僕の学校の先生に対するイメージは、最悪です。日教組の左思想、専門知識ゼロの過激な偏向教育の教師ばかりを見て来ました。でも、数人ですが良い先生との思い出もあります。今日はその話。
僕が小学校2年の時、夏休みにみんながどこかに行く中、僕と数人の生徒(名前は全く覚えていないけれど、僕以外に男子1人、女子2人)だけが、夏休みの旅行等の予定が無かった。その時の担任だったI先生(女性教員)が、「君たち、私の家に泊まりに来る?」と誘ってくれたのです。
当時先生が住んでいたのは兵庫県・能勢電鉄の「山下駅」。今なら大阪からでも、すぐご近所の感覚ですが、当時は「秘境」という感覚。先生の家は、高知県の僕の田舎と大差がないくらい田舎・・・という記憶です。カブト虫もクワガタ虫も採れると言われ、喜んで2泊3日の山下旅行に向かいました。
写真は当時の山下駅と、現在の山下駅です。こんなに違うことに、今、驚きました!
この駅から15分ほど歩いた所に先生の家はあり、縁側でスイカを食べたりしました。タネをプっと地面に飛ばして食べるのですが、そういうことをするなと躾られていた僕だけは、それが出来なかった。(笑)
近くにゴルフ場があり(今は無くなっています)、プレー客がいなくなった時間にコース内に入り数ホール散歩!余りに綺麗なバンカー、ウォーターハザード(池・小川)に見惚れました。ゴルフ場の外周のような小道にクヌギの木があり、そこにスイカを仕掛けて夜と夜明けの2回、虫が来ていないか見に行きました。
長袖・長ズボンに手袋・長靴・・蛇や害虫除けのためです。そのスタイルで出掛けて行くと・・スイカよりも木の蜜が出ている場所に・・。まるで昆虫図鑑の絵のように、いろんな虫たちが集まっていました。その光景は一生忘れません。カブト、クワガタ、カミキリ、カナブン・・・昆虫オールスター勢揃い!そして、気味が悪いほど巨大な蛾や蛇とも遭遇。
最大の捕り物は・・・本当は捕獲してはいけない「オオムラサキ蝶」・・・当時通常切手にもなっていた天然記念物を捕まえたこと。それとオニヤンマ。こいつはプラモデルかと思うほど大きく、シオカラトンボ等とは比較にならない獰猛さと巨大さで、複眼が何とも不気味でした。
立派な夏休み自由研究「虫の生態・分布図」を標本付で作成、市の何かの賞をもらいました!これで毎年自由研究が大好きになったことも特筆もの。小5の時は、僕の自由研究が学研の「科学」に掲載されたことも思い出です。
この先生、2学期に入り体調を崩され入院。その後教頭先生も含め、担任がこの年3回くらい変わりました。先生のお見舞いに1度行きましたが、何の病気なのかは聞かされず、先生が僕の在学中に僕の学校に戻ることはなく、その後のことは分かりません。高校の時に、先生の家を訪ねたのですが、引っ越されたというよりも、街自体が大きく変わっており、かつての場所に家も無ければ、森も林も、ゴルフ場も無くなっていました。
小さな時の、夏の思い出です。