虫の声 夜風に冷えて ちりちりと
馬糞 Bafun
温暖化とはいえ、夜風はめっきり冷え込むようにな
った。
虫の声もめっきり少なくなった。
オペラのソリストのように、甲高い声を震わせている。
悲しい愛の歌なのか・・・
【銀行救済への反感】
アメリカの深刻な金融危機に株価も先物取引も、パニ
ックのような乱高下の醜態をさらしている。
ブッシュ大統領は緊急かつ強制的に銀行への資本注入
を決めたが、ずいぶんと反感があったらしい。
なんで、銀行や証券を助けるのかと。
このままでは、さらに厳しい経済恐慌になるというが、
預金保護をすれば済むことである。
銀行を破綻から救済する理由にはならない。
ところが、その点の報道はないし、実際、反省されて
いるわけでもない。
気概のない銀行、思いやりのない銀行、私利私欲の銀
行・・・、それをなぜ助けるのか。
アンフェアな競争の果てに破綻状況を招いているのだ。
退場するべきが競争のルールであろう。
景気が悪くなると、途端に貸し渋りの自己保存を図る
のが銀行である。
雨に日には傘を貸さず、晴れた日に傘を押し付けるの
が銀行のやってきたことであった。
それが、資金運用に失敗して経営危機に陥ったら、国
民の負担で資本を注入したのだ。
それで、銀行が変わったか。
相変わらず、晴れの日に貸した傘を、雨の日には返せ
というのである。
自分たちは、雨の日に、多大な金額の資本投下を受け
ているにもかかわらずである。
企業は一日も早く、銀行に依存しない経営を目指さな
ければならない。
雨の日に傘を貸して、自立した企業が倒産しないよう
に支える銀行を作らなければならない。
徳のない銀行を潰すチャンスが来ている。
梅士 Baishi