惜しみつつ 惜しみなく咲き 桜かな
馬糞 Bafun
博多駅から博多港まで大博通りという太い一本道が貫
いている。
かつて、この道沿い、川沿いに博多商人たちが軒を並
べたのであろう。
そこに、昔からの大きな寺が数件ある。
通りに面した東長寺という寺の境内に、見事な一本桜
がある。
その一本桜が境内の天地を花で満開にする。
その天地の花も、見納めとなった。
人は惜しみつつ花を見る。
花は惜しみなく咲いて散ってゆく。
大阪に行った。
大阪の桜も、今を盛りに咲いていた。
大阪城は桜の名所でもあろうが、それ以上にホームレ
スに占拠されて、難民キャンプでもあるかのように、ブ
ルーシートのスラムがあふれている。
大阪城はいまだに「浪人」を集める城なのであろうか。
大阪人が惹かれているのは、繁栄の秀吉ではなく、没
落した豊臣であるらしい。
だから、繁栄の都にはなれないでいるのだろう。
秀吉の散り際は、花のようではなかった。
現代大阪には、商都としての花を咲かせてほしいもの
である。
人生の花は
大切なのは志しである。
惜しみなく咲かせては散る。
咲かせては散る。
咲かせては散る・・・。
諸行無常は、常に成長する姿でありたい。
散る桜を楽しもう。
咲かねば散らぬ。
さて、自分はまだ、散らす桜を咲かせてもいない・・・。
散るというのは、めでたいことである。
Bafun
博多商人⇒ http://kyushu.yomiuri.co.jp/hakatahatu/shonin/
http://www1.kyuden.co.jp/life_value_hot_magazine_backnumber_02_0410
博多の祭り⇒ http://www.hakatamachiya.com/info/maturi.html
東長寺⇒ http://www.yado.co.jp/tiiki/fukuoka/toutyoj/toutyoj.htm