アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

珠玉の~日本文芸家協会編「代表作時代小説」

2014年12月21日 | 読書三昧
日本文芸家協会編「代表作時代小説」第60巻、平成26年版。過去1年間、各誌に掲載された約270編の短編時代小説から、選りすぐった17編が収容されています。



名の通った作者は、北原亜以子、葉室麟、伊藤潤氏くらいで、大半は新人による作だが、多くの中から選ばれただけあって、どの短編も読み応え十分。

物語~宮本紀子著「約束」:幼なじみで、大店の一人娘「お路」のひどい仕打ちにも耐えて来たのろまの「彦一」だったが、ある日、大店は倒産、夜逃げしてお路も行方知れずとなった・・・。

一途に思いつめ、恋い焦がれた相手は、借金のカタに吉原に売られて身をひさぐ境遇に変わっていた。しかし、主人公の彦一の彼女に対する一途な思いは変わらず、何としても身請けして苦界から救いたいと悪の道に踏み出す。

結果は、彼自身も騙され身を亡ぼすことになるのだが、何ともつらく悲しい物語だ。

こうした当時の庶民の生活実感のある作品は、それだけで強い説得力を持つが、そこに若者の一途な恋をからませ、短編ながらも読者の感動を呼び起こす。ご一読をお薦めします。(お勧め度:★★)
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ツィッターが面白い

2014年12月20日 | つぶやき
選挙があったせいか、最近の「つぶやき」は時世にかない、しかもウイットに富んだものが多く面白い。

昨日など、1日2H以内という制約を越えてパソコンに張り付いてしまった。

自らの政治団体の資金疑惑が解明されないまま、ダントツの票を集めて当選した小渕氏だが、選挙が終わると早速、ドリル騒ぎとなっている。



これを、時の番頭さんはどうのたまうか、先行してこんな「つぶやき」が流通している。



ウオッチャーを止め、何とか元のペースに戻したいと思っているが、なかなか難しい。
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今日のピカイチ

2014年12月19日 | つぶやき
福井県の高浜原発が規制庁の審査に合格したという。
政府は、地元の同意が得られ次第、再稼働GO!の決定を出すようだ。



この地図は初めて見るが、30km圏に京都府があり、その影響力の大きさにおいて、当地の泊原発とはまったく異なることがわかる。

一方、「再稼働反対」を公約した共産党が議会で一定の勢力を持つことになった。



再稼働問題も含め、今後の活躍に期待したい。
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これはひどい話だ

2014年12月18日 | ドラミング
政権選択を主命題とする総選挙が済んだばかりだと言うのに、マスメディアの幹部が安倍首相の接待を受け、寿司屋で一緒に飯を食っていたというのだから驚く。(大きな記事は、こちらにあります。)



これら報道各社の幹部と首相との会食は、従来もたびたび行われて来たが、ここまで露骨にやられるとあきれ返って物も言えない。時の権力を監視するというジャーナリズムの使命を、ドブに捨てる行為だ。

一方、英国BBCの記者などは、政府関係者との会合にあっては出されたコーヒーにさえ口をつけない、とされるのとは大変な違いだ。記事は、本日付けのしんぶん赤旗から借用しました。

蛇足:ツイッターで非難ゴウゴウ。東京新聞によると、この会合は、安倍首相を囲む解説員らの年2回の定例会。費用は会費制で、首相の分は会員が負担した(と田崎氏が述べた)由。


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信長の参謀~火坂雅志著「沢彦」

2014年12月18日 | 読書三昧
信長の影の参謀を描いた火坂氏の近作、「沢彦」を読んだ。「文芸ポスト」03~06年連載。724頁の大作。



今年のNHK大河ドラマは、秀吉の軍師黒田官兵衛の物語であったが、この「沢彦」は、信長の(影の)参謀だったという。

参謀とは言え、沢彦宗恩(たくげんそうおん)は武士ではなく、妙法寺の禅僧で、後に第39世住持となった人物。

自らの野望を信長に託し、「天下布武」のスローガンを(信長に)与えて鼓舞したり、朝廷との交渉に当ったりと、信長の天下統一への闘いを導いた。

しかし、信長が神社仏閣を焼き、敵方の女・子供までをも殺戮し、自らを「神」として崇めるよう強要するに及んで、(信長と)袂を分かち、明智光秀を唆して誅殺させたとされる。

信長の台頭から本能寺における憤死まで、壮大なスケールで展開される物語は、読む者を捉えて離さない。ご一読をお薦めします。(お勧め度:★★★)
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これが沖縄の民意だ

2014年12月17日 | つぶやき
今度の選挙の象徴的な出来事。
沖縄では、「オール沖縄」公認の候補者4人が全員当選し、知事選に続き、「新基地ノー」という民意が一層明確となった。



当選した議員らは、早速、新基地建設反対の団結小屋を訪問して、これに参加している人々を激励した。

もう1枚の写真。



かって沖縄から普天間基地の「県外移設」を公約して国会に送り出された自民党議員5人が、当時の石破幹事長に説得され「裏切り会見」に臨んだ際のものだ。施政者は、この対比をきちんと見なければなるまい。
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さらば! 石原慎太郎

2014年12月17日 | ギャラリー
今度の選挙で、「次世代の党」が19議席から2議席に激減した。

これは、「現憲法破棄、自主憲法の制定」に象徴される同党の右翼的・前時代的政策が、庶民感情にフィットしなかったからに違いない。

この結果、比例東京ブロックで名簿最下位に名を連ねていた石原慎太郎氏の落選が決まった。同氏は昨日、記者会見を行って正式に引退を発表した。何ともお目出度いかぎりだ。

同氏は1956年、大学在学中に小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞、ベストセラー作家となった。また、その映画もヒットして、巷に「太陽族」が跋扈する契機ともなった。

その後、国会議員として浜田幸一氏や中川一郎氏らと「青嵐会」を結成して自民党の右傾化に力を注ぎ、後に東京都知事としてその右翼的言辞を拡大して行ったことはご承知の通りである。

特に同氏が、尖閣諸島を東京都が買い取るとしたことが民主党政権下での国有化につながり、これが日中間の関係悪化の最大の原因となった。

このように、同氏の政治家としての半生は、現実を無視した右翼的言辞によって日本社会に害毒を流し続けた歴史だったが、今回、所属政党の没落とその対局政党の大躍進というかたちで幕を下ろすことになったのは、何とも皮肉である。

さらば、石原慎太郎。
もう、その右翼的言辞を公の場で聴くこともあるまい。
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若い力

2014年12月16日 | つぶやき
今度の選挙で注目を集めた共産党。
8議席から21議席に躍進して議案提案権も得た。

若いクリエイティブな議員が表舞台に立つことになった。活躍を期待したい。



上の「つぶやき」は、比例東京ブロックで当選した宮本(42歳)、竹内(左端:32歳)両氏の街宣の様子を伝えている。


「与党圧勝」の大きな題字ばかりが目立つが、勝ったのは誰か。



自民党の議席はダントツだが、同党が比例区で得た票は33%に過ぎない。
数の驕りは、次の没落につながることを銘記すべきだ。
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一転、青空のぞく

2014年12月15日 | ドラミング
師走の「はた迷惑」選挙が終わった。
巨大与党による暴走政治が続きそうだという憂慮すべき結果となった。

ただ、庶民の願いを代表する共産党が躍進し、対極にある「次世代の党」という極右政党が没落する、言わば今朝の当地のお天気のように一転、青空ものぞいた。



暴走与党の300議席は、小選挙区制という「虚構」の産物。
彼らが、庶民の願いをよそに今以上の暴走政治を続けるならば、その先にあるのは、今度は彼らの没落である。

せいぜい、大多数の庶民を甘くみないでほしいものだ。
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選挙に行くよ

2014年12月14日 | ドラミング
私たち庶民の生活に直結する衆院選挙。
今日は、投票日です。




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