美しい・・・実に美しい。
「ルノワール 陽だまりの裸婦」70点★★★★
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1915年。
フランス南部・コートダジュールにある
緑に囲まれたルノワール(ミシェル・ブーケ)の屋敷に
モデル志望の女性アンドレ(クリスタ・テレ)がやってくる。
印象派の巨匠として成功したルノワールだが
このころはもう
絵筆を手に縛り付けてもらわねば描けなかった。
それでも
ルノワールはアンドレを気に入り、創作を開始する。
そこに戦地で負傷した
ルノワールの息子ジャン(ヴァンサン・ロティエ)が戻ってきて――。
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リー・ピンビンのカメラ技は素晴らしい!
光、庭の緑、森、泉のせせらぎ、
そのなかで戯れる女たち・・・。
ルノワールの絵の世界を、的確に解釈しつつ、ある部分越えて表現し、
見ているだけで美しく、癒やされます。
コップに絵筆をいれ、絵の具の溶けるさまだけでも
暗示的でエロティックだったり
実に意味深い映像が雄弁に物語ります。
女優クリスタ・テレのおっぱいも確かに美しい・・・!(パチパチパチ)
磁器の絵付けの職人だったのに、
機械化によって職を失いそこから画家になったという経歴も
知らなかったので、へええ~でした。
特に興味を持ったのが、
老ルノワールと、使用人の女たちの“共同体”の様子。
かつてはルノワールのモデルだった女性もいるのだろうか。
赤ん坊もいるその共同体の
不思議に居心地のよさそうな様子が実におもしろく、
女たちが元気な反面、
ルノワールも息子のジャンも、男がみな体に不自由を持っているのも
フムフムと。
ただ残念なことに脚本が弱く、
感情の噴出どころもなく、起伏に欠けている。
焦点が「老らくの画家」なのか「戦争」なのか、
のちに映画監督となる息子「ジャン・ルノワール」なのか、
ぼやけているんですよねー。
ワシなら「ルノワールの女たち」に焦点を絞るなー。
★10/4(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。
「ルノワール 陽だまりの裸婦」公式サイト