なかなか、練られてました。
「トランス」70点★★★★
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オークショニア(競売人)のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)は
その日、大きなオークションを控えていた。
ゴヤの傑作絵画が競売されたのだ。
しかし
約40億円で絵が落札された瞬間、
ガス弾が投げ込まれ、会場はパニックに。
サイモンは絵画を抱えて金庫に向かうが
ギャングのフランク(ヴァンサン・カッセル)に
待ち伏せされてしまう――。
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「127時間」(10年)のダニー・ボイル監督の新作。
初っぱなから
スピーディーでキレのある映像と音楽に
「おお、ダニー節だ」とニヤリいたします。
しかも
絵画強盗にまつわるサスペンス・・・と見せかけて
実は失った記憶を取り戻していくという展開で、
よく練られているし
「催眠」とか「記憶」がらみネタが陥りがちな
夢オチなどのガッカリもなく。
後半はちょっと失速気味だけど
よく収拾ついていると思いました。
ボーっとしてると
ちょっと混乱するかもしれません。
ジェームズ・マカヴォイ演じる主人公が記憶を取り戻すため
催眠療法を受けるんですが、
その催眠療法士役のロザリオ・ドーソンがキー・キャラ。
美ルックスで
ヴァンサン・カッセルのワルっぷりにも一歩も引かず、
ギャングチームの主導権を握っていく
峰不二子っぷりが最高ですな。
★10/11(金)から全国で公開。
「トランス」公式サイト