ナオミ・ワッツはがんばっております。

「ダイアナ」66点★★★



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1995年。
チャールズ皇太子と別居し、
ケンジントン宮殿で一人暮らすダイアナ(ナオミ・ワッツ)は

あるとき、見舞い先の病院で
心臓外科医のハスナット(ナヴィーン・アンドリュース)と出会う。



自分を特別扱いしないハスナットに惹かれたダイアナは
彼を宮殿での夕食に誘うが――?


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あのダイアナ元妃の人生を
「ヒトラー ~最期の12日間~」の監督が描いたもの。

彼女がパキスタン人医師と恋に落ち、
悲劇の事故で亡くなるまでの2年間に焦点を当てていて
的を絞ったアプローチは買いだし、
知らなかった恋の話にも「へえ」と思いました。


ただね~
すごく悪いと言うわけじゃないんだけど、
この「歯ごたえのなさ」はいかんともしがたい。

ナオミ・ワッツは本当に誠心誠意がんばっていて

あのヘアスタイルとアイメイクはもちろん、
左に首をかしげるクセ、独特の歩き方、
はにかんだような微笑みや声・・・と、かなり似せてると思う。


ただ、いかんせん
あのダイアナさんの“タッパ”というか“大きさ”、
がっしり感が足りないんですよー。

ナオミ・ワッツ、どちらかというと華奢だからなー。


あれだけの映像に残っている強烈なアイコンを、
まあ誰が演じてもキツい

しかし、問題はそうやって
「似てる」「似てない」ばかりを気にさせてしまう
映画の作りにあるのではなかろうか。

演技にも、演出にも、表現すべてに
ちょっとセーブがかかっている感じなのもモヤッとしたし、
シーンが断続的で、ぶつ切りなのも気になりました。

似てる、といえば
「スティーブ・ジョブズ」(11/1公開)の
アシュトン・カッチャーはすげかった。


と思うと、
意外と“タッパ”というか、“大きさ”って
大事なんじゃね?と思ったりしました。


★10/18(金)から全国で公開。
「ダイアナ」公式サイト