青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

大阪・中之島 ~災害は忘れた頃にやって来る!

2024-01-17 | 昭和・懐かしい大阪の風景

元旦の大地震・・あれから2週間が経ちましたが、現地の人々の生活が元通りに戻る為には、一体どれほどの時間が必要とされるのか全く分かりません。

災害は忘れた頃にやって来るとは言いますが、僕はサンフランシスコ~阪神淡路~東日本~北大阪と4つの大地震で被災者となった経験から、水・非常食・トイレ・カセットコンロのガスだけは2週間分備えています。それでもいざという時にどれだけ役に立つのだろう?かと、考えてしまいます。

今は大阪の北部に住んでいますが、こんな都会であっても元旦には相当長い揺れ(震度4)を感じ、またか!という恐怖を覚えました。田舎であろうが都会であろうが、日本中どこにいても災害からは逃げられず、いかに備えておくかしか出来ることは無いと考えます。

大阪の中心地・大阪駅の辺りから中之島にかけての広範囲は、長年地盤沈下に悩まされました。現在の梅田・ヨドバシカメラの近辺は、最も地盤沈下が酷い場所で、大阪駅構内を歩いても、あちらこちらに不自然な勾配や階段を散見しますが、これら全て、地盤沈下の痕跡です。大都会のど真ん中の地盤がこんなもので、大地震が来たらどうなるのだろう?これは首都・東京も同じことです。

写真は昭和32年12月の中之島です。

大阪市の地盤沈下は昭和3年(1928年)には既に指摘されていました。昭和9年の室戸台風で甚大な被害を受け、依頼整備が行われましたが、昭和25年(1950年)頃から再び状況は悪化。昭和35年(1960年)頃に地盤沈下はピークを迎えました。

その都度、大阪の中之島は大雨や高潮の折などに度々、写真のように水浸しになったのです。今、大都会・大阪のこんな昭和の事実をご存知の方は非常に少なくなっていますが、都会だから大丈夫、復旧も早いだろうと思うのは考えが浅く、常に災害への備えは怠ってはなりません。振り返れば僕も、ほぼ10年ごとに耐震基準を満たした新築鉄筋コンクリートの建物に、常に移り住んでいます。



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