子供たちが土管で遊ぶ風景。たいていの若い人は「ドラえもん」でしか見たことが無いと言いますが、僕はドラえもん自体をほとんど見たことが無い。(笑)何をやっても駄目で、ドラえもんに助けてもらっても怠け者が主人公のマンガ。僕は子供の頃初めて見た時から大嫌いで、自分の子供にも見せませんでした。
僕は子供の頃、本物の空き地に置かれていた「土管」で遊んだことが何度もあります。遊んでいる途中で雨が降って来ても、みんなで土管の中で話をしたりして、時間を過ごしていました。さながら秘密基地!さすがにその写真はありませんが、それに近い写真を発見しました。
写真は昭和43年(1968年)吹田市・千里山虹が丘の公園です。ここでは土管が、公園の遊び道具になっていました。
高度経済成長中の真っ只中、街のインフラを整備するために多くの土管が必要とされ、その工事の最中、当時どこにでもあった空き地に土管が沢山置かれました。土管-実際はコンクリートのヒューム管。昭和30年代の子供の遊び場と言えば、これと有刺鉄線でしょう。
遊び盛りの子供たちが、こんな面白いものに興味を持たないハズがありません。秘密基地となったり、土管の上を次々に飛んだり、今なら「危険」「禁止」と言われるような遊びを、昔はみ~んな楽しんでいました。運動神経が今の子と違い、格段に良かったと思います。だから組体操も盛んで、それに対して誰も文句を言っていませんでした。組体操での怪我も、走って転ぶのと同じようなものでした。
そう言えば、この土管で生活している人もいましたね。今で言うホームレス。僕は見たことがあります。
1966年放送の「ウルトラQ」では、土管と子供たちがしっかり写っていますので、当時は全国的にこういう場所があったのでしょう。僕の身の回りには沢山ありました。テレビゲームなんか比較にならないほど、こういう場所で友達と遊ぶのが楽しかった。今の子供たちは本当に不幸せだと思います。人と繋がる機会も、身体を動かす機会も全くありません。