アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

ジャケの愉しみ

2016年07月06日 | 音楽三昧

LPレコードの愉しみのひとつにジャケットのデザインがある。
というご紹介は、過去何度か記事にしている。

今回は、これ。

植物の芽が雲間に顔を出し、それがグングン大きくなる様を描いた斬新なデザインは、曲想にも合って、当時(1970年頃)大きな話題となった。

仏人のピエール・ブーレーズが、米国のクリーヴランド管弦楽団を指揮して1969年に録音したストラヴィンスキーの「春の祭典」なのだが、その演奏・録音の良さもあって大ヒットとなった。

今でも、仲間内でこの絵を見せれば、指揮者や曲名を言い当てられるほど有名なレコードである。

従来、クラシックレコードのジャケと言えば、著名な指揮者の顔写真や、曲にちなんだ風景などが中心だったことを思えば、随分思い切ったデザインだったことがわかる。

同じブーレーズがニューヨークフィルを指揮して出した「ペトルーシュカ」は、エンボス文字を使ったこんなデザインであった。

昨今、ネットからダウンロードして購入するアルバムには、こうした愉しみはもうない。寂しいかぎりである。

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