アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

心のふるさと~ハノイ・タンロン水上人形劇

2014年04月03日 | ギャラリー
1,000年以上の歴史をもつというベトナムの水上人形劇。
タイビン省の農民が、収穫の喜びをあらわすのに水辺を使って演じていたのだが、その後、娯楽として全国に、そして宮廷にまで広まったという。

水面を舞台にした民話、農民の風俗・習慣や英雄伝説などを、民族楽器と歌による伴奏に合わせて、コミカルな人形の動きとして表現する貴重な舞台芸術だ。



これは、仙女の踊りだが、動画をご覧になればその面白さを実感できよう。

これを上演しているハノイのタンロン劇場は、1956年、ホー・チー・ミン主席が子供たちのために建てた劇場で、今でも大切に使われている。1ステージ、3~5分の短編を13~4本切れ目なく演じ、勿論、言葉もわからず伴奏音楽も独特のものだが、いろいろな人形が演ずる素朴でキュートな動きが観客を捉えて離さない。

実際の舞台は、袖に控えた伴奏音楽隊の挨拶と前口上から始まる。



当日のプログラム

 1.解説人形の上演
 2.タンロン祭の太鼓
 3.龍踊りの上演
 4.牧童の笛
 5.農村の生活風景
 6.蛙釣りの上奏
 7.家鴨を侵した狐を追放する劇
 8.魚釣り
 9.フォーク演奏:神様を歓迎する信仰的な演奏
 10.鳳風の踊り
 11.レロイ王の還剣の伝説
 12.顧麟(きりん:中国神話の伝説上の動物)の踊り
 13.仙女の踊り
 14.四霊獣の龍、鳳鳳、顧麟、亀の踊り



これは、鳳凰の踊りだが、軽快な動きが面白い。こんなコミカルな動きを(人形に)させるのは、どんな仕掛けと技なのか興味はつきない。

演目が終了すると、演者全員が舞台出て挨拶する。



たしか1時間くらいの公演だったと思うが、時間の経過を忘れて舞台を見つめた。
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My Favorite Doughnuts!~グリモー「皇帝」

2014年04月03日 | この一枚
「深い洞察力と哲学的な解釈、懐の深い感情の起伏、全ての瞬間が息づき、閃きに満ちた一心不乱の演奏」~ と記されたキャッチコピーだが、これがオーバーに思えない演奏に耳を傾ける。聴くものを引き込む魅力ある演奏だ。



収録曲
・ベートヴェン ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」
・ベートヴェン ピアノソナタ 第28番 イ長調 作品101

演奏
・エレーヌ・グリモー(ピアノ)
・ヴラディーミル・ユロフスキ指揮 ドレスデン国立管弦楽団

随分前になるが、札幌Kitaraでの(彼女の)演奏は、どこか颯爽とした印象であったが、このドーナツでは何か決然とした決意のようなものを感じる。



彼女の美しい容姿を収めた写真の数々、加えて、収録風景を収容したDVDも付いているお買い得版。
ユニバーサルミュージック UCCG9671

蛇足:先に、乃南アサさんの小説「凍える牙」を読み、オオカミの生態に興味を持ったが、そう言えば、グリモーさんは、野生オオカミの保護に奔走する動物学者でもある。彼女の著書「野生のしらべ」は有名。写真は、ネットから借用しました。


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