初春を 水鳥並みて 指し行きぬ
馬糞 Bafun
祝いの席に一指し舞うほどの優雅さを身につけたいものだ。
舞もまた、歌心である。一人舞うもよし。
天知る、地知る、人知る、我知る。
よき事もまた、自ずと知られ、天の宴となろう。
ゆえに、一人にても美しく正しくありたい。
己を小さくするのは、自己保身である。
保身のわが身の小ささよ。
人生は捧げものであってこそ心を尽くすことができる。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」。
その本意は、窮地限りのことではあるまい。
人の道ではなかろうか。
「自分が何をしたいのか分からない」という若者が少なくない。
ならば、したいことを捨てればよい。
その欲を捨て、献上するべし。
献上するからには磨くべし。
献上の物は極上である。
その人生を何に捧げるかをこそ考えてみよ。
「何をなすべきか」と問うて見ることだ。
人は多くの義理を受けて今日ある。
その義理は倍返しに返すべきである。
その義理をどれくらい大きく捉えることができるかがその人の器量
でもあろう。
大人気ない成人式が引き継がれていよう。
その者たちは、いじめ犯罪と同根であろう。
暴力があれば、厳しく処罰すべし。
己に身を投じる者は徳を失い、悪に身を投じる者は処罰される。
この世に克服すべき貧困、救済されるべき貧困は尽きることがない。
貧困をなくすのは豊かな智慧である。
悪をなくすのは善である。
闇をなくすのは光である。
今日は初恵比寿。
一年の大半を閑散としている博多の十日恵比寿神社は幻の都の
ように賑わっている。
商売繁盛の願いもまた、豊かさであり、善であり、光である。
成人の日の今日、若者たちの心に刻んでほしい願いである。
馬糞 Bafun
初春を 水鳥並みて 指し行きぬ
行くへは知らず わが身一つは
白川 馬草 Magusa