漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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伊吹山でヤマトグサ 日焼けの話・爽肌精の生薬

2023-07-19 | 肌トラブル・アトピー・美容
伊吹山から見える琵琶湖。中に浮かぶ島は竹生島。
せんねん灸を知っている人なら、ピンとくるかもしれませんが、もぐさの原料ヨモギの産地でもあります。
昔から、日本の薬草の栽培地で、近江商人がこれを薬業者に運んで売ったのだとか。
今も薬草温泉やハーブティー、胃薬などの材料を栽培しているのだそうです。
イブキトラノオ、ミヤマコアザミが咲いています。シモツケソウやサラシナショウマはこれからというところでした。

そして、植物の名前に「イブキ」とつく名のものがいくつかありますが、それもこの地にちなんだものだそう。
イブキフウロ。花びらに切れ込みが入っているのが特徴。フウロの中では大き目の花。
イブキトラノオ
イブキジャコウソウ。さっとさわるだけで爽やかな薬草っぽい香りが立ちます。
そしてこの小さな葉っぱは?というと、朝ドラ「らんまん」を見る人なら今が旬?のヤマトグサです。
この山を牧野富太郎は4回訪れたそうです。

さて、楽しんでいるうちに、首の後をヒリヒリするほど日焼けしてしまいました。暑いので丸首のシャツでスカーフを首に巻いていたのですが、襟首とスカーフの間に隙間があったようで、おまけに首の後ろに日焼け止め塗らないしで、首の後ろに大きな口がヒヒヒと笑っているかのような恐ろしく赤黒い急性炎症状態です。

そこで、わが薬局にある炎症を抑える薬草エキスがたっぷり配合されたローションをひたひたつけてみると、ビリビリする痛みがすっと引いたのです。
さすが、漢方スキンケア。
いまさらながらですが(笑) 植物の力はすばらしいです。
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