「音楽ABC」のコーナーを放り出して2年余が経過した。
いくら何でもこのままではまずい。せいぜい最後の「Z」まで掲載すべきと(深く)反省し再開することにした。
「W」 for Wolfgang Sawallisch(ヴォルフガング・サヴァリッシュ)
1923年ドイツ・ミュンヘン生まれの指揮者(2013年89歳没)。長年、NHK交響楽団(N響)の客演指揮者として活躍した。
ドイツ正統派の指揮者として、モーツアルト、ベートーヴェンをはじめ、シューベルトやメンデルスゾーン、シューマン、R・シュトラウスなど古典派やロマン派の作品を取り上げ、そのオーソドックスでけれん味のない演奏で日本のファンに親しまれた。
中でも、モーツアルトの交響曲は彼のおはこで、それだけにその親しみ易い演奏は好感が持てる。愛国的なチェコ・フィルハーモニーとの共演でも知られる。
手元に何枚かあるが、ここではチェコフィルを振った第38番”プラハ”と39番のカップリング(上図)をご紹介する。
ネットでは、ベートーヴェンの第6番”田園”が試聴に良いと思う。