかってところかな...中高年齢層で平均とっても50歳以上って感じです。
内容の詳細はネタバレになるので、印象を。
東日本大震災と、坂本龍一さんご本人のガン罹患に向き合い、この数年の活動と、半生を振り返るように過去の活動を見せつつ、その折々にどう考え向き合ってきたか…ご本人の言葉と映像で綴っていくというタッチ。
坂本さんはYMO時代からファンでしたし、その後の音楽活動も粗方知ってはいましたが、裏話的なものはほとんど知りませんので、とても見応えを感じましたね。
「戦場のメリークリスマス」や「ラスト エンペラー」において俳優として出演、そこから音楽まで担当していくプロセスはとても面白かったです(^_^)
以前から同作の存在を知ってはいたものの、中々鑑賞タイミングが合わなかったのですが、チュプキさんの上映(特に音響!)環境で観る事ができて最高でした!(^_^)
特に自然音の低い響きが素晴らしい...坂本さんがタルコフスキーの写真集「Instant light」を手に取り、パラパラ捲ったり、紙面を触ったりする音が耳に心地よくて...雨音や器の端っこを擦って響かせて「フワ〜ンフワ〜ン」と共鳴させていく状態をサンプリングするシーンも臨場感があってよかった。とにかくシズル感が極上で、チュプキさんの極小空間だからこそなんじゃないかと思いましたねぇ...。
まさにフォレストサウンド!眼福ならぬ耳福でございます(*´д`*)
坂本さんもドキュメント映画にありがちな感動的な予定調和を嫌いだということもあって、作風は淡々としていて、なにか劇的な盛り上がりの出来事も起きません。静かに目を閉じるように(ホントに閉じたら映画の意味がありませんが(^_^;)音を楽しむ映画だと思います。
病状について現状は落ち着いているようですが...まだまだ元気に活躍し、ファンを楽しませていっていただきたいなぁと思いつつ、映画館を後にしました。
プログラムも購入(900円)。
32ページに坂本さんや監督などのインタビュー、さらに加えて細野晴臣さんや高橋幸宏さんのものまであって、とても読み応えのある一冊です。鑑賞後一通り読みましたが、作品を反芻するように味わいも増して、オススメです(^_^)
その坂本さんも「おそらく、私が一番好きな日本の映画監督です。大島さんごめんなさい」と絶賛する小津さんの4Kデジタルリマスターの最新版上映会が始まってます(^_^)
来週からの3週ほど、ドップリと小津ワールドに浸りたいと思います(*^o^*)