浜荊hamagou の 浜の晩夏の 風の跡
馬糞 Bafun
まだ夏休みの浜の賑わいの中で、砂漠緑化運動のように浜の
砂漠に密集している草が、浜に咲く蘭の花のように、紫の花を咲か
せていた。
しかし、それが何という花なのか、分からなかった。
植物図鑑まで買ったが、探す手がかりがないと探せないのが植物
図鑑だった。
それが、たまたま、植物ネットサーフィンで見つかった。
ハマゴウというのだそうだ。
しかも、草ではなく、低木であるらしい。
浜の荊(いばら)という名だが、蔓のように丈夫な茎なのであろう。
名前が分かると、仲間が増えたようなうれしさと、安心感があるも
のである。
季節はもう、浜で泳ぐには冷たくなった。
浜には、おびただしいくらげが打ち上げられている。
重装備のウィンドサーファーたちが風を楽しんではいるが、夏はも
う終わったのである。
ハマゴウ・・・ http://www.hana300.com/hamago.html
【ブランドの大切さ・・・ Panasonicの危険な賭け】
ブランドとは、商品の姓名というべきものである。
ブランド価値というとき、名前が社会的信用として広く知られた名
前を意味する。
名前には、家族名があり、固体名がある。
名は体を現す。
体とは、優れた個性である。
家族名は、社名であることも多い。
名前が広く知られ、親しまれ、信用を確立するには継続的な実績
と長い時間を要するものである。
最近、松下電器産業㈱が、社名からブランドまで「松下」「ナショナ
ル」という伝統的なブランドを捨てて、「パナソニック」にブランド統一
したことで話題となったが、出世名というべき改名であったかどうか
は疑わしい。
松下電器、松下幸之助、ナショナルというブランドは、日本では伝
統的信用と親しみと、高い評価があった。
これを捨てたということは、大きなマイナスであることは間違いない。
それに変わる「パナソニック」という名前には伝統がなく、名前の由
来も知られておらず、ただ、横文字の名前をつけたというくらいにしか
思われていない。
パナソニックというと、ああ、ナショナルの製品ね、と翻訳して認識
される別名程度に過ぎなかった。
これを本命に改めて、一本化したのである。
これに対して、SONYは、すでに海外戦略として1955年から使用
され、その信用を世界で築き上げてきた。
その名の由来は、音を意味する英語のSonicと、男の子を意味す
る英語のSonnyを合成して命名したといわれる。
そこには、海外戦略と戦略商品が明確にされていた。
これに追随したのが「Pana-Sonic」という音響ブランドの使用で
あった。
今回の松下電器のパナソニック化は、SONYを強く意識したもので
あろうが、海外ブランドとしても確立されておらず、かつ、海外戦略
が明確にされているわけでもない。
すなわち、ブランドに欠かせない個性を見失う危険な賭けとしか
思えない。
本来は、松下のブランドを核とするべきであったと思う。
松下幸之助のカリスマ的企業哲学をこそ、海外にアピールするべ
きであったと思う。
『MATUSITA』 『KOUNOSUKE』 『LUKE』
ルカとは、松下幸之助の過去世、キリスト12弟子の一人であるル
カのことである。
海外戦略にはアピールするのではないか。
勝負はこれからではあるが、論理的に考える限り、パナソニックグ
ループの衰退が予想されるのである。
ハマゴウではないが、荊の道となるであろう。
梅士 Baishi
※ ハマゴウの大群生(津屋崎浜)