漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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イノコヅチ・生薬名は牛膝(ごしつ)、生理痛や下肢の関節痛やしびれにも

2015-09-04 | 薬草・生薬
毎度おなじみイノコヅチ。夏から秋にかけてよく見かける。秋の季語になっているそうな。

この写真のイノコヅチは日当たりのいいところに広がっているのでたぶんヒナタイノコヅチ(Achyranthes bidentata var. tomentosa)
ちなみに日陰でひょろっとしているのはヒカゲイノコヅチ(Achyranthes bidentata var. japonica)という。
(ヒナタとヒカゲの学名の最後が違うので、近いながらも区分されているけど、ヒナタイノコヅチのタネが日陰に飛んで発芽したらヒカゲイノコヅチになりそうな気がしないでもないのだけど・・・

イノコヅチ属植物(Achyranthes bidentata)の根は、生薬名「牛膝(ごしつ)」で、活血・舒筋利痺・補肝腎・強筋骨・利水通淋・引血下行の働きをもつ。
つまり作用が下半身に向かい血流改善したり痛みやしびれを改善してくれる。

牛膝が配合されている処方も結構ある。
牛車腎気丸は冷えや足のむくみに、疏経活血湯、独活寄生湯などは腰痛関節痛などに、キュウ帰調血飲、折衝飲は生理痛などに用いられるので、牛膝がとても重要な役目をしているのがわかります。血府逐お湯にも含まれていて腰痛や生理不順に利用することもあります。

こちらはヨメナか?と思うほどきれいな紫色だったのだけど(写真より実物の方がもっと紫色をしていた)

花弁の形や蕾の付き方をみるとどうやらヒメジョオンみたい。
紫と稲の黄色、もう秋の装い。


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