やっぱ、タコヤキにマヨネーズはいらねぇ。

ふと、タコヤキが食べたくなり、近所にある『タコヤキ屋』へ行った。
その『タコヤキ屋』は、以前からよく利用していて、店のオバチャンとも顔馴染だ。

いつもの様に店を覗き、オバチャンを探したのだが見当たらない。
何故か見慣れぬタコみたいなオッサンがタコヤキを焼いているだけだ。
よく見ると以前の見慣れたメニューが見当たらず、新たにギョーザの暖簾が掛っていたりする。
よくよく見ると、店の名と電話番号が変わっている。
どうやら店の経営者が変わったらしい。

やきそばにはソース濃い目で鰹節と生姜無し。
タコヤキにはマヨネーズと青海苔無し。
私の細かなオーダーを憶えてくれてまでいたのに、とても残念だ。

とは言え、店の前に立った以上、注文しない訳にはいかない。
そもそも、タコヤキが食べたくて買いに来たのだ。
とりあえず、タコヤキを10個注文して出来上がるのを待つ。

店先には張り紙がしてある。
●「タコヤキの作り置きはしていませんのでお時間が掛かります。お急ぎでしたら電話でご注文ください。」
●「マヨネーズが必要な方は予めお申し出ください。」

以前にも書いたが、私はタコヤキにマヨネーズはかけない。
なので、このまま黙って待っていればソースだけのタコヤキが出てくるはずだ。

が、あろう事か用意されたのはマヨネーズがかかったタコヤキだった。
余程文句を言って作り直してもらおうかとも思った。
しかし、作り置きはしていない様だし、この店にとっては初めての客だ。
事を荒立てる？程ではないと判断し、涙を飲んだ。

トボトボと自宅へ戻り、そのタコヤキを食べながら思った。
やっぱ、タコヤキにマヨネーズはいらねぇな、と。。。