ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ダイアナ

2013-10-12 14:45:10 | た行

ナオミ・ワッツはがんばっております。


「ダイアナ」66点★★★


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1995年。

チャールズ皇太子と別居し、
ケンジントン宮殿で一人暮らすダイアナ(ナオミ・ワッツ)は

あるとき、見舞い先の病院で
心臓外科医のハスナット(ナヴィーン・アンドリュース)と出会う。

自分を特別扱いしないハスナットに惹かれたダイアナは
彼を宮殿での夕食に誘うが――?

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あのダイアナ元妃の人生を
「ヒトラー ~最期の12日間~」の監督が描いたもの。

彼女がパキスタン人医師と恋に落ち、
悲劇の事故で亡くなるまでの2年間に焦点を当てていて

的を絞ったアプローチは買いだし、
知らなかった恋の話にも「へえ」と思いました。

ただね~
すごく悪いと言うわけじゃないんだけど、
この「歯ごたえのなさ」はいかんともしがたい。


ナオミ・ワッツは本当に誠心誠意がんばっていて

あのヘアスタイルとアイメイクはもちろん、
左に首をかしげるクセ、独特の歩き方、
はにかんだような微笑みや声・・・と、かなり似せてると思う。

ただ、いかんせん
あのダイアナさんの“タッパ”というか“大きさ”、
がっしり感が足りないんですよー。

ナオミ・ワッツ、どちらかというと華奢だからなー。


あれだけの映像に残っている強烈なアイコンを、
まあ誰が演じてもキツいというのはありますが

しかし、問題はそうやって
「似てる」「似てない」ばかりを気にさせてしまう
映画の作りにあるのではなかろうか。

演技にも、演出にも、表現すべてに
ちょっとセーブがかかっている感じなのもモヤッとしたし、
シーンが断続的で、ぶつ切りなのも気になりました。


似てる、といえば
「スティーブ・ジョブズ」(11/1公開)
アシュトン・カッチャーはすげかった。

と思うと、
意外と“タッパ”というか、“大きさ”って
大事なんじゃね?と思ったりしました。


★10/18(金)から全国で公開。

「ダイアナ」公式サイト
コメント
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