宮本輝氏の「本をつんだ小舟」で紹介され、また、ブロ友で読書家のにゃんにゃんさんのご推薦もあって、今回ようやく本書を読んだ。文庫本だが上下巻合わせ1,000頁の大作だ。
町の図書室から借りたので、返却日に追われ夜遅くまで読んだりした。その影響もあって、読了後、深い感動とともに重たい疲労を覚えた。
この物語は、昭和37年1月から12月まで週刊朝日に連載された長編ミステリーだが、単行本化に当って500枚余を加筆された。その重厚な構成、魅力的な登場人物と時代背景のすごさに圧倒された。
キャッチは、「貧しさから這い上がるには、殺ししかなかった。圧倒的リアリティで人間の宿命を描き切る水上文学の金字塔」と綴る。
また、小生らが今住む街(倶知安町)も登場し、隣町で発生した殺人・放火事件が、青森県下北半島を経て京都府舞鶴へと広がり、また、迷宮入りかと思われた事件が、10年の時を経て解決に至るという重層的な構成になっている。
当時、この作品は高い評価を得て映画(主演:三国連太郎、左幸子)にもなったが小生は知らなかった。
今回改めて、水上氏(故人)の筆力の高さと人間的魅力に触れることができ幸せであった。引き続き、同氏の作品を読んでいきたいと思った。
町の図書室から借りたので、返却日に追われ夜遅くまで読んだりした。その影響もあって、読了後、深い感動とともに重たい疲労を覚えた。
この物語は、昭和37年1月から12月まで週刊朝日に連載された長編ミステリーだが、単行本化に当って500枚余を加筆された。その重厚な構成、魅力的な登場人物と時代背景のすごさに圧倒された。
キャッチは、「貧しさから這い上がるには、殺ししかなかった。圧倒的リアリティで人間の宿命を描き切る水上文学の金字塔」と綴る。
また、小生らが今住む街(倶知安町)も登場し、隣町で発生した殺人・放火事件が、青森県下北半島を経て京都府舞鶴へと広がり、また、迷宮入りかと思われた事件が、10年の時を経て解決に至るという重層的な構成になっている。
当時、この作品は高い評価を得て映画(主演:三国連太郎、左幸子)にもなったが小生は知らなかった。
今回改めて、水上氏(故人)の筆力の高さと人間的魅力に触れることができ幸せであった。引き続き、同氏の作品を読んでいきたいと思った。