西行の 花待ちわびし 彼岸かな
馬糞 Bafun
短かった日が、六時を過ぎるころまで、鳥たちを遊ば
せるようになった。彼岸が明けて、いよいよ、春が動き
始める。満開の桜が待ち遠しい。
花鳥風月の余情は、ままならぬこの世に覗く彼岸の風
景である。美意識に至福がもたらされる世界である。
そこに人生の「道」がある。
三途の川は、桜吹雪の下を優雅に渡りたいものだ。
《豊かな彼岸への経営倫理》
経済の目的は、世の中を豊かにすることである。
人々を豊かにすることである。
個性豊かな世の中への発展である。
個性は不ぞろいだ。相対的貧富の差はある。
しかし、貧困は病である。
経営の健全は、単にコストパフォーマンスや収支バラ
ンスにあるのではない。
経営の目的が金儲けにあるのではなく、貧困の追放と
文化の創出にこそあるからである。
経営の倫理とは、働く者への思いやりと教育にこそあ
る。
貧困を追放し、個性を開拓する創意工夫が経営の本質
である。
経営者の責任である。
拝金主義を恥とせよ。
ワーキングプアへの依存を恥とせよ。
安い労働を追い求める経営を恥とせよ。
仕事の報酬は、人生の資源である。
そのような雇用を生み出せない企業は社会悪である。
経営の倫理が、企業競争のルールであり、かつ、競争
優位の努力指標である。
経営の本質は、貧困の追放と、やる気の創出にある。
安い雇用は恥である。
先行投資型消費、健康増進型消費、知的満足型消費、冒
険型消費、癒し型消費・・・。
こうしたところには、起業チャンスがある。
金銭に計りがたい価値を生むから、適正利潤を生む。
新しい経済、新しい経営倫理を日本から世界へ発信し
たいものだ。
そうであってこそ、日本は、世界の希望となる。
馬糞 Bafun