私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

錦秋京都のお茶三昧

2014年11月21日 | 茶の湯便り

桐蔭席
11月20日(木)今日は紅葉の美しい京都でお茶三昧の一日を過ごします。
昨年の学校茶道の研修会で出会った仲間5人、久し振りの再会です。
本日のメインは、こちらの桐蔭席のお茶席に伺うことです。
お招き頂いた5人揃ってのこの日を、首を長くして待っていました。

桐蔭席は裏千家お家元のお茶室で、清水寺近くの東山に位置しています。
静かな佇まいに紅葉が美しく映えていました。
どんなお席でしょうか、、襟を正して入らせて頂きます。





門をくぐり玄関、受付、待合へと進みます。



ご案内があると露地(茶室の庭)を進んで茶室に向かいます。



桐蔭席

四畳半の小さなお茶室です。
躙り口(にじりぐち)という小さな入口から、身をかがめて入ります。
昔、武士たちはここで刀を取り丸腰で入りました。

ほのかな明かりの小さな空間で「壺中日月長し」の心境を楽しみながら薄茶を一服頂きました。
この雰囲気、例えてみるならば、「大人の秘密基地」って感じでしょうか、、

そして別室で点心(茶の湯での簡素な昼食)を頂きます。
お料理は、明治35年創業の老舗「辻留」です。
どのお料理も美味しく頂きましたが、特に身に染みて美味しかったのは「熱々の椀物」と「烝したてのおこわ」でした。
寒い時期に「熱いものは熱く」「温かいものは温かく」というのが一番のご馳走です。
言ってしまえば簡単なことですが、お客様それぞれのペースに合わせてお出しするのは、中々大変なことですからね。
お陰様で身も心も充分温まりました。



楽美術館

秋特別展として「楽家五代宗入と尾形乾山」を開催中の楽美術館へ移動。
宗入生誕350年の記念の展示会です。
宗入と乾山は従兄弟の関係ですが、作風は対照的で「華麗な乾山」に対して宗入は「侘びた風情」です。
そんな二人の作品が集められて展示されています。
写真では分からない迫力や美しさを堪能しました。



楽美術館外観



楽美術館のしつらい
見事な竹の花入れ



茶道資料館

開館35周年記念秋季特別展 「茶の湯の名碗」開催中の茶道資料館へ移動。
長次郎作の「赤楽」銘「太郎坊」、織部黒の銘「悪太郎」、「仁清色絵鱗波文茶碗」、志野の銘「広沢」等々
「名碗」と銘打つだけあって、重要文化財のお茶碗が並んでいて見応えがありました。



着物パスポート

さすが古都京都、着物を着ているだけで色々な特典があります。
和装小物のお店は5%~10%の割引、美術館は入場料割引、お食事処では5%~10%の割引やウエルカムドリンク(ワインやビールなど)、
寺院、神社も拝観料割引やオリジナルグッズの進呈など、嬉しいことが一杯です。

さらに、ホテルでも二名以上でランチかディナーを予約すると、その中の一人でも着物を着ていると一人分が無料になるサービスも
あります。私たち5名で行くとすれば、4人分の料金で済むわけです。これは使わないと損ですね。

この着物パスポートは、インターネットで調べて頂くと、入手先等がわかります。
タクシーも割引がありとても便利ですので使ってみて下さいね。

錦秋の京都、お茶三昧の一日、良い思い出ができました。
京都駅で解散 「また逢う日までお元気で!」

コメント (4)
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