長谷川等伯と同じ時代を生きた天才絵師・狩野永徳。
飛ぶ鳥落とす勢いの狩野一族の総師として信長・秀吉に仕えた天才絵師も、等伯との出会いを通して自らの才能に不安を抱く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/92/5d49ddcfe66566147c8073108ff35572.jpg)
物語~室町幕府13代将軍・足利義輝の依頼で描いた代表作「洛中洛外図」も、義輝の急逝でこれを世に出すことは叶わなかった。しかし、そうした実績から信長からは安土城の襖絵をまかされることになるのだが・・・。
「利休にたずねよ」で直木賞を受賞した山本氏が、後に同じ直木賞を得た安部龍太郎氏の「等伯」を意識しつつ渾身の筆さばきをみせた本書は、読者にも葛藤を感じさせずにはおかない。
「永徳」と「等伯」のそれぞれの生涯を表した山本氏と安部氏との(作家同士の)関係を、あたかも天才絵師二人の葛藤のように錯覚させられ苦笑した。
いずれにせよ、読み進めながら思わず肩に力が入ってしまった。(お勧め度:★★★)
追伸:山本氏は、本年2月13日急逝されました。ご冥福をお祈りいたします。
飛ぶ鳥落とす勢いの狩野一族の総師として信長・秀吉に仕えた天才絵師も、等伯との出会いを通して自らの才能に不安を抱く。
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物語~室町幕府13代将軍・足利義輝の依頼で描いた代表作「洛中洛外図」も、義輝の急逝でこれを世に出すことは叶わなかった。しかし、そうした実績から信長からは安土城の襖絵をまかされることになるのだが・・・。
「利休にたずねよ」で直木賞を受賞した山本氏が、後に同じ直木賞を得た安部龍太郎氏の「等伯」を意識しつつ渾身の筆さばきをみせた本書は、読者にも葛藤を感じさせずにはおかない。
「永徳」と「等伯」のそれぞれの生涯を表した山本氏と安部氏との(作家同士の)関係を、あたかも天才絵師二人の葛藤のように錯覚させられ苦笑した。
いずれにせよ、読み進めながら思わず肩に力が入ってしまった。(お勧め度:★★★)
追伸:山本氏は、本年2月13日急逝されました。ご冥福をお祈りいたします。