青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

ジョン・レノン追悼は8日ではなく今日9日に!

2021-12-09 | 青春の音盤

ジョン・レノンが亡くなったのは12月8日22時50分(米国東部時間)。ニューヨークの自宅アパート「ダコタ・ハウス」前において撃たれ、その30分後に死亡が宣告されました。多くの人々が昨日8日に、ジョンレノンの追悼をされていますが、リアルタイムであのショックに向き合った僕は、それを知った日本時間の今日12月9日こそが、追悼には相応しいと考えています。何よりも事実、僕がジョンが死んだ・・と記憶しているのは9日で、今更8日に変えることが出来ないからです。

あの日の、ほんの1~2週間前。友人でもあった芸能人Iがジョンのレコードを聴くなら何が良いかを訊いて来た。僕は「ジョンの魂」を推薦した。

その時、周りに誰がいたのか。数人を相手にビートルズからソロに至るジョンの活動について、話をしてあげていました。芸能人から評論家のような事まで後にやることになるIは、肝心なことは案外何も知らなかった。(笑)

その時、「ジョン・レノンはそのうち誰かに絶対に撃たれて死ぬ。ジョンは彼をよく思わない人間を、敵を挑発し過ぎだ」という僕に、みんなは「今の世の中にそんなこと起きない」と笑いました。



銃が自由な国アメリカ。サインでも求めるファンの振りをして、自宅前で待ってればすぐに殺せる・・・そう言った僕に、Iは「そんなことが起きる訳ないじゃない。」と、そこまでの僕の話に感心していた表情をガラリと変えて、嘲笑していました。

それが起きてしまった・・・ではなく、それから何十年も経った時、地下鉄サリン事件、オウム真理教の一連の殺人事件、果ては9.11同時多発テロが起きた。9.11同時多発テロはテロではなく、アメリカのNYを舞台に繰り広げた「戦争」以外の何物でもありませんでした。「そんなこと起きない」・・・なぜ簡単に人はそういう結論を出せるのか?僕は昔から今も、不思議で仕方がありません。

新型コロナウイルスの全世界パンデミック・・・想像もしなかったことが起きました。

僕自身、当時そんなことには絶対になって欲しくないけど、銃が自由な国だから本当にヤバイ。今度新作のレコードが出たら、ジョンにはきちんと、ボディガードを雇って欲しいと願っていました。



12月の9日の午後、学校の帰りにいつもの駅前の売店に、大スポを買いに寄ると、1面は猪木じゃなく、「レノンさん凶弾に倒れる!」だった。あの大スポ1面は今は持っていませんが、あの並べられた新聞がどれもこれもジョン・レノンの死を報道していた売店の光景は、本当にショッキングで今も忘れることが出来ません。

一般紙の報道は9日の夕刊に速報。10日の朝刊で詳細が報道されました。あの頃はネットもなく、TVやラジオの報道と、新聞報道にはタイムラグがありました。夕刊新聞や夕刊スポーツ紙は報道が早かった!そんな時代でしたから、ニュースのスクープは本当にガツン!と来ました。

9.11テロの夜のテレビ中継は、「え?映画?」と思う余裕というか、「間」があったけれど、ジョンの死を報道する新聞には頭を殴り付けられました。本当にショックでした。