大阪で1日あたりのコロナ感染者数が1000人を超える非常事態を招いている今日この頃であるが、日本のトップの政治家たちは、国民の命を無視し、感染拡大を引き起こしかねないオリンピックを強行しようとしているし、裏では、自分達の権力闘争に明け暮れているというから情けないし、非難されるべきである。
オリンピックについては、ニューヨーク・タイムズが4/12付の記事で、コロナ感染が収まらず、ワクチン接種も滞る中でオリンピックを開催するのは「最悪のタイミングであり、日本と世界にとって、一大感染イベント」になる可能性があると警鐘を鳴らしている。開催ありきで、多くの国民の反対にもかかわらず、関係者だけで、聖火リレーも強引に実施し、それに大手マスコミも同調しているのは、どう見てもコロナ対策とちぐはぐでおかしい気がする。
また、コロナ禍で国民はあえいでいるのに、日本の政治家トップは権力闘争に必死であるようである。一月万冊出演のジャーナリストの佐藤章氏によると、安倍・麻生 VS.菅・二階という権力争いが水面下で続いているという。安倍・麻生組は、安倍の再々登板を画策しているようである。菅政権がコロナ対策で失敗し、首相の座を降ろされたとしても、安倍の再々登板ということでは、話にならないし、情けないというか日本の前途は真っ暗である。
佐藤氏によると、与党がこれほど失策続きを重ねているのに、野党がだらしなく、政権交代しようという意欲も感じられないという。現に、現政権の支持率が低迷しているのに、立憲民主党の支持率も下がっているというからだらしないかぎりである。政局はどうあれ、今の日本のやるべきことは、オリンピックイベントは中止し、コロナ対策に全精力を傾けるべきである。
一月万冊の見方(4/13): https://youtu.be/AprPNDBajrA