アーバンライフの愉しみ

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「今年読んだ本」(2018年版)

2018年12月30日 | 読書三昧

毎年、今頃にまとめる「今年読んだ本」(2018年版)。

今年はもうリストにするのは止めようと思ったくらい、読書量は減る一方だ。今朝読み終えたものを含め、今年は34表紙44冊となった。

やはり、加齢に伴う視力や気力の衰えによると言いたいところだが、要は、サボっていたということだ。特に、夏の間はほどんど読めなかった。

 黒井千次著「流砂」
 星野道夫著「旅をする木」(★★★)
 朝井まかて著「悪玉伝」
 俵万智著「牧水の恋」(★★)
 プーシキン著・望月哲男訳「スペードのクイーン」
 池波正太郎・他著「蘇える鬼平犯科帳」
 藤沢周平著「日暮れ竹河岸」(★★★)
 ビートたけし著「キャバレー」
 俵万智著「九十八の旅物語」
 バーナード・リーチ著「日本絵日記」
 高橋弘希著「送り火」
 飯嶋和一著「星夜航行」(上下巻)(★★★)



 村山由佳著「風は西から」(★★★)
 白川優子著「紛争地の看護師」(★★★★★)
 原田マハ著「スイート・ホーム」(★★★)
 内橋克人著「荒野渺茫」(上下巻)
 古賀茂明・望月衣塑子著「国難を呼ぶ男!安倍晋三 THE 独裁者」(★★)
 ゲーテ著高橋義孝訳「若きウェルテルの悩み」
 伊藤千尋著「凛とした小国」(★★★)
 朝井まかて著「雲上雲下」(★★★)
 諸田玲子著「お順」(上下巻)
 澤地久枝著「滄海よ眠れ」(1・2巻)
 イアン・トール著、村上和久訳「太平洋の試練」(上下巻)
 藤沢周平著「全集第6巻:又蔵の火・他」
 郷原信郎著「青年市長は”司法の闇”と闘った」
 若竹千佐子著「おらおらでひとりいぐも」(★★)
 遠藤展子著「藤沢周平:遺された手帳」
 村上春樹著「騎士団長殺し」(上下巻)
 玉岡かおる著「花になるらん」(★★★)
 葉室麟著「鬼神の如く」
 関良基著「赤松小三郎ともう一つの明治維新」
 望月衣塑子著「新聞記者」
 モーパッサン著・永田千奈訳「女の一生」
 ドストエフスキー著・亀山郁夫訳「カラマーゾフの兄弟」全5巻

纏めると、
①今年、最も感銘を受けた本は、国境なき医師団で活躍する看護師白川優子さんが書いた「紛争地の看護師」。文章や体裁の問題ではなく、彼女が6歳にして夢みた「医師団への参加」を30年かけて実現したその頑張りに共感した。

また、星野道夫著「旅をする木」や伊藤千尋著「凛とした小国」なども、そのテーマ性から深く共感するものがあった。

②今年はまた、飯嶋和一著「星夜航行」(上下巻)や「カラマーゾフの兄弟」(全5巻2,550頁)など、読み応えのする長編ものを辛抱強く読んだ。特に「星夜航行」は、太閤秀吉による「朝鮮出兵」に正面から取り組んだ意欲作であり、著作に5年を要した1,100余頁の力作である。

③今年も引き続き古今の名著に挑戦したが、結局、「カラマーゾフの兄弟」、モーパッサンの「女の一生」、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」とプーシキンの「スペードのクイーン」の4表紙8冊にとどまった。

ただ、これもそのように意識していなければ、現代の面白い本に流れて行ってしまう訳で、引き続きの課題と言えよう。

蛇足:料理のミュシェランよろしく、「お勧め度」は下記のように★の数で表しています。
  ・先ず、「是非、お読み下さい」と強く推薦したい本 → ★★★
  ・次に、「お読みになってみては」とお勧めできる本 → ★★
  ・最後に、「お暇があればどうぞ」とお勧めする本  → ★
仮に★三つ以上の本なら、心地よい後読感に浸れることうけあいます。

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