熱いラブストーリーかぁ、と
ちょっと高をくくっていたので、これはびっくりした!
「ある愛へと続く旅」75点★★★★
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ローマに暮らす中年女性ジェンマ(ペネロペ・クルス)のもとに
サラエボから、1本の電話がかかってくる。
それをきっかけにジェンマは
16歳の一人息子(ピエトロ・カステリット)を連れて
サラエボを訪れることになる。
それは、20年以上前、
サラエボに留学していたころの自分と
最愛の人ディエゴ(エミール・ハーシュ)との思い出を
訪ねる旅でもあった――。
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これはびっくりした。おもしろかった!
宣伝ビジュアルから
「あ~ラブラブストーリーかあ」
「え?エミール・ハーシュとペネロペ?親子くらい歳違わね?」とか
勝手に思ってたんですよ。
(実際は11歳しか違わなかった。笑)
そしたら。
たしかにラブストーリーでもあるんですが
これが実に練られたサスペンスでもあり、
ホントびっくりした。
これは原作もおもしろいんだと思う。
ボスニア紛争下のサラエボと、現代を舞台に
愛、不妊、母と息子、謎、そして真実……と、
おもしろ要素をうまく盛り込み
2時間ちょいとは思えない充実度。
ラストまで見て、すべて解した上で
もう一度見たいと思った。
内戦の悲惨さも染みるけど、
ワシ的にもっとも染みたのは、不妊に悩むペネロペの葛藤。
街を歩いていても、妊婦ばかりに目が行き
「まるで(妊婦たちが)自分に向かってくる軍隊みたい」というセリフがあって
子どもをほしいと思ってないワシにも
なんか、すごく共感できました。
監督は「赤いアモーレ」でもペネロペと組んでる
セルジオ・カステリット。
原作・脚本は妻であるマルガレート・マッツアンティーニ。
そして映画でペネロペの息子を演じてるのは
二人の実の息子だそうで
これは、マジに実力派芸術一家だわ。
で、まったくもって余談だけど
エミール・ハーシュって
やっぱりジャック・ブラックに似てるよね?(笑)
★11/1(金)からTOHOシネマズ・シャンテほか全国で公開。
「ある愛へと続く旅」公式サイト